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屋根修理業者に依頼する際には、資格に注目しよう! 失敗しない工事依頼のコツとは?

お役立ちコラム

更新日:2022/12/22

屋根修理は、部分的な補修から屋根全てを取り換える大掛かりなものまで、さまざまなものが含まれます。そのため金額の幅も広いですが、一般的な木造戸建て住宅でも100~200万円に及ぶ高額な工事になることもあります。また屋根修理は小さな補修であっても、技術力のない業者が対応してしまった場合、雨漏りを繰り返し被害が拡大してしまう・・・といったことも考えらえ、工事依頼は慎重に行わなければなりません。しかし業者はたくさん存在しており、広告やホームページを見ると、どの業者もいい業者に見えてしまい悩んでしまいますよね。そんな業者選びに悩んでしまうという方に是非注目していただきたいのが、屋根修理業者が持っている「資格」です。資格は技術力の証明にもなりますし、業者を選ぶひとつの判断材料となります。今回は屋根修理業者が持っていると安心できる代表的な資格について、詳しく解説をしていきます。是非参考にしてみてくださいね。

屋根修理業者が持っているといい「資格」は?

屋根修理は、作業をする一人一人が特別な資格がなくても修理すること自体は可能です。そのため資格を持っていない職人も多く存在していますが、初めての依頼の際には以下の該当する資格を持っているか? を判断基準のひとつにすることをオススメしています。というのも、屋根修理自体は資格がなくても成り立ちますが、中には国家資格としての資格も含まれているため、資格を持っている業者は国が認めた技術力・知識が一定ライン以上であるという証明にもなり、安心して依頼することができます。それでは実際にどんな資格があるのか、ご紹介していきます。

雨漏り診断士

屋根から雨漏りが発生している場合、屋根修理に取り掛かる前に必ず雨漏りの調査を行います。雨漏りの侵入経路や原因特定は、手慣れた業者でも非常に難しいものです。複雑な雨漏りを引き起こしている場合は、侵入経路が屋根だけではなくバルコニーや外壁など多方面から発生しているということもあり、特定するための調査時間が長くなるなどの場合があります。しかし、雨漏りの正しい侵入経路や原因を特定しないまま工事を進めてしまうと、またすぐに雨漏りしてしまったり、雨漏りを何度も繰り返してしまい建物内部を傷めてしまう可能性があります。ここで役立つ資格が雨漏り診断士です。雨漏り診断士は、認定試験となっており満20歳以上の条件を満たしていれば受けることができますが、合格には雨漏りに対する正確な知識が必要になるため、とても信頼できる資格のひとつです。もちろん雨漏りは、実務経験がなければ突き止めることのできない難しいものでもありますが、雨漏りを根本的に改善したい、失敗したくない、という方は雨漏り診断士を持っている業者に依頼すると安心です。

塗装技能士

屋根や外壁では、必ず塗装という作業が発生します。塗装作業に大きな施工不良があると、防水性能にも関わり住宅の寿命に大きな影響を与えてしまいます。そのため塗装技能士も同様に作業員に対して必須の資格ではありませんが、あると信頼できる資格のひとつです。塗装技能士には難易度が低いものから「塗装技能士3級」「塗装技能士2級」「塗装技能士1級」「特級」となっておりますが、建築分野で関係あるものとしては「塗装技能士2級」と「塗装技能士1級」が該当します。塗装と言っても塗装の種類があるため、試験では金属、木工、建築、噴霧、鋼橋の5つに区分けされています。それぞれの試験資格については以下の通りです。

▶塗装技能士の受験資格について

塗装技能士2級(難易度★★)
受験資格:「実務経験2年以上」

塗装技能士1級(難易度★★★)
受験資格:「塗装技能士2級合格後の実務経験が2年以上」または「実務経験7年以上」

塗装技能士は資格に特徴があり、塗装技能士2級は都道府県知事が認定する資格、塗装技能士1級は国が認定する国家資格という扱いになります。そのためより高度な技術力を求めたいという方は、取得の難易度が高い塗装技能士1級を持っている業者を選ぶと安心です。

かわらぶき技能士

かわらぶき技能士はその名前の通り、屋根に瓦を取り付ける際に必要な国家資格となります。瓦屋根の場合に役立つ資格で、日本の伝統的な技術と豊富な知識を持ち合わせた職人に認められる資格となっています。からわぶき技能士は難易度が低いものから「かわらぶき技能士3級」「かわらぶき技能士2級」「かわらぶき技能士1級」となっております。受験資格は以下の通りです。

▶かわらぶき技能士の受験資格について

かわらぶき技能士3級(難易度★)
受験資格:なし

かわらぶき技能士2級(難易度★★)
受験資格:「からわぶき技能士3級合格」または「実務経験2年以上」

かわらぶき技能士1級(難易度★★★)
受験資格:「かわらぶき技能士2級合格後の実務経験が2年以上」または「実務経験7年以上」

これまで、かわらぶき能士は実務経験がないと受験することができない資格でしたが、かわらぶき技能士3級の枠が後からでき、実務経験を積まずに取得することが可能となりました。かわらぶき技能士3級の誕生は、規定の課程を修了している学生も受けることができる資格となりましたが、屋根修理に関する経験の有無という意味では、かわらぶき技能士2級以上の資格を持っている業者を検討するのがオススメです。

瓦屋根工事技士

瓦屋根工事技士とは、瓦屋根に対する設計・施工・品質管理などの正しい知識を持ち、また技術力を有する職人に認められる資格です。瓦屋根工事技士の受験資格は、実務経験3年以上とされています。試験は学科試験のみとなりますが、試験前に1日に及ぶ講習を受ける必要があります。また瓦屋根工事技士は、5年ごとの資格更新があり、資格保有者の質を保つためのしっかりとした体制も組まれています。かわらぶき技能士と比べ、瓦屋根工事技士は職人個人というよりも企業や管理職などに求められる資格になっており、近年は時代に合わせた若手職人の育成なども行われています。

瓦屋根診断技士

瓦屋根診断技士は民間資格でありながら、国家資格である「かわらぶき技能士(1級または2級)」と、民間資格である「瓦屋根工事技士」の2つの資格を持っていないと受験できない非常に難易度の高い資格となっております。受験資格の段階で受けることができる人が非常に限られ、誰もが受けることができるものではない、ということが明白です。そのため受験資格があるというだけでも十分な技術力・知識を持っている職人であることが分かりますが、難しい試験である瓦屋根診断技士を持つことで更にその実力を証明できることになります。資格は5年ごとに更新があり、試験前には半日ほどの講習を受ける必要があります。試験内容は学科試験の身となっており、合格者のみが瓦屋根診断技士を名乗ることができます。

屋根の修理依頼、失敗しないコツとは?

屋根に関する代表的な資格について解説をしてまいりましたが、今回紹介しきれない資格も実はたくさん存在しています。どんな屋根工事を行うのか、により判断基準にするべき資格もさまざまですので、工事内容に合わせて資格の有無を確認するようにしましょう。また資格を持っていなくても高い技術力を持つ職人さんも多くいらっしゃいます。必ずしも資格=実力ではありません。あくまで資格は判断基準のひとつとして捉えるようにしましょう。では、資格以外に屋根修理の依頼で失敗しないために、一体どんなことに気を付けて業者を選べばいいのでしょうか。ここからは、これから屋根修理を依頼しようと考えている方が失敗しないために、依頼する際に気を付けていただきたいポイントについて解説をしていきます。

住宅が対応可能エリアかどうか

まずは依頼したい屋根修理業者が、お住いのエリアに対応しているかどうかを確認しましょう。インターネット検索などでよくあるのが、地域名で検索しても上位表示される広告に誘導されてしまい、対応エリア外で出張費がかかってしまったというものです。ほとんどの業者が今は出張・お見積りを無料で行っておりますが、対応エリア外となるとそもそも工事を受け付けられない、受け付けられても追加費用が取られるなどの可能性があります。広告は時に便利ですが、探しているものと相違していることもありますので、広告を利用して業者を見つけるにしても、インターネット検索から検索するにしても、必ず対応エリアであることを確認しましょう。

工事実績がある業者かどうか

初めて依頼する際には、資格と同時に工事実績の確認もしておくと安心です。工事実績に関しては、業者のホームページに分かりやすくまとめられていることが多いですが、公開・更新していない業者もいますので直接聞いて似た事例を見せてもらうなどもオススメです。工事を行う際には公開の有無に関係なく、作業の過程で写真撮影を行う業者がほとんどです。そのためホームページに記載していないけど会社に保管している、といった業者も多いです。また似た事例の工事を見せてもらうことで、工事後のイメージもしやすく、「完成が想像と違った」という失敗を避けることができます。

雨漏りの原因が特定できない場合の対応について

屋根修理の目的が雨漏りの場合、雨漏りの侵入経路や原因を正確に特定できていないと、工事後も繰り返し雨漏りを引き起こす可能性があります。そのため雨漏りをなんとなく勘で修理した、とりあえず一時的に雨漏りを直す程度の修理をした、となると困るわけです。また雨漏りの調査には手間がかかる調査ほどお金がかかる可能性もあり、想定している調査方法で雨漏りの原因が特定できない場合、更に追加費用をかけて調査を続けるのか、日数はどのくらいかかるのかなどを予め確認しておきましょう。以下の記事では雨漏りの原因調査についても触れていますので、参考までにご覧ください。

◎合わせて読みたい記事!
雨漏り修理の費用相場はどのくらい? 工事別修理費と応急処置の方法
https://www.elife-home.net/column/amamori-2/.html

保険適応の修理に該当しているかどうか

屋根修理は、火災保険が適応になる場合もあります。そのため工事契約を結ぶ前に、該当がないか必ず確認をするようにしましょう。保険の適応を受けるには、火災保険の加入はもちろん、加入している火災保険の条件に一致することが必要となります。火災保険について条件については多少の違いはあるため、加入している保険会社に確認する必要がありますが、一般的には以下の内容が主な条件となります。

▶火災保険適応になる条件
・風災・雪災・雹(ひょう)災だと認められること
・屋根修理が必要になってから3年以内であること
・屋根修理の費用が20万円以上であること

着工前の申請が必要となり、一般的には業者の見積もりを持って【保険申請→保険通過→業者との契約】という流れになります。条件に当てはまる場合でも、申請が通らないということもあります。そのため火災保険を理由に申請もしていない段階で「火災保険で無料で工事ができますよ」などと言ってくる業者には、要注意です。悪徳業者の可能性が高いです。火災保険については以下の記事で解説をしておりますので、是非参考にしてみてくださいね。

◎合わせて読みたい記事!
屋根修理で火災保険が使える! 保険を使ってお得に修理するためには?
https://www.elife-home.net/column/kasaihokenn/.html

まとめ

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