ブログ

ガルバリウム屋根の特徴について知りたい! メンテナンスで選ばれる理由はなに?

お役立ちコラム

屋根の葺き替えメンテナンス時などに、ガルバリウム屋根をオススメされた、あるいは人気だという情報を耳にしたという方も多いのではないでしょうか。ガルバリウム屋根は比較的新しい方の屋根材であるものの、ガルバリウム屋根の持つ特性やメリット面から、吹き替え工事の際の屋根材として選ばれることも多いです。また屋根材の他に外壁材としても人気が高く、ガルバリウム素材の持つ独特な意匠性を求めて、自宅への採用を検討している方も多いかと思います。今回はそんなガルバリウム屋根の特徴について、ガルバリウム屋根の特徴をメリット面とデメリット面について触れながら解説し、またメンテナンス方法などについても解説をしていきます。検討しているという方は、是非参考にしてくださいね。

ガルバリウム屋根の特徴は?

そもそもガルバリウム屋根ってなに? と思われている方も多いかと思います。ガルバリウム屋根は、金属系屋根の一種として使われているもので、JIS(Japanese Industrial Standards)規格において「55%アルミ・亜鉛合金メッキ鋼板」と呼ばれています。ちなみにJISという言葉についてですが、日本語で日本産業規格と呼ばれ、国内の産業製品の品櫃を保つために定められた規格のことです。身近なさまざまなものに定められているJISですので、聞いたことがあるという方も多いかもしれません。ガルバリウム屋根に近い素材としてはトタン屋根があげられますが、トタン屋根は亜鉛のみでコーティングされているため、似ている物の違った種類の金属として分類されています。ここでも簡単に、ガルバリウム屋根のメリット面とデメリット面について触れていきますが、より詳しく知りたいという方は以下の記事も併せてご覧ください。

◎合わせて読みたい記事!
屋根材のガルバリウム銅板について知りたい! メリットとデメリットは?
https://www.elife-home.net/column/garuba.html

メリット

ガルバリウム屋根は、「メンテナンスフリーの屋根」としても人気があります。というのも、ガルバリウム屋根の耐用年数は30~40年と、屋根材としては非常に長く、錆びにくいというメリットがあります。比較的新しい屋根で、日本国内で初めて商品化されたのが1982年のため、住宅を建てた時にガルバリウム屋根がまだなかった、あるいは商品化されたばかりで選ばなかったという方も多いです。しかし、実際に実用化されていく中で耐用年数や錆びにくさという面からコストパフォーマンスの良さが注目されるようになり、実績も十分にあることから、近年の葺き替え工事などによるメンテナンスで選ばれることが多くなってきました。葺き替え工事自体何回も行うものではなく、きちんとした屋根材を選べば1回程度で済むこともあります。そのため、次回のメンテナンスで負担を減らしたいという方が、ガルバリウム屋根を選ばれることも多いです。

デメリット

ガルバリウム屋根のデメリットとしては、断熱性と遮音性の低さがあげられます。ガルバリウム屋根と屋根の下地の間には隙間がなく、室内外の熱が出ていきやすい構造になっています。また、金属屋根のため屋根に当たった雨音が響きやすいという一面があります。どちらも断熱材や防音材を屋根部分に多めに取り入れることで、ガルバリウム屋根のデメリットを改善することは可能ですが、その分コストがかかってしまうという点が難点です。特に葺き替え工事などで違う屋根材からガルバリウム屋根材にする場合には、現在の下地で問題がないのかなどを含めて検討していく必要があります。

ガルバリウム屋根のメンテナンスについて

ガルバリウム屋根は、メンテナンスフリーとして知られている屋根材だとお話をしていますが、実際には「メンテナンスをしなくてもいい」というわけにはいきません。適切なお手入れを行っていくことで、30~40年の耐用年数を発揮します。そのため、ガルバリウム屋根にする前にメンテナンスのことについてもしっかり予習しておく必要があります。検討している方の中にも「結局メンテナンスが必要なのか」と落胆した方もいらっしゃるかもしれませんが、どの屋根材でもメンテナンスは必ず行っていく必要があります。ここでは、ガルバリウム屋根の適切なメンテナンスのタイミングや、その方法、費用について詳しく解説をしていきます。

スパンは10~15年に一度

ガルバリウム屋根のメンテナンスでは、他の屋根材と同様、屋根材の上から行う塗り直しが一般的です。屋根の塗装表面は、紫外線や雨などによって劣化が進んでいくため、ガルバリウムのように強い屋根材でも放置してしまうと錆びに繋がり、最終的に雨漏りに移行してしまいます。こうしたトラブルを避けるために、10~15年スパンでのメンテナンスが必要となります。葺き替え工事をした後でも、既に雨漏りを経験している屋根だと、5~7年に一度など更に短いスパンでのメンテナンスをすすめられることがあります。

費用は30~60万円程度

ガルバリウム屋根の塗り替え時のメンテナンス費用は、一般的な30坪の住宅の屋根で30~60万円程度が相場です。最低価格との開きが2倍になるのは、使用する塗料のグレードによって左右されるためです。また、屋根の塗り替えメンテナンスでは、塗料単体の費用だけではなく、足場代や屋根洗浄台などがかかるためトータル費用が高くなります。その際に雨漏りが発覚した場合は、雨漏り修理費用も加算されます。

◎合わせて読みたい記事!
雨漏り修理の費用相場はどのくらい? 工事別修理費と応急処置の方法
https://www.elife-home.net/column/amamori-2/.html

葺き替え工事の場合60~100万円程度

既存の屋根から、ガルバリウム屋根に変えたいという方は、ガルバリウム屋根の葺き替え工事の相場も知っておきましょう。こちらも一般的な大きさの30坪で換算すると、ガルバリウム屋根の葺き替え工事は60~100万円程度が相場であると言えます。あくまで相場での費用であり、屋根の面積や住宅の立地、担当する工事業者や使用する材料のグレードによって金額は変動します。しかし、屋根の葺き替え工事は高額になるケースがほとんどですので、上記で紹介したような今後のメンテナンスやその費用なども確かめた上で、今後の資金計画を明白にし、葺き替え工事を行うようにしましょう。

ガルバリウム屋根の劣化について

どんな屋根材でも必ず劣化していくものです。しかし、屋根の種類によって劣化症状はさまざまです。屋根は普段見えない部分ではありますが、劣化が進むと大きな被害につながる可能性もあるため、メンテナンスの時期や費用以外にも、知識として屋根の劣化症状について知っておくようにしましょう。

白錆び(白色腐食)

白錆びは、ガルバリウム屋根の表面のアルミニウムと亜鉛の合金が酸化し、白い粉状の腐食物が発生する現象です。湿気や雨水、汚れなどの影響で表面が濡れたまま放置されると、白錆びが発生する可能性があります。アルミニウム製の製品などに多く発生しやすい白錆びは、室内にあるアルミニウム製の家具などでも見かける機会があります。椅子の金属部分を触ったら手に臭いがうつった、という経験をしたことがある方も多いかと思います。屋根材はこうした錆びを防ぐために表面に塗装を行いますが、劣化が進むと塗装が剥がれ落ちてしまうことにより、錆びにくいガルバリウム屋根にも錆びが発生してしまうことがあります。定期的なメンテナンスで屋根の清掃を行ったり、排水不良などを防ぐことで白錆びを防ぐことができます。

赤錆び(鉄錆)

赤錆びは、鋼板の鉄成分が酸化し、赤茶色の酸化鉄が発生する現象です。身近なところでは、自転車のボディーやフレームなどによく付着している錆びのため、触れたり見たことがあるという方も多いかと思います。ガルバリウム屋根では、コーティングが損傷や剥がれて鉄成分が露出したり、隣接する他の金属部品から鉄粉が付着した場合に、赤錆びが発生することがあります。こちらも白錆びと同様、大元の原因は屋根塗装の劣化によるものです。定期的な点検で損傷や錆を早期に発見し、適切な修理や塗装で赤錆びを防ぐことができます。

電蝕(電気化学腐食)

電蝕は、異なる金属材料が接触し、湿気や雨水などの電解質の存在下で電気化学反応が起こり、金属が腐食する現象です。ガルバリウム屋根が他の金属部品(特に銅やステンレス鋼などの貴金属)と直接接触すると、電蝕が発生することがあります。金属間の接触を避けるための適切な設計や、絶縁材を使用して金属を隔てることで、電蝕を防ぐことができます。また台風による暴風や突発的な強風の発生により、屋根に飛来物が接触し、電蝕につながることもあります。強い風があった場合や飛来物が確認できる場合には、早めに屋根から取り除くようにしましょう。

まとめ

イーライフでは経験豊富なアドバイザーが、専門的なこともわかりやすくご説明します。パックプランをご用意しているので、追加料金が発生する心配もありません。もし他社の見積もりがあればご持参ください。当社との見積もりの見比べやご相談にも対応可能ですので、是非お気軽にご連絡ください。