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屋根修理の助成金が受け取れるって本当? 費用を抑えて賢く屋根修理をしよう!

お役立ちコラム

更新日:2022/09/28

神奈川県S様

住宅の修理やリフォームでも高額になりやすい屋根修理、平均で100万円ほどといわれていますができれば費用を安く抑えたいものですよね。屋根修理は10年~15年に1回と推奨されていますが、メンテナンスをせず放置してしまうとその分劣化などにより修理費が高額になり、中には200万円かかったなんて声もあります。そんな屋根修理ですが、実は安く抑える裏技があります。その裏技とは「屋根修理に助成金を使う」ということです。もちろん助成金を受け取るためにはいくつかの条件がありますが、当てはまる屋根修理では積極的に助成金制度を利用するようにしましょう。今回はお得に屋根修理をするための助成金について解説していきます。

屋根修理が適応になる助成金は2つ!

屋根修理で使える助成金は「省エネリフォーム」と「耐震化リフォーム」の2種類があります。この2種類のリフォーム内容に当てはまるものであれば、屋根修理で助成金を受けることができる可能性があります。「色をきれいにしたい」「外観をかっこよくしたい」など性能ではなく単に外観をよくするための修理では適応になりませんので、注意が必要です。

①省エネリフォーム

省エネリフォームとは、住宅の省エネルギー性能の向上を図るためのリフォームのことをいいます。断熱性能の向上、日射遮蔽性能の向上、設備機器の高効率化、太陽エネルギーなどの自然エネルギーの活用など、「省エネリフォーム」に分類される中にも様々な種類があります。具体的には太陽光パネルの設置、LED照明の設置、天窓や屋根の断熱・遮熱改修の工事、アスベストを含んだ屋根材の撤去などの工事が含まれます。太陽光パネルや住宅の断熱材の設置などは省エネのイメージが比較的つきやすいかと思います。LED照明の設置は使用電力の削減効果があるため省エネリフォームに含まれます。また人体に有害とされるアスベストは古い住宅などでは使用基準を満たしていない可能性があるため、撤去費用が助成金の対象となります。

②耐震化リフォーム

耐震リフォーム工事とは、建物の耐震性を向上させるために行うリフォーム工事のことをいいます。一般的には耐震化の基準値を下回る場合に助成金が出ますが、屋根の軽量化、屋根の補修、屋根の金物補強、足場なども対象になります。「屋根が軽いと耐震性が上がる」などという話を聞いたことがある人がいるかもしれませんが、実際に重い屋根と比べると地震時に揺れが少なく建物の構造にも負担がかかりにくくなります。そのため軽い素材の屋根に変えるということは耐震化を進める上で大切なポイントとなります。また耐震化リフォームでは診断、工事の設計、工事監理にかかる費用も助成金が利用できます。

屋根修理の助成金・補助金を受け取るための条件

助成金は居住のある自治体により多少の違いはありますが、基本的には以下の条件が共通してあげられることが多いです。自治体により申請開始日や、その年によって内容がちょっとずつ変わっているため申請したい年度にきちんと調べて申請する必要があります。

・居住目的であり申請地域に居住していること
・税金の滞納がないこと
・暴力団との関わりがないこと
・申請地域や指定の業者に依頼すること

特に申請するには「着工前」の申請が必要となるため、申請時期や工事時期なども含めて検討していく必要があります。適応になる助成金制度があったとしても申請が遅すぎて間に合わなかった、なんてことになったら勿体ないです。活用したい助成金制度はしっかり確認するようにしましょう。

屋根修理で受けることのできる助成金額

気になるのが受け取ることのできる助成金の金額ですよね。一般的な屋根修理の助成金は3~30万円程度といわれており、自治体や工事内容によって差はあります。しかし組み合わせる助成金制度により変わってきます。国土交通省からは既存住宅の性能向上や子育てしやすい環境等の整備に資する優良なリフォームを支援する「長期優良住宅化リフォーム推進事業」を募集しており、対象内容は屋根の軽量化、屋根の補修、足場の設置などが含まれます。限度額は1戸あたり100万円となっております。省エネリフォームや耐震化リフォームでは自治体によりますが20~30万が上限となっているところが多い印象です。

助成金の対象になる屋根修理の工事内容

どんな目的の工事が助成金対象になるか全体像をつかんでいただけたかと思いますが、今度は屋根のどんな工事が対象になるのか具体的に説明していきます。屋根修理を考えている方は是非こちらも参考にしてみてくださいね。

①塗装工事

屋根の塗装は屋根材に直接塗装を行い、屋根の劣化や雨漏りなどを防ぐ役割があります。助成金では省エネリフォームの遮熱・断熱化という項目に該当し、遮熱・断熱性能のある塗料を用いた時に適応されます。遮熱性能のある塗料は太陽光を反射する効果を持つ塗料のことをいい、正式名称は高日射反射率塗料とよばれるものです。この塗料を使用することによって太陽光を反射し、室内の温度上昇を防いでくれます。一方で断熱性能のある塗料は熱伝導を抑える塗料のため、暑さ・寒さ両方に対応しています。夏は暑さから室内を守り、冬はあたたかい空気を外に逃がさないという特徴があります。これらの性能を持ち各自治体の規定する条件をクリアした塗料を用いることで助成金を受けることができる可能性が高まります。

②葺き替え工事

屋根の葺き替え工事とは、既存の屋根を全て撤去し、新しい屋根材を取り付ける工事のことをいいます。部分的な補修というよりは全て新しくする工事に近いため、金額も高くなりやすい工事です。耐震化リフォームでは屋根材を軽くする工事が該当するとお話をしましたが、葺き替え工事で重い屋根から軽量なガルバリウム鋼板屋根などに葺き替える工事がその対象となります。この時に屋根材を断熱性能が高いものを使用することで省エネリフォームが対象となる場合もありますので、よく確認するようにしましょう。

③カバー工法

カバー工法とはその名前の通り、既存の物を取り残さず上から新しいものを取り付ける(カバーする)工事のことです。一般的には広範囲のひび割れなどで塗装工事では補修しきれない、また葺き替え工事をするまでではないといった場合にカバー工法を用いることが多いです。カバー工法が助成金対象となる件数は多くはありませんが、既存屋根と新たにかぶせる屋根によって遮熱性や断熱性が認められる場合などが適応となります。

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屋根修理で助成金を受け取るまでの手順

どんな工事が助成対象になるか確認していただけたかと思いますが、今度は屋根修理で助成金を受け取るまでの手順を説明していきます。既にお話をしましたが助成金には申請開始日が設けられており、自治体によっては先着順で決まってしまう場合もあるため、工事予定がある方は早い段階で計画的に助成金申請の手続きを計画していく必要があります。「申請したかったのに間に合わなかった」なんて事態にならないためにも、早めに確認するようにしましょう。

①自治体の助成金について調べる

居住のある自治体の助成金について、まずはご自分で内容をよく確認するようにしましょう。今は各自治体のHPなどで助成金について簡単に確認することができますので、是非インターネットを活用してみてくださいね。しかし内容によっては専門用語などが並び少し分かりにくいものもあるかもしれません。その場合は直接自治体に確認をするのもいいですし、業者依頼時に業者に聞くのもおすすめですよ。

②プロの業者に見積もり依頼をする

自治体でどんな助成金があるかある程度把握できたら、今度はプロの業者に見積もりを依頼するようにしましょう。申請開始時期は自治体によりますが、数カ月前から見積もりをとるなどある程度余裕を見て動くのがおすすめです。自治体の中には申請する自治体と業者の本社が同じ自治体にあることを条件としているところも見受けられますので、依頼時は該当しているかよく確認するようにしましょう。また屋根工事は高額な工事でもありますので業者への見積もりは最低でも2~3社、相見積もりをとることをおすすめします。業者に依頼する際に注意していただきたいポイントをまとめた記事がありますので、是非そちらも参考にご覧ください。

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③着工前に申請書を提出

見積もりからひとつの業者を決め、必要な申請書を確認し書類をそろえて必ず「着工前」に自治体に提出しましょう。屋根工事が終了した後に申請する、と思い込んでしまっている方が多いため注意が必要です。申請書の作成や必要な書類をひとりで確認することが難しいという方は、自治体の相談窓口などに行けばサポートをしてもらえますので、分からないことがあれば相談するようにしましょう。中には申請を請け負うサービスのある業者もありますので、どうしても不安だ、手間をかけたくないという方はそういった申請代行を行ってくれる業者を検討するのもおすすめです。申請するにあたって図面が必要になることもあるため、書類の準備も早めに行うようにしましょう。

④業者と契約を行い工事に入る

申請が通過したら業者と契約を結び、いよいよ工事がスタートします。ここで注意が必要なのは申請は行ったから必ず通過するものではない、ということです。申請を通過できなかった場合に工事内容の変更があるか、金額にどう変化がでるかなども業者としっかり打ち合わせをし事前に確認をしておきましょう。

⑤工事完了後に自治体が確認を行い、助成金を受け取る

業者の工事が完了したら、自治体が工事が申請通りに行われたかなどの確認を行います。自治体によるチェックで問題がないことが確認されたら、その後助成金を受け取ることができるようになります。ここまでが大まかな流れとなりますが、実際にはたくさんやることがありなかなか大変な作業です。申請期間まで余裕をもって進められるよう計画をしておきましょう。

助成金・補助金詐欺に要注意!

屋根修理工事に限らず、助成金・補助金はその申請の難しさなどから消費者から見て詐欺を見抜くことが難しく、なかなかなくならない現状があります。そのため業者に見積もりを依頼する際には注意が必要です。中には詐欺をしようと企んでいる悪徳業者が紛れている場合があります。こういった詐欺の場合大抵が「助成金で無料で工事できますよ」などと言ってきます。ここまでお読みいただいた方であればお分かりかと思いますが、助成金は一部を保証するもので上限が設定されています。そのため高額になりやすい屋根修理で「無料でできる」という言葉は怪しいと思っていいポイントです。こういった業者は無料でできるといい契約をさせた上で、「申請に通らなかった」などといった理由で高額な工事代を負担させるなどといった手法を使います。「破格」「無料」などは詐欺の手口に使われやすい言葉です。違和感を感じた際は警察などに相談するようにしましょう。

まとめ

今回は屋根修理の助成金に関するお話でした。いかがだったでしょうか。イーライフでは経験豊富なアドバイザーが、専門的なこともわかりやすくご説明します。パックプランをご用意しているので、追加料金が発生する心配もありません。もし他社の見積もりがあればご持参ください。当社との見積もりの見比べやご相談にも対応可能ですので、是非お気軽にご連絡ください。