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シロアリが発生する原因&予防法! 放置すると危険です!

お役立ちコラム

更新日:2023/12/29

木造住宅が主流な日本では、シロアリの被害は切っても切り離せない関係です。特に最近、「住宅の床が軋んだり、へこんだりするようになった」「羽アリや白アリを住宅敷地内で見かけるようになった」というご家庭は、既にシロアリの被害に侵されている可能性があります。本記事ではそんなシロアリによって受ける被害の内容や危険性、シロアリが発生する原因、また予防法について詳しく解説をしていきます。

シロアリが発生する原因とは?

シロアリは、アリに似た形で白い体をしていることからシロアリと呼ばれていますが、実はゴキブリの仲間です。シロアリは一部羽付きアリに変化し巣立ちますが、この羽付きの状態は全体的に黒っぽく、一見普通のアリのようにも見えます。そのため、羽アリを見かけてもシロアリだと気付かない方も多いです。シロアリは住宅に使われている木材を好物とするため、住宅に大きなダメージを与えかねない危険な害虫です。では、そんなシロアリはなぜ発生してしまうのでしょうか。まずはシロアリが発生する原因について、詳しく見ていきましょう。

住宅の劣化が進んでいる

特に築20年以上の住宅などでは、住宅の木材が劣化しているケースが多いです。劣化している住宅の木材は、水気を多く含み柔らかい状態となっており、シロアリはこの柔らかい木材を特に好みます。また、住宅全体の劣化が進んでいる場合、特に羽アリなどは行動範囲が広いため、外壁や窓のひび割れからシロアリが室内に侵入してしまうケースもあります。

雨漏りによる床下の湿度上昇

住宅の雨漏りは、屋根や外壁などさまざまな場所から発生する可能性があります。その雨漏りが、住宅の床下に流れ込んでしまっていたり、雨水の排出が上手くいっていない場合、雨水が行き場を失い床下の湿度が上昇してしまいます。この状態の時、床下はとても湿度が高い状況になり、シロアリがより好む環境になってしまうのです。

日光が当たらない場所が多い

シロアリは紫外線に弱いため、日中の移動は蟻道と呼ばれる日光を避けるための道を作りながら移動していきます。そんな中で、住宅敷地内にウッドデッキや廃材、段ボールなどが多く置いてあると、その陰ではシロアリが動きやすい環境になってしまうため、結果として敷地内にシロアリを誘導しやすい状況にしてしまうのです。特にウッドデッキからのシロアリ被害は多く、住宅内で被害が出るよりも先にウッドデッキの腐敗などにより、シロアリ被害に気付く方も多いです。

シロアリはなぜ危険なの?

シロアリは、建物に大きな被害を与える存在であり、害虫です。見た目が小さく、普段目につかない存在であるために、シロアリの被害の深刻さや危険性を正しく認識している方は実は少ないです。しかし、シロアリは見つけたら早急に対処しなければいけない危険な存在なのです。ここでは、そんなシロアリの危険性について詳しく解説をしていきます。

建物の強度が低下する

木造住宅の場合、その主要な構造体は木材で形成されています。そのため、シロアリが木材を食べ進めてしまうことで、柱が空洞になってしまったり、床材が脆くなってしまったりと、建物の全体の強度低下を招きます。建物の強度が低下するということは、住んでいる人々の安全性にも関わります。例えば床が抜けるなどで怪我をする危険もありますし、大きな地震などではシロアリ被害に遭った柱や梁などでは住宅が支えきれず、倒壊の危険もあります。

断熱材が被害を受ける

実はシロアリは、木材だけではなく断熱材も食べます。特に断熱材は木材よりも柔らかく、蟻道の代わりにもなるため、住宅のシロアリ被害を加速させてしまうひとつの要因となるのです。断熱材が食べられてしまうと、当然住宅の断熱効率は下がります。断熱材が本来の機能性を発揮しないことにより、壁内結露が生じて建物が傷んでしまったり、熱効率が下がり冷暖房台がかさむなどといった二次被害につながりやすくなります。また断熱材を介して、住宅の基礎部分だけではなく、二階や屋根裏までシロアリが進出しやすくなり、家全体がシロアリ被害の脅威にさらされてしまいます。

家具やフローリングに被害が及ぶ

なんとなくシロアリは床下で発生する、というイメージを持ちやすいものですが、実はシロアリが室内に侵入し家具やフローリングを食べてしまったという実例も国内で多数報告されています。家具やフローリングは木製のものも多く、シロアリが好む素材であることが多いです。また、シロアリは室内においても日光が当たりにくい家具の裏側や、家具に面しているフローリング部分から食べ進めていくため、シロアリ被害に気付いた時にはボロボロにされていた・・・なんてことも珍しくありません。

大規模な修繕が必要になる

シロアリ被害に気付くのが遅くなってしまった場合、既に既存の構造体だけでは住宅を維持できないほど、危険な状態になっていることも多いです。シロアリによる大きな被害を受けた住宅は、住宅の安全性や耐久性を確保するために、大規模な修繕やリフォームが必要になるということは珍しくありません。築年数が古い住宅では、シロアリ被害により、建替えを検討される方もいらっしゃるほどです。シロアリ被害は、住宅に対するダメージだけではなく、修繕するために大きな費用がかかり、経済面にもダメージを与えます。

シロアリを予防する方法とは?

ここまででシロアリ被害の危険性について、知っていただくことができたのではないかと思います。シロアリの侵入を一度許してしまうと、被害に気付くまでも時間がかかりやすく、建物も大きな被害を受けることになります。そのため、できればシロアリの侵入を防ぎたいものですよね。ここからは、シロアリの侵入を予防する方法について解説していきます。

住宅の点検・メンテナンスを定期的に行う

シロアリは床下だけではなく、さまざまな場所から侵入する可能性があります。そのため、シロアリの侵入経路を塞ぐために、屋根や外壁、窓枠、ベランダなど、点検やメンテナンスを実施できる場所は積極的に行っていきましょう。ただし個人で対応するのは難しい場所ですので、専門知識を持ったプロの業者に点検を依頼し、必要があればメンテナンスを実施してもらうと安心です。点検自体は大掛かりなものではないため、年に一度を目安に実施し、10年~15年に一度の間隔で塗装などのメンテナンスを実施すると、住宅の寿命も長持ちさせつつシロアリの被害を予防することができます。

断熱材を変える

古い断熱材の中には、シロアリが好む素材を使用していて、シロアリの予防が不十分ではないものが含まれます。そのため、築年数が経っている住宅などでは、断熱材の交換もシロアリ対策として有効ですし、断熱材を交換することでより住宅を快適に保つことができます。

雨漏りを放置しない

「屋根からポタポタ雨漏りしている」「天井のクロスが雨漏りでシミになっている」という状態を、放置しているとシロアリが好む環境になりやすく、シロアリ被害に遭いやすい住宅になってしまいます。また雨漏りは、些細な症状だと思っていても、屋根裏や壁の内部を見てみたら既に大きな被害に発展していることも珍しくありません。そのためどんなに些細な雨漏り症状でも、必ず早い段階でプロの業者に相談し、修理対応してもらいましょう。雨漏りによる木材の腐敗や湿度上昇を予防することで、シロアリ対策にもつながります。

定期的に換気を行う

夏や冬などは、冷暖房を付けていることが多く、つい換気を忘れがちです。しかし、どんな季節においても換気を行うことで、住宅内の風通りをよくして湿度上昇を防ぐことができます。特に冬は、暖房による乾燥を防ぐために加湿器を一緒に付けている方が多いかと思います。加湿器の使用は冬には欠かせないものである一方、加湿のし過ぎによる室内結露などに発展しやすいです。そのためシロアリがより好む環境になってしまいやすいですので、加湿器を使っている時でも、一時間に一回などタイミングを決めて定期的な換気を行いましょう。

定期的に家具を動かして確認をする

大きな家具などは、一度設置したらそのままにしている、という方も多いかと思います。しかし、万が一シロアリが室内に侵入していたら、シロアリにとっては家具の下などは過ごしやすい場所になってしまうのです。そのため部屋の掃除などのタイミングで定期的に家具を動かし、家具の裏やフローリングに異常がないか、軋みなども含めて確認をするようにしましょう。定期的に物の動きがあることで、シロアリの侵入予防にもつながります。

シロアリを発見したら場合の対処法とは?

どんなに気を付けていても、シロアリは発生する時は発生します。国内でもシロアリ被害は、年間で200万件をこえると言われています。また、国土交通省が公表している『シロアリ被害実態調査報告書』によると、築年数が浅い住宅でも20軒に1軒、築年数が25年を超えると5軒に1軒の割合で、シロアリ被害に遭っていることが報告されています。そのため、シロアリ被害は決して他人事ではありません。最後に、もしシロアリ被害に遭ってしまったらどのように対処すべきかについて、解説をして終わります。

◎参考
シロアリ被害実態調査報告書/国土交通省補助事業
https://www.i-ecoup.com/wp-content/uploads/2015/11/shiroarireport.pdfv

シロアリの個体や動きを観察する

まずは本当にシロアリかどうかを確認しましょう。シロアリと普通のアリであるクロアリとの区別は、大体は体の色で判別できます。白い色、小さい体が日本国内で発見されているシロアリの主な特徴です。羽アリの場合は、羽の色で見極めます。羽が透明なものがクロアリで、白や茶色系の色が付いている羽アリがシロアリです。クロアリは住宅に危害を与えませんので逃がしてしまって問題ありませんが、シロアリの場合はまずは巣の特定をするために、どこに移動するのかを確認しておくことが大切です。ビックリしてその場で殺してしまう方もいらっしゃいますが、少し我慢をしてシロアリの動きを観察してみましょう。

殺虫剤は使わず紙パックなどで捕獲する

害虫に便利な殺虫剤ですが、シロアリは集団行動をするため、殺虫剤に警戒して集団で避難してしまう可能性があります。そのため巣の特定ができたら、紙パックなどを使用してシロアリを捕獲し、そのまま閉じ込めておきましょう。紙パックを密閉することで酸素がなくなるため、一日程度で閉じ込めたシロアリは死滅します。

害虫駆除業者に依頼して対応してもらう

シロアリは、一度発生してしまうと個人で対応するのが難しい害虫となります。そのため、シロアリに詳しい害虫駆除業者に依頼し、シロアリ駆除を行ってもらいましょう。大体の業者は見積もり、現地調査を無料で行っていますので、お住まいの地域で対応している業者を探してみてくださいね。

まとめ

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