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塗装に資格は必要?外壁診断士や外壁マイスターなど資格について解説

お役立ちコラム

更新日:2023/07/05

外壁塗装は高所社業かつ広範囲での工事になるため、金額が比較的高額になりやすい工事のひとつです。また家の外観で一番目に入りやすく家の印象を左右する部分でもありますので、失敗したくないと考えるのは当然のことです。これから初めて外壁塗装を依頼しようと考えている方であれば「技術力が確かな業者に依頼したい」と考えますよね。次に「どんな風に業者を選べばいいんだろう」と考えるかと思いますが、ここで注目していただきたいのが「業者の外壁塗装に関する資格の有無」です。戸建ての外壁塗装を行うにあたって資格は義務ではありませんが、初めて依頼する業者を見極めるためには「どんな資格を持っているか」に注目して選ぶことをおすすめします。今回は外壁塗装工事で失敗しないために、技術力があり安心して依頼できる外壁塗装業者を見極めるポイントについてご紹介していきます。

どのような資格があるといい?

戸建て住宅規模の外壁塗装であれば実は無資格でも工事を請け負うことができます。無資格と聞くといけない事のように感じてしまいますが、請け負う工事の内容によっては無資格でも問題ないと認められており、実際に無資格で工事を行う業者も多く存在しています。ただし中にはこうしたルールを上手く利用してしっかりとした知識や技術がないにも関わらず工事をしていたり、不当に高額な請求をしてくる悪徳業者が紛れてることもあります。特に初めて依頼する業者であればその業者がどんなにいい業者でも、その技術や能力などは見ただけでは分かりません。そのため初めて依頼する業者ほど資格に注目して選ぶ方が安全です。資格を持っているという事は知識や技術が一定基準以上であるという証明でもあります。では、外壁塗装業者のどのような保有資格を確認すればいいのでしょうか。業者を選ぶ際にチェックして頂きたい資格について解説していきます。

塗装技能士

厚生労働省が認定をする塗装技術における国家資格のことで、資格を得るためには技能検定の実技試験と学科試験の二つの試験に合格する必要があります。また受験資格は受験する等級によって実務経験年数が決まっており(学歴などにより実務経験年数は異なる場合があります)、この資格を得るための条件としては試験合格だけではなく資格に見合う経験も必要になります。更に塗装技能士は「木工塗装作業」、「建築塗装作業」、「金属塗装作業」、「噴霧塗装作業」、「鋼橋塗装作業」に細分化されており、それぞれの作業においてより専門性が問われます。一級塗装技能士が一番難易度が高い等級であるため、初めて依頼する業者であれば一級塗装技能士を持っているかに着目して決めるのがおすすめです。

塗装工事業の建設業許可

建設業許可とはさまざまな工事の種類に分類されていますが、塗装工事においては請負金額が500万円以上の工事をする場合に必要となる許可のことです。建設業許可は個人単位ではなく業者や企業が取得するものです。また先ほど戸建て住宅規模の外壁塗装であれば無資格でも問題ないと説明したのは、この取り決めが関係しています。一般的な戸建て住宅の塗装工事で500万以上の工事が発生することはまずないため、業者は建設業許可を持っていなくても問題ありません。しかし建設業許可はどの業者でも簡単にとることができるというわけではありません。経営の管理責任、誠実性があるか、違反をしていないかなど国の厳しい審査をクリアしている業者しか与えられない許可のため、国のお墨付きの業者であるとも言えるのです。初めて選ぶ業者であれば塗装工事行の建設業許可を受けている業者であれば安心です。

雨漏り診断士

雨漏りと聞くと、屋根からのイメージをされる方が多いかと思います。しかし雨漏りは、外壁の劣化やひび割れ(クラック)などが原因で発生することもあります。また外壁からの雨漏りは、小さな症状は気付きにくいことが多く、初期段階では気付きにくいものです。雨漏りが発生しそう、あるいは既に発生している外壁に塗装をしてしまうと、内部で雨漏りによる腐敗が知らずに広がってしまうこともあり、メンテナンスの前には外壁の状態を正確に見極める技術も大切となります。そんな時に役立つのが雨漏り診断士の技術です。雨漏り診断士は、雨漏り診断士協会の試験や講習を受けた人に与えられる資格で、複雑な雨漏りの原因究明や雨漏りに関する正確な知識を持っています。いわば雨漏りの原因究明のプロとも言える資格で、持っている人は一定の技能や知識を心得ているため、メンテナンス前の現場調査に立ち会ってもらうことで雨漏りや雨漏りしそうな箇所を見落とすリスクを低減できます。

外壁塗装マイスター

外壁塗装マイスターは民間資格のひとつですが、資格習得するには国家資格を含む複数の資格を保有している必要性があり、外壁塗装におけるスペシャリストとも言える資格です。外壁塗装マイスターに認定されるためには資格を保有している条件以外にも、外壁塗装においての設計・施工の知識・技術の3つについて一定以上の基準を満たしている必要があります。

有機溶剤作業主任者

有機溶剤作業主任者とは、労働安全衛生法に基づき、有機溶剤を扱う作業現場において安全な作業環境を確保する責任を持つ資格者のことです。有機溶剤は、塗料や溶剤、接着剤、洗浄剤などの製造や施工工程で使用される揮発性の化学物質の総称です。これらの物質は揮発性が高く、作業者の健康被害や火災・爆発のリスクがあるため、適切な管理と安全対策が求められます。外壁メンテナンス全般にも必須の資格であり、区分けは国家資格となります。

足場の組立て等作業主任者

足場の組立て等作業主任者は、建築現場や工事現場において足場を組み立てる作業における安全管理を担当する資格のことで国家資格です。高所作業に必須な足場は厚生労働省により規定されており、安全の面から足場の組み立てを行う際には必要な資格となります。外壁塗装やメンテナンスにおいては、ほとんどの場合が高所作業となるため足場の組み立てが必須です。足場の組み立てをしっかり行えていないと、作業員が転落するリスクもありますし、建物に傷が付いてしまうなんてトラブルにつながる可能性もあるため、工事を依頼する際には確認しておくべき資格のひとつです。

戸建住宅劣化診断士

戸建住宅劣化診断士は、建物の老朽化や劣化の原因を専門的に診断し、所有者や管理者に対して劣化の進行状況や必要な改修・修繕の内容、予算などについて専門的にアドバイスすることのできる資格保有者のことです。戸建ての外壁に関してリフォームやメンテナンスの際にアドバイスをもらうことで、工事を実施するタイミングや必要な工事内容だけではなく、予算についてや資金計画などについてアドバイスをしてもらうことができます。計画的に工事を進めたいという方は、最初に戸建住宅劣化診断士に相談するのもオススメです。

資格と合わせて確認するべきこと

外壁に関するたくさんの資格をご紹介してきましたが、依頼する際には資格と合わせて確認していただきたいことがあります。外壁塗装工事で失敗しないためにも、工事を依頼する際には是非参考にしてみてくださいね。

誰が資格を持っているか

建設業界ではさまざまな資格や技術を持った職人が、それぞれ得意な分野において仕事をしています。そのため、ひとつの現場には多くの人が出入りし、外壁塗装だけでも業者によっては工程によって現場作業員が入れ替わることも珍しいことではありません。ただし、こうした作業形態の場合には契約時や現場調査の段階できた作業員が担当していないこともあったり、契約した業者の下請け業者が作業をしていることもあります。資格の有無を確認する際には、最後まで担当するのか違う人が途中で出入りするのかまでを確認しておくと、業者との認識を合わせることができ安心です。

施工実績はあるか

資格を持っているから優れているとは限りませんので、資格と合わせて施工実績についても確認しておくと安心です。施工実績については、業者のホームページに公開されていることもありますし、問い合わせることで見せてくれる業者もいます。また外壁塗装で似たような塗装を行った実例なども、過去の実績に一致しているものがあれば見せてもらうこともできます。このように実際に業者が行ってきた施工実績を目で見て確認することで、業者の技術や実績を知ることができ、より安心して依頼することができます。

外壁塗装のメンテナンスのタイミングは?

外壁塗装は一般的には10年に一度のメンテナンスが必要だと言われています。ただしお住まいの地域の気候によっては、台風や塩害などにより10年よりも前にメンテナンスを行った方がいい例もあります。現在では外壁の性能も上がってきており耐久年数も長くなっています。そのため住んでいて今のところ不便はない、と感じている方も多いと思います。しかしどんなにいい性能の外壁材を使用したとしても、紫外線や天候の影響を受け今この瞬間も外壁は劣化していっています。何か起きた時では被害が広範囲に広がってしまい工事が大規模なものになってしまう可能性があり、その分費用も膨れ上がってしまいます。「今問題ないから高いお金を払ってまでメンテナンスをしたくない」と思われるかもしれませんが、被害が大きくなるのを防ぐためのメンテナンスは必要経費だと割り切って、外壁の劣化状況を確認して業者に依頼するようにしましょう。

合わせて読みたい記事!
外壁の劣化を放置するとどうなる? 劣化のサインは自分で分かる?
https://www.elife-home.net/column/rekka/.html

外壁のメンテナンスの目安として年数意外に劣化サインで見極めるというのもひとつの手です。外壁のメンテナンスが必要になると、さまざまな劣化サインが現れます。是非ご自宅の外壁と照らし合わせてみてくださいね。

外壁塗装は悪徳業者が常に狙っている!

外壁塗装のように工事が高額になりやすい工事は、相場が分かりにくく自宅ごとにメンテナンス費用が違うこともあり、悪徳業者からすれば消費者を騙してより高い利益を得やすい工事でもあります。そのため悪徳業者は親切な外壁塗装業者を装って消費者に近づいてくるのです。では一体どんな手口を使って私たち消費者を騙そうとしてくるのでしょうか。悪徳業者に騙されないために、ここでは実際に報告されている悪徳業者の手口についてご紹介していきます。特に高齢者の自宅は特にターゲットにされやすいですので、身近にいらっしゃれば是非教えてあげてくださいね。

突然の飛び入り訪問をしてくる

悪徳業者の直接の接触は、いきなりピンポーンと家に来て「お宅の外壁、かなり危険な状況ですよ。このままでは外壁が崩れて最悪の場合倒壊してしまうかもしれませんよ」と焦らせるところから始まります。突然の訪問とまさかの外壁の状態に、いきなり言われた側としては焦ってしまいますよね。「家が倒壊するなんて大変だ、今すぐどうにかしなければいけない」と思うのは当然のことです。そこで悪徳業者は「うちは外壁塗装もやってるので工事をやりませんか?」と提案してくるのです。中にはその場で「お安くしますよ」といった具合にお得感を出し、そのまま契約を急かしてくるような業者もいるようです。これがひとつのよくある悪徳業者の手口です。実際蓋を開けてみれば工事が必要な状態ではなかったり、外壁の修理が必要な状態であっても相場よりも何倍も高い金額で工事をしようとしてくるなどといったケースが多いです。きちんとした業者はこのような飛び入り訪問をしてその場で契約を迫ってくるなんてことはしませんので、工事をした方がいいと迫ってくる業者に出会ったら要注意です。

ただし飛び入り訪問は、その手口として悪徳業者に利用されることは増えてはいますが、優良業者も営業の一環として飛び入り訪問を行っているケースもありますので、見極める力も必要です。

◎合わせて読みたい記事!
イーライフホームの訪問業者は大丈夫? 訪問営業で悪徳業者を見抜く方法は?
https://www.elife-home.net/column/eigyo.html

破格な工事費用で消費者を集める

私たち消費者の視点からすれば「少しでも安く工事をしたい」と思うことは当然ですし、業者を探す上で金額に重きを置いていらっしゃる方も多いと思います。そんな中で他社と比べてかかなり安い業者を見つけてしまったら、依頼しようと思うかもしれません。しかし相場よりかなり安い場合は悪徳業者の罠かもしれませんので注意が必要です。破格な工事費用を広告に出すことでまずは消費者を集め契約をさせた後に「特別な部材が必要になった」「特別な工事が必要になった」など追加費用を請求し、工事が終わった後には相場よりも高い費用を請求されてしまったというケースもあります。後々こうした手段で不当な利益を得るわけですから、いくらでも広告の金額を安くできます。そのため相場よりもかなり安い広告が、広告の金額の通りに実現するかのように出回ってしまうのです。相場より安すぎる場合、悪徳業者かもしれないと注意をするようにしましょう。

◎合わせて読みたい記事!
外壁塗装の適正価格を知りたい!見積もりはなにを基準に判断すべき?
https://www.elife-home.net/column/gaiheki-3.html

まとめ

イーライフでは経験豊富なアドバイザーが、専門的なこともわかりやすくご説明します。パックプランをご用意しているので、追加料金が発生する心配もありません。もし他社の見積もりがあればご持参ください。当社との見積もりの見比べやご相談にも対応可能ですので、是非お気軽にご連絡ください。