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サイディング塗装の必要性とは? 業者に依頼するときの注意点と合わせてご紹介

お役立ちコラム

外壁が劣化すると必要になってくるメンテナンス、その中でも一般的には「塗装」を行うことが多いです。近年では外壁にサイディングを使われる方が多く、「サイディングにも塗装は必要ですか?」と聞かれることも多いです。今回は外壁材にサイディングを使用されている方に向けて、メンテナンスの際にどのような塗装が必要なのか、また業者に依頼する際に注意するべきポイントとはなにか、について詳しく解説をしていきます。

そもそもサイディングってなに?

サイディングとは、日本で一般的に使われている外壁材のことです。外壁の素材を工場で張り付け板状にした見た目をしており、現場で外壁に張り付けていく作業が必要となりますが、従来の外壁仕上げの方法より施工が簡単になり国内シェア率も高水準をキープしています。またそのバリエーションの豊富さも人気の秘訣です。例えばレンガ調、コンクリート打ちっぱなし風、木材風・・・など、本物の素材を真似たサイディングを使うことでコストを抑えながら外観を希望の仕上がりに近づけることができます。

サイディングの種類は主に4種類

サイディングには種類があり、大きく分けると「窯業系」「金属系」「樹脂系」「木質系」の4種類になります。それぞれの特徴について簡単に解説をしていきます。

▶窯業系
窯業系は国内のシェア率が70~80%と非常に高く、日本の多くの住宅で使われている一般的なサイディングになります。 セメントに木質繊維を混ぜ合わせたもので、比較的コストが安くさまざまなバリエーションがあります。

▶金属系
金属系は凍害や断熱性が優れているため寒冷地などに人気の素材です。また金属系独特の質感が住宅をスタイリッシュに魅せてくれることから、デザイン面でも根強い人気があります。

▶樹脂系
樹脂系は耐久性や耐候性に優れており、北米などで人気の素材です。樹脂系は国内で扱える業者が少なく色のバリエーションが少ないことから、シェア率は低いです。

▶木質系
木質系は断熱性に優れており、木目調のあたたかな雰囲気になるため、ログハウス風にしたい方に向いているデザインです。しかし木材部分にカビが発生しやすくお手入れが大変、施工業者が限られている、コストが高いなどの理由で一般的な住宅に使われることは珍しく、シェア率も低いデザインです。

なぜサイディングに塗装が必要なの?

サイディングを決める際に、比較的デザイン重視で決める方が多いため、それぞれの特徴についてあまり認識していなかったという方も多いかと思います。しかしメンテナンスを行う際はそれぞれのサイディングの特徴によって変わってくるため、是非この機会に自宅がどのタイプのサイディングなのかを確認しておくようにしましょう。またどんなサイディングであっても、必ずメンテナンスは必要になってきます。メンテナンスの際に多くの業者が「塗装」をすすめてくるかと思いますが、一体なぜ塗装が必要になるのでしょうか。ここではメンテナンスの際にサイディングの上から塗装が必要になる理由について、詳しく解説をしていきます。

雨漏り防止のため

外壁が劣化していくと、ひび割れ(クラック)などの隙間から雨漏りが発生することがあります。雨漏りと聞くと屋根からとイメージされる方は多いですが、外壁が原因の雨漏りもとても多いです。一度建物に雨水が侵入してしまうと、そこからカビが発生してしまったり、内部の木材が腐敗してしまう可能性があり住人の安全にも関わります。そのため雨漏りを起こす前に塗装を行い、外壁の防水性能を高める必要があります。

外観美の維持のため

外壁の劣化は雨漏りなどの重大なトラブル以外に、住宅の外観美にも影響を与えることがあります。代表的なものは雨だれ跡です。性能が落ちた外壁には汚れがたまり、雨が流れても上手く機能が働かず、汚れを含んだ雨水の跡が外壁についてしまうことがあります。雨だれ跡が付くと実際の築年数よりも古びた印象になってしまい、こだわりの外観も台無しになってしまいます。また放置しておくことで雨漏りを発症することもあり、注意が必要です。

外壁と家の寿命を長く保つため

サイディング塗装は、結論として外壁と家の寿命を長く保つために行います。上記で解説したように雨漏りから家を守り、安全性を保ちながら、見た目を美しくすることができます。雨漏りがすでに大部分で発生してしまっている場合には塗装だけではカバーしきればいことがほとんどですので、塗装を行う際には時期に注意する必要があります。サイディングの種類により10~20年とメンテナンス時期はバラバラですが、一般的には10~15年に一度のメンテナンスが必要と言われております。中でも窯業系は一番メンテナンス期間が短く、種類によっては10年に一度のメンテナンスが推奨されています。

サイディング塗装を業者に依頼する際に注意するポイントとは?

中にはメンテナンスの該当時期だという方もいらっしゃるかと思います。しかしサイディング塗装は高額になりやすく、使っている種類や住宅の規模によっては100万円以上することがあります。また「サイディングだから塗装はなんでもいい」というわけでもありません。基本的には適正な塗料を業者が判断して提案してくれることがほとんどですが、既存の塗料と相性が悪い塗料などもありますのである程度知識として覚えておくと安心です。ここではサイディング塗装を業者に依頼する際に、自分でも注意したいポイントについて解説をしていきます。

サイディングに向かない「弾性塗料」は避ける

弾性塗料とはその名前の通り、ゴムのような柔らかさと伸び縮みする特徴を持った塗料のことです。塗膜が破れにくいため外壁によく発生するクラックなどにも強く、防水性が高く雨漏りがしにくいという特徴があります。しかしサイディングボードは吸水性が高い一面があるため、水分を蒸発させる際に弾性塗料が逃げ場を負債でしまい、サイディングボードと塗料の間に膨れができてしまいます。弾性塗料が一度膨れてしまうと元に戻ることはなく、またサイディングボード側にもダメージを与えてしまうため、サイディングと弾性塗料は非常に相性の悪い素材同士となっています。メンテナンスで塗装を行う際は、必ず弾性塗料ではないことを確認するようにしましょう。

クリヤー塗料を使用できるのは、トラブルのない外壁のみ

メンテナンスで塗料を塗る際は、ほとんどの方が色付きの塗料を選択します。外壁は10年も経つと多少の色褪せが発生し、新築時のようなピカピカさはなくなります。しかし塗料を塗り替えるだけで新築同様の輝きを取り戻すことができます。しかし中には「今の色合いやサイディングの模様が気に入っているから、できれば透明の塗料を使いたい」という方も少なくありません。そういった方が選ばれるのが「クリヤー塗料」です。クリヤー塗料は無色透明のため、色付けを加えたくないという方に向いています。しかしクリヤー塗料の場合は、ベースとなるサイディングの状態が影響してきます。クリヤー塗料を使うことのできる条件は、新築から10年以内かつ外壁に劣化や傷がないこととされています。そのためクリヤー塗料を使用したい場合は、新築時から計画的にメンテナンスを計画しておく必要があります。

塗料の色選びは慎重に行う

クリヤー塗料ではなく色付きの塗料を選ばれた方は、その色選びにも注意が必要です。よくある失敗例が「手元の小さなサイズのサンプルを見て決めたら、仕上がりが全然違う色に見えた」というものです。色の特性として太陽光の元や、光の反射範囲などにより同じものでも色合いが違って見えることがあります。そのため塗料を決める際は、業者にサンプル以外にもイメージパースを作成してもらうか、具体的な施工写真を持参し業者に提示することで、色による失敗を防ぐことができます。外壁の色は家の印象を大きく変えますので、周辺環境に配慮しつつ慎重に選んでいく必要があります。

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外壁塗装の色選びで失敗しないコツ! 失敗する原因と対策方法
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施工技術のある業者を選ぶ

依頼する際に一番大切なのは業者の腕です。施工技術が未熟な業者に当たってしまった場合、「外壁塗装をしたのに雨漏りしてしまう」といった事態につながりかねません。また実際にこういったことも起きています。外壁のメンテナンスの際は、塗装を行う技術だけではなく、既存の外壁になにか異常が起きていないかを適切に見極め、しっかりと補修をしておかなければなりません。そのため塗装に強いだけではなく、外壁をトータルで見ることのできる業者を選ぶようにしましょう。業者の選び方については以下の記事で詳しく解説をしておりますので、是非参考にしてみてくださいね。

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外壁塗装に資格は必要? 依頼する前に一度確認を!
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まとめ

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