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外壁にレンガデザインを取り入れたい! 種類や費用はどのくらい?

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洋風の住宅外観が好きな方は、一度は「レンガを使った外壁」を取り入れようか悩んだことがあるのではないでしょうか。住宅を洋風の外観にするためには、レンガはイメージ通りに表現しやすく、リフォームで後から取り入れるという方も多いです。そんななかで気になるのが、「本物のレンガを使うと予算が跳ね上がってしまうのではないか」という点ですよね。レンガは非常に耐久性が高く高級感がある一方で、生成や施工に手間がかかるため非常に高価な材質としても知られています。「レンガを採用したいけれど手が出ない」そんな方も多いかと思います。しかし実際には、日本国内の一般的な住宅で採用されるレンガのほとんどが本物のレンガではなく、「レンガ風素材」なのです。そのため、「本物のレンガじゃなくてもレンガ風デザインにしたい」「できるだけ予算を抑えてイメージに近づけたい」という方には、このレンガ風素材がとてもオススメです。そこで今回は、レンガとレンガ風素材について比べながら、その種類の特徴や費用について詳しく解説をしていきます。

レンガ風素材は、今はさまざまなメーカーから出されている定番な商品です。まずは、どんな商品があるか知っておきたいですよね。また比べる際にそれぞれの違いについても、覚えておく必要があります。そこでまずは、本物のレンガを含んだ外壁に使用できるレンガ素材の、それぞれの特徴についてご紹介をしていきます。

本物のレンガは、粘土を主成分として砂や石灰を練り込み、型にはめて焼いて固めていきます。焼成温度は800~1,200℃程度で行われることが多く、数日かけてしっかりと焼き上げていきます。その後ゆっくりと冷却をして、レンガが割れないよう最新の注意を払いながら形成していきます。こうして作られたレンガを、焼成レンガと呼びます。外壁に使うレンガでは、日干しレンガと言って高温での焼き上げなしに日干しでレンガを形成する方法もあります。どちらも天然の色合いが美しく、ひとつひとつ個性のある色合いに仕上がります。住宅に使用することで、重厚感や高級感を演出することができるだけではなく、高い耐久性もあります。

「本物のレンガは予算オーバーだけど、できる限り高級感を維持したままレンガの風味を楽しみたい」という方にオススメなのが、レンガ風タイルです。レンガに似せた色合いを持つ外壁タイルで、一枚一枚外壁にはり付けてデザインを仕上げていきます。タイルの厚みの分、本物のレンガを組み立てているように見えるため、本物のレンガで作ったようなデザインに魅せることができます。外壁に使用する施工方法は2つで、下地をモルタルにして埋め込むようにして施工していく湿式工法と、サイディングボード下地の上から引っ掛けるようにして施工していく乾式工法の2パターンがあります。

更にコストを抑えて施工できるのが、レンガ風のサイディングを使用することです。サイディングボードにレンガのデザインが印刷されているため、そのまま外壁にはり付けることで施工をすることができます。工場で生成されるサイディングボードですので、安定した品質が確保できます。一方で一枚一枚施工するレンガやレンガ風タイルと違い、奥行きがないため、ツルッとした印象を受けます。「手軽に最小限のコストでレンガデザインを試したい」という方にはオススメである一方で、本物に近い風合いを目指したい方には向かないこともあるため、よく検討して採用するようにしましょう。

ここまでで、外壁に使うことができるレンガ素材の種類やその特徴について、知っていただくことができたかと思います。では実際に施工するとなった際に気になるのが、「どのくらいの費用がかかるのか」ですよね。予算もあるかと思いますので、やはり費用を事前リサーチしておくことはとても大切です。そこでここでは、それぞれのレンガ素材の費用についてもご紹介をしていきます。

本物のレンガを使用する際の㎡単価の平均は、10,000万円~30,000円となります。スライレンガと言ってタイルのような薄いレンガ材であれば、㎡単価がおよそ10,000万円~20,000円程度と言われております。一般的にイメージされやすい積みレンガと呼ばれる厚みのあるレンガは、㎡単価が20,000円~30,000円とやや高めになります。一般的な30坪木造二階建ての住宅の外壁面積は160㎡~170㎡程度と言われておりますので、最低でも160万円~の費用がかかります。ただし今のデザインでは外壁全てをレンガにするケースは非常にまれで、1階部分のみの施工などが多いデザインです。1階部分の外壁面積を仮に半分の80㎡とすると、1階部分全てをレンガにするデザインでは最低80万円~の費用となります。当然単価の高いレンガを使用したり、レンガ施工面積が大きい場合は、比例して費用も高くなっていきます。

レンガ風タイルの㎡単価は、20,000円前後と言われています。ただし、レンガと同様に単価の高いタイルを選ぶことで、㎡単価が高くなります。中には30,000円以上のタイルもあるため、レンガよりも単価が高くなるケースもあります。タイルも非常に高級な素材ですので、比較的単価は高いです。30坪程度の住宅に換算すると、20,000円のタイルを使用しておおよそ320万円~340万円が全体の相場となります。ただし、タイルと同様に外壁全体をレンガ風タイルにするケースは珍しいですので、1階部分のみの施工と仮定すると半分程度の費用の160万円~170万円が一般的な相場となります。

レンガ風サイディングは、㎡単価の相場が4,000円~5,000円となります。サイディングにもグレードがあるため、グレードを落とすことで更に安くすることもできますし、グレードが高いサイディングは5,000円以上の㎡単価となることもあります。30坪程度の住宅に当てはめると、64万円~85万円程度が費用相場となります。レンガ風サイディングを採用される方は、住宅全体を同じデザインのサイディングにすることも多いです。一般的なサイディング外壁の費用と考えていただければ問題ありません。

予算やイメージしている外壁デザインに応じて、それぞれのレンガ素材を選ぶようにしましょう。では、実際にレンガデザインを住宅に取り入れる際には、どのようなことに注意すればいいのでしょうか。一般的な外壁デザインと比べてどんなことに注意すればいいか気になっている方も多いかと思いますので、外壁をレンガデザインにする際の注意点について一緒に見ていきましょう。

本物のレンガやレンガ風タイルの場合は、素材そのものに重さがあります。特に本物のレンガの積みレンガを使用する場合は、外壁にかなり重さの負担がかかります。特にリフォームでレンガを後付けされる場合は、住宅設計時の構造・重量計算や耐震性の計算にレンガ分の重さが含まれていますので、後付けでのレンガの重量に外壁が耐えられるか事前に確認しておく必要があります。またレンガを高い部分に設置する際は、地震の際に通行人に影響を与える恐れがないか、住宅の出入りの動線にどのように関わってくるかを確認しておくことも大切です。

特にレンガやレンガ風タイルは、自然由来の素材であるため、非常に耐久性が高い外壁素材です。そのため、「レンガにしたらメンテナンスはいらない」と思われてしまう方もいらっしゃいますが、実際はメンテナンスはどの素材にしても必須になります。レンガやレンガ風タイルであれば目地やひび割れ補修、レンガ風サイディングであれば定期的なコーキング・ひび割れ補修や塗装が必要になります。特にレンガ風サイディングはどんな色合いの塗装を選ぶがが重要になります。最初であればレンガ風のデザインをいかすためにクリア塗料を使用するのもいいですが、劣化していくとどうしてもサイディングは色あせが古びた印象になってしまいますので、塗装の色選びが非常に重要になってきます。10年後、20年後のことも考えたリフォーム計画が必要となりますので、劣化した後どうするかも決めておくようにしましょう。

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本物のレンガを採用する場合は、風化と共に生じるレンガの色あせに配慮する必要があります。レンガの色あせは古びた印象というよりも、趣があり色あせも含めて美しい素材です。ただし色あせをすることによって、他の塗装部分や異なる素材の外壁部分との不一致が生じてしまうことがあります。また紫外線が強く当たる部分は、特に色あせが進みやすく、同じレンガでも年数とともに違った見え方になっていきます。レンガの色あせを込みでデザインをするのか、塗装をして色あせの対策をするのか、はたまた再度リフォームをするのか、など今後のプランも計画しておくようにしましょう。

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