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外壁の黒ずみはなにが原因? 掃除方法&予防方法もご紹介!

お役立ちコラム

更新日:2025/01/30

「外壁が黒っぽくなっている」「外壁が暗くくすんで見える」そんなありがちな外壁のお悩みですが、もしかすると黒ずみが原因かもしれません。外壁の黒ずみは、天候や劣化などさまざまな条件が重なることで発生します。黒ずみ自体は珍しいものではありませんが、外壁の黒ずみに気が付くまで時間がかかることも多く、既に黒ずみ以外にも何らかの外壁トラブルが併発しているケースも多いです。そこで今回は、ぜひ知っておいていただきたい外壁の黒ずみの原因と、黒ずんだ外壁の掃除方法、また予防方法も解説をしていきます。外壁の黒ずみにお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。

外壁の黒ずみは突然付着する、ということはあまりありません。徐々に黒ずんでいくため、黒ずみが発生していてもすぐに気付けないことの方が多いです。しかし、外壁が黒ずむと住宅の外壁の色がくすんで見えたり、古びた印象を与えてしまうこともあります。では、一体なぜ外壁に黒ずみが発生するのでしょうか。ここでは、外壁が黒ずんでしまう原因について一緒に見ていきましょう。

黒ずみの主な原因は、大気中のホコリやチリが付着し、蓄積されてしまうことです。外壁材の種類にもよりますが、凹凸があるようなデザインのものや、外壁材の素材や塗料の仕上げがマット系(艶なし)だと外壁により大気中のホコリやチリが付着しやすくなります。こうした汚れは一般的には雨水で流れ落ちることが多いですが、雨が降らない期間が長く続くことで、ホコリやチリが外壁にこびりついてしまうのです。大気中のホコリやチリは目にはほとんど見えませんが、付着することで黒ずみ汚れとして見えることがあります。

外壁の色によっては、カビやコケが黒ずみ汚れに見えることがあります。カビやコケは、湿度が高い場所や日光が当たりにくい場所などで発生しやすく、住宅の下側から徐々に広がっていくのが特徴です。特に外壁の色が暗めの緑色や青色、黒色などの場合は、カビやコケに気付きにくいことが多く、気付いてもホコリやチリによる汚れだと思い込んでしまう方もいます。カビやコケは放置することで、徐々に外壁の機能性を奪っていくため、住宅にとっても危険な存在です。

幹線道路や高速道路付近にお住まいの方は、車の排気ガスで外壁が汚れることがあります。特に外壁の色が明るい色や白色など、排気ガスの汚れが目立ちやすい色では、排気ガスの影響を受けやすいです。排気ガスにはススや油が含まれるため、一度付着すると頑固な黒ずみ汚れになってしまうことも多いです。交通量が多い立地環境にお住まいの場合は、特に外壁の黒ずみ汚れには注意する必要があります。

住宅の外壁には寿命があります。そのため、適切なタイミングでメンテナンスが行えていないと、劣化により外壁の性能が低下し汚れを落とす力が弱まっていきます。外壁の性能が弱まった結果、今までは雨が降るときれいに落ちていたような汚れも蓄積しやすくなり、黒ずみ汚れにつながります。また外壁の劣化にともなうクラック(ひび割れ)などが発生している場合は、汚れがクラックに入り込み蓄積していくことで、より外壁の黒ずみ汚れが目立ってしまうこともあります。

キッチンには排気口が付いていますが、この排気口がキッチンの油汚れや、換気扇が巻き上げた室内のホコリなどを外に排出することで、外壁を汚してしまうことがあります。どの住宅でも起こりうる汚れのひとつですが、油汚れは雨水だけでは十分に落ちにくく、外壁から見ると排気口から下に向かって黒い滝のような汚れを形成することがあります。

外壁に鳥が留まる場所があると、鳥のフンが直接外壁に付着することがあります。鳥のフンは酸性であり、外壁の素材に浸透しやすいため、時間が経つと黒ずみが発生しやすくなります。特に高層の建物や屋根近くで鳥の巣がある場合、こうした汚れが長期間放置されることが多いです。さらに、鳥が巣を作った後、その巣を放置すると、残された羽毛や糞が黒ずみの原因となることがあります。特に建物の軒下や高い位置に巣があると、掃除が難しく、黒ずみが定着する場合があります。同じ巣に戻ってくる親鳥もいるため、何度も繰り返し巣が作られている場合は特に注意が必要です。

外壁に近い場所に植物が繁茂していると、葉っぱや枝が外壁に接触し、植物の成分が付着することがあります。また、植物の根が外壁の下に入り込むことで湿気が溜まりやすくなり、カビやコケの原因になることもあります。特につる性の植物は外壁に密着しやすく、黒ずみの原因となりやすいです。アサガオなどツルをはってしまう植物が近くにある場合は、特に注意が必要です。

大気汚染が原因で、酸性雨が降ることがあります。酸性雨は外壁にダメージを与え、汚れが付着しやすくなるため、黒ずみを引き起こす可能性があります。特に都市部や工業地帯に近い地域では、酸性雨の影響を受けやすいです。その他地域によっては、大陸から風に乗ってやってくる黄砂などの影響を受けることもあります。

外壁の黒ずみは、住宅の外観に影響を与えるため、気持ちのいいものではないですよね。そのため、なんとか掃除をしたいと考えている方も多いかと思います。そこでここでは、外壁の黒ずみ汚れを自分で掃除する方法について解説をしていきます。

まずは準備するものですが、以下のものを揃える必要があります。ない場合でも、ホームセンターや通販などで購入することができますので、手元に揃えてから開始するようにしましょう。

掃除のために必要なもの
 ・柄が長く、横幅が広いブラシ(外壁の掃除がしやすいもの)
 ・中性洗剤
 ・散水用のホース

安全確保のために必要なもの
 ・ヘルメット
 ・脚立(高所部分の作業を行う場合)

準備が整ったら、さっそく外壁の黒ずみ汚れを落とす掃除方法について、一緒に確認していきましょう。難しい内容ではないため、黒ずみ汚れをきれいに落とすために、できれば手順通りに進めるようにしてみてくださいね。

黒ずみ汚れを落とす掃除方法
 ①散水用ホースで外壁全体に水をかけて洗う。
 ②ブラシで簡単に擦り洗いを行う。
 ③再度散水用ホースで外壁全体を簡単に洗う。
 ④汚れを落としたい場所に中性洗剤をつける。
 ⑤ブラシで中性洗剤をつけた部分を擦り洗いする。
 ⑥可能であれば中性洗剤を拭き取る。(ブラシなどを利用すると高い場所も拭き取れます。)
 ⑦散水用ホースでしっかり洗剤を流して完了。

ここまで、外壁の黒ずみ汚れを自分で掃除する方法について解説をしてきました。しかし、外壁汚れが1階の上部から上階にかけてある場合は、自分では対処できないことも多いですよね。脚立を使用したとしても作業範囲には限界がありますし、高所作業は危険も伴うため、高所の黒ずみ汚れを自分で完ぺきに掃除するのは難しいです。そんな自分での外壁掃除に限界を感じた時にお願いしたいのが、プロの業者です。プロの業者に依頼すると自分ではできないことにも対応してもらえます。ここでは、外壁の黒ずみ汚れをプロの業者に依頼することで得られるメリットについてお話をしていきます。

外壁の黒ずみ汚れの種類や、状況を見て、プロの業者は適切な掃除方法を選択して実践してくれます。例えばカビやコケなどは、根が深い場合は中性洗剤を使用しても対処しきれないことも多いです。また油汚れも同様で、ブラシを使用してもきれいに汚れが取れないことも多く、ブラシに力を入れすぎてしまうことで外壁材を傷める原因にもつながりかねません。汚れに種類や状況に応じて無理なくしっかりと落としてくれるプロの業者に依頼することは、外壁を傷めつけるリスクを避けることにもつながります。

自分で高所の黒ずみ汚れに対処するのは、物理的に難しいことも多いです。しかしプロの業者は、高所作業に慣れているため、安心して高所作業の掃除も任せることができます。自分で慣れない高所作業を行うよりも、慣れているプロの業者に任せることで、怪我のリスクを避けることもできます。

外壁の劣化が進んでいる場合、外壁を掃除してきれいにしても、すぐにまた黒ずみ汚れが付着することも多いです。そのため、プロの業者に掃除をしてもらいながら外壁の状況を見てもらうことで、必要があれば外壁の修理を依頼することもできます。外壁の黒ずみ汚れの根本的な改善にもつながりますし、外壁の寿命を守ることにもつながります。外壁掃除に関しては現地調査を行わない業者もいるため、事前に点検も兼ねて掃除を依頼できるか、金額面などについても追加料金が発生するかなどを確認しておくと安心です。

外壁の黒ずみ汚れがひどくなる前に、塗装を検討する必要がある場合があります。プロの業者は、外壁の状態を確認し、必要に応じて塗装や再塗装を提案してくれます。塗装の状態によっては、黒ずみ汚れの再発を防ぐために、耐汚染性の高い塗料を使用することを推奨することもあります。こうした提案を受けることで、長期的な効果を期待でき、外壁をきれいな状態に保つことができます。

外壁掃除は時間と労力がかかります。特に広い面積を掃除する場合、自分でやろうとすると時間がかかり、労力も大きくなります。特に作業に慣れていない場合、作業の労力と時間が膨大になり、疲労や怪我につながるリスクもあります。よほど「自分できれいにしてみたい!」というこだわりがない限りは、自力で行うのはマイナス要素も多く、大変なものです。そんな時にプロに依頼することで、短時間で確実に作業を終わらせることができ、その分、他の大切な仕事や休息に時間を使うことができます。

プロの業者は、高所作業や危険な場所での作業に関する安全基準や法律を遵守しています。高所作業の際には、しっかりとした安全対策を講じた上で作業を行うため、万が一の事故を防ぐことができます。また、外壁掃除の際に発生しがちな細かな粉塵や洗浄液の飛散などにも配慮して作業が行われるため、周囲への影響も最小限に抑えることができます。ご近所付き合いや関係性を大切にしたいと考えている方にとって、お手入れで生じるトラブルやリスクはできる限り避けておきたいものですよね。ご近所トラブルを避けたい方にとっても、プロの業者に依頼することはそれだけでメリットがあります。

気になる外壁の黒ずみ汚れ、できれば外壁はきれいな状態を保ちたいものですよね。では、外壁をきれいに保つために、外壁の黒ずみ汚れを防ぐ方法はあるのでしょうか。ここでは外壁の黒ずみ汚れを防ぐ方法について、一緒に確認していきましょう。

外壁の黒ずみ汚れを防ぐ方法として自分でできるのは、定期的に掃除を行うことです。もちろん高所作業など無理をする必要はありません。1週間~2週間に一度などのペースで、外壁に水をかけて汚れを落とすだけでも十分効果はあります。その中で気になる汚れがある場合で自分で対処できそうな場合は、先ほど解説した掃除方法を実践してみましょう。

外壁の黒ずみ汚れの原因が、外壁の劣化の場合は、プロの業者による対応が必要になります。しかし見ただけでは、外壁にただ汚れがついて黒ずみ汚れになっているのか、外壁の劣化が原因で黒ずみ汚れになっているのか分からないことも多いですよね。そのため、外壁の劣化症状を自分で確認しつつも、年に一度程度はプロの業者に点検を依頼して見てもらうのが一番安心です。自分で外壁の劣化症状を確認したいという場合には、以下の記事で外壁の劣化症状の見極め方について解説しておりますので、ぜひ参考にしてください。

合わせて読みたい記事!
外壁の劣化を放置するとどうなる? 劣化のサインは自分で分かる?
https://www.elife-home.net/column/rekka.html

外壁の劣化を防ぐためには、適切な時期に外壁塗装を行う必要があります。なかにはレンガやタイルなどで外壁塗装が必要のない住宅もありますが、サイディング外壁のシェア率が高い日本では、ほとんどの住宅で外壁塗装が必要です。外壁塗装の時期としては、使用している塗料にもよりますが一般的には10年~15年に一度と言われていますので、業者による判断と外壁の状態を見て適切な時期に外壁塗装を実施するようにしましょう。

合わせて読みたい記事!
外壁塗装の役割ってなに? 外壁材だけではいけない理由とは?
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幹線道路の近くなどに住んでいる、など変えることができない立地条件で外壁の黒ずみが発生しやすい場合は、外壁の色を明るい色ではなく黒っぽい色にすることで黒ずみを目立ちにくくさせる方法もあります。根本的に黒ずみの汚れを予防するためには、解説してきたような掃除や点検などが必要になりますが、汚れが目立ちにくい色を選択するという方法もあることを知っておくと選択肢が広がります。

合わせて読みたい記事!
外壁塗装の色選びで失敗しないコツ! 失敗する原因と対策方法
https://www.elife-home.net/column/yanecolor.html

湿気が多い場所や風通しの悪い場所では、カビやコケが発生しやすく、これが黒ずみ汚れの原因になることがあります。外壁周辺に風通しを良くするために、庭や周辺の木々の剪定を行うことが有効です。また、湿気が溜まりやすい場所では、排水の改善も重要です。これにより、湿気が溜まることを防ぎ、黒ずみ汚れの発生を抑制できます。外壁の前に極力物を置かない、植物などによる枝やツタは取り除くことを意識するだけでも、外壁に対する通風の良さが変わりますのでぜひ試してみてください。

最近では、外壁用に防汚加工が施された塗料やコーティングが販売されています。この防汚コーティングを使用することで、汚れが付着しにくくなり、黒ずみ汚れを防ぐことができます。塗料やコーティングに含まれる特殊な成分が、汚れを弾くため、長期的に清潔な状態を保つことができます。外壁塗装のメンテナンスにプラスアルファでできそうな方は、こうした防汚加工が組み込まれた塗料を使うこともオススメですよ。ただし性能のいい塗料は金額も高くなるため、予算との兼ね合いも大切になってきます。予算や塗料については、直接業者に確認しておきましょう。

外壁だけでなく、付帯部材のメンテナンスも重要です。付帯部材とは、屋根の軒先や雨樋、窓枠など、外壁に関連する部分を指します。これらの部材が劣化すると、外壁自体の汚れが悪化したり、雨水が外壁に溜まりやすくなる原因となります。例えば、雨樋が詰まっていると、雨水が適切に流れず、外壁に水がかかることで黒ずみ汚れが発生しやすくなります。また、軒先や窓枠の劣化が進むと、外壁の保護機能が低下し、汚れが付きやすくなります。定期的にこれらの付帯部材を点検し、清掃や修理を行うことで、外壁の汚れを防ぐとともに、外観の美しさを保つことができます。さらに、雨樋や軒先に付着した汚れを定期的に掃除しておくことで、長期間にわたって正常に機能させ、外壁の寿命を延ばすことにもつながります。

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