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もしかしたら外壁塗装の寿命を縮めているかも!? 正しいお手入れ方法とは?

お役立ちコラム

更新日:2025/07/29

よかれと思ってやっていることが時には裏目に出てしまう、そんな苦い経験をしたことがあるという方も多いかと思います。正しい、問題ないと思っていたことが、実は逆効果だったり大きなトラブルにつながってしまうというのは、悔しい気持ちもありますよね。そして、こうした現象は外壁のお手入れでも度々見かけます。しっかりと丁寧なお手入れをしているつもりでも、実はやっていることは外壁塗装の寿命を縮める行為かもしれません。そこで今回は、外壁塗装の寿命を縮めてしまう可能性のある行動や、外壁塗装の寿命を長く保つための正しいお手入れ方法について詳しく解説をしていきます。

外壁塗装の寿命を縮めてしまう要素は、実はとても多いです。頑丈そうに見える塗装の塗膜ですが、間違ったお手入れを続けてしまうことで傷んでしまうことは、実際にはよくあることです。特に近年は自宅で簡単に外壁のお手入れができる掃除アイテムがたくさん登場しているため、自己流でのお手入れを続けてしまっている方が多い印象です。まずはここでは、外壁塗装の寿命を縮めてしまう間違ったお手入れについて解説していきますので、当てはまるものがないか確認として見ていっていただければと思います。

特に新築や外壁塗装を再施工したばかりの方に多いのが、頻繁な外壁の水洗いです。新しくきれいに塗装したばかりの外壁は、やはりそのきれいさを維持していきたいと考える方が多いです。そのため過度に心配し過ぎてしまって、そこまで汚れていないにも関わらず頻繁な水洗いをしてしまい、かえって外壁に負担をかけてしまうということがあります。これはどういうことかと言うと、外壁の汚れを落とそうと頻繁に水洗いをすることは、塗装の防水性を低下させる可能性があります。そのため、頻繁な水洗いを行うことで外壁をきれいにしているつもりでも、実際は水洗いの頻度が高すぎて外壁には負担になっているのです。塗料の性能により異なりますが、塗膜に水分が頻繁に接触すると劣化が早まり、塗膜がひび割れたり剥がれる原因になります。

外壁には、大気中に含まれるホコリやチリ、キッチン換気扇からの油、車やバイクの排気ガスなどが付いて汚れとなります。この汚れは放置することで落ちにくくなってしまうのですが、この汚れを無理に落とそうとして擦り過ぎてしまうことで、外壁表面が傷付いてしまうことがあります。特にサイディングやモルタル壁のようなデリケートな外壁素材の場合、塗膜が剥がれやすくなり、寿命が縮まります。外壁表面が傷ついてしまうと、傷付いた部分の外壁塗装の性能が落ち、雨漏りやカビ、コケの発生につながってしまうこともあるため注意が必要です。

外壁の汚れを落とすには、専用の外壁用洗剤や中性洗剤の使用が推奨されています。しかし汚れが強かったり、カビなどが根強い場合は、それよりも強い洗剤を使う方もいます。しかし強い洗剤は、外壁にとって負担になってしまいます。特に強力な化学洗剤や漂白剤などを外壁に使うと、塗料を痛め、劣化を早めてしまうことがあります。塗装に適していない洗剤や薬剤を使うと、塗料の成分が分解され、防水機能や耐候性が低下します。

外壁のひび割れや剥がれ、コーキングの劣化に対して、DIYで修理をしてしまう方が多いです。特に普段からDIY作業に慣れている方にとっては、外壁の修理も簡単にこなせてしまう方は多いため、ちょっとした修理であればプロの業者は呼ばないという方もいらっしゃいます。しかし、外壁のトラブルの原因をしっかりと見極めて正しい対処をしないと、更に症状が悪化してしまったり外壁に負担をかけてしまうこともあります。特に雨漏りが起きている時は、プロの業者であっても原因の特定が難航することが多く、業者以外の方が自己判断で修理をしてしまうのは大変危険なのです。ちょっとした修理や外壁の寿命を維持するためのDIYのつもりでも、実は外壁にとってはダメージ増大の原因になる可能性があります。

外壁のしぶとい汚れには、高圧洗浄がとてもオススメです。高圧洗浄器は従来までは業者のみの取り扱いでしたが、ここ数十年の間に家庭用の高圧洗浄機も普及したため、業者を呼ばずに自分で外壁に高圧洗浄機をかけているという方も多いかと思います。実際に家庭用の高圧洗浄機は使い勝手がよく、簡単に汚れを落とすことができるため、決して悪い製品ではありません。しかし、高圧洗浄機を使いすぎたり、圧をかけすぎたりすると、外壁塗装部分にダメージが加わってしまいます。特に外壁の高圧洗浄に慣れていない方が高圧洗浄機を使うことで、外壁が破損する原因になってしまったり、高圧洗浄機の飛び散りによって近隣トラブルに発展してしまうこともあります。

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ここまで紹介してきた外壁塗装の間違ったお手入れ方法、「当てはまってしまった」という方も多いのではないでしょうか。一方で、外壁の間違ったお手入れ方法に当てはまって入るものの、現時点で大きなトラブルがなければ問題ないと思われている方も多いかと思います。では、この間違ったお手入れ方法を続けても本当に問題はないのでしょうか。ここでは、外壁塗装の間違ったお手入れを続けることでどのようなリスクがあるか、その危険性を知っていただくために、そのまま間違ったお手入れを続けてしまうことで起きることを解説していきます。

高圧洗浄や硬いブラシでの過剰なこすり洗いを続けると、塗膜が摩耗し、徐々に剥がれやすくなります。また、ひび割れが生じやすくなり、外壁そのものの保護機能が低下します。外壁の保護機能が低下すると、雨水が外壁に染み込んでしまうこともありますし、やがて雨漏りにつながります。剥がれやひび割れが大きいと、シロアリなどの害虫が建物内に侵入する経路ともなるため注意が必要です。

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カビや藻は、根を深くはって生息するため、なかなか掃除だけでは改善しないことも多いです。そんなカビや藻に気づかずに、正しく除去せず放置したり、不適切な手入れをすると、カビが塗膜の内部まで浸透し、さらに広がります。こうなると、外壁の美観だけでなく、塗装そのものが根本的にダメージを受け、外壁全体を塗り直さなければならなくなることがあります。またカビは人体にも有害なアレルゲンのひとつですので、カビの胞子を吸い込むことでアレルギー症状を引き起こすこともあります。

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外壁塗装は外部の雨水や湿気から建物を守るために必要不可欠なものです。そんな外壁塗装の塗膜を、過剰な水洗いや不適切な洗剤の使用で劣化させてしまうと、防水機能が低下し、壁内部に水分が浸透しやすくなります。結果として、建物内部で雨漏りやカビの発生が進行してしまうことがあります。防水機能が低下した外壁は、紫外線や雨水の刺激に弱くなり、徐々に外壁内部にも劣化が広がっていきます。

間違った手入れを続けることで、外壁の表面が傷ついたり、塗装のムラが生じると、建物の見た目が悪くなります。塗膜が部分的に剥がれたり、変色することで、外観全体の印象が損なわれることになります。外壁をきれいにするつもりで続けていたお手入れが、外壁の劣化を早めてしまう可能性もあるのです。外観の美観を損失してしまうと、実際の築年数よりも住宅が古くみえてしまったり、建物本体の資産価値低下につながります。

外壁塗装が劣化すると、定期的な手入れや補修では間に合わなくなり、大規模な補修や再塗装が必要になります。結果として、早期に塗装をやり直す必要が生じ、メンテナンス費用が増加することになります。間違った外壁塗装を続けてしまうことで、経済的損失にもつながります。

外壁塗装の間違ったお手入れは、かえって外壁の寿命を縮めてしまう結果になるということを、知っていただくことができたかと思います。しかし、外壁をできればきれいに保っていきたい、そのために何かしておきたいと思うのは当然のことです。そこでここでは、外壁に負担をかけず外壁塗装の寿命を守る正しいお手入れ方法について解説をしていきます。

外壁のトラブルやしつこい汚れは、自分で対応するのは実はとても難しいです。外壁や住宅建材の知識が必要になりますし、修理や掃除のための技術も必要になるためです。そのため「自分で対応する」という考えではやめて、外壁のトラブルにいち早く気付くために「自分でチェックをしておく」ということに意識を向けてみましょう。外壁の劣化や色あせ、修理が必要そうな場所がないか、月に1~2回程度目視での点検をしておくと安心です。

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台風や黄砂などの影響で、どうしても外壁の汚れが気になるということもあるかと思います。そうした場合は、無理な擦り洗いや強い洗剤を使うのではなく、家庭用の園芸ホースなどを利用した優しい水洗いを心がけてみてくださいね。落ちにくい汚れに関しては、柔らかいスポンジで優しく擦り洗いをする、また外壁専用洗剤や中性洗剤を適量使った掃除を心がけてみてください。それでも落ちない場合は、無理に対応しようとすると悪化してしまう可能性があるため、プロの業者に相談をしましょう。

屋根や外壁、住宅設備は年に1回のプロの業者による定期点検が推奨されています。これは新築、築浅問わずどのような住宅においても推奨されているものです。短いスパンで定期的に点検を実施することで、劣化の進み具合を把握することができ、修理が必要な際にはすぐに対応することができます。また雨漏りや大きなトラブルが発生する前に先回りして修理することが可能となるため、実は定期的な点検をつづけることは、経済的でもあり建物の寿命を維持するうえで最も大切となります。不安な場合は点検頻度をあげても問題はありません。お住まいのエリアで対応している業者に、点検を実施しているか確認をして、適切な時期に外壁の点検を受けることができるよう手配してもらいましょう。

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外壁のメンテナンスが重要なことを知っていても、いざ塗装のメンテナンスを計画し始めると「費用はいくらかかるの?」「どこまでが必要な作業なの?」と不安になる方も多いのではないでしょうか。外壁の素材や塗料の種類、建物の大きさや立地環境によっても費用は大きく異なります。そこでここでは、外壁塗装にかかるメンテナンス費用の目安や内訳、コストを抑えるためのポイントまで、分かりやすく解説します。外壁の寿命を守るためのメンテナンス計画を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

外壁塗装の費用は、一般的な30坪前後の住宅で80万〜120万円ほどが目安とされています。費用の内訳には、塗料代や職人の人件費はもちろん、足場の設置費や洗浄・下地処理などの工程も含まれます。使用する塗料の種類によって価格帯は大きく変動し、ウレタン系は比較的安価で、シリコン系が中程度、フッ素系や無機塗料は高耐久のため高額です。たとえばウレタン塗料なら60〜80万円程度で済むこともありますが、無機塗料では100万円を超えることもあります。また、建物の形状や立地条件によっても足場や作業工程が変わるため、価格が上下する可能性があります。正確な金額を知るためには、複数業者からの見積もりをとることが重要です。

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外壁塗装のメンテナンス費用には、単に「塗る作業」だけでなく、複数の工程や作業項目が含まれています。まず大きな割合を占めるのが「足場の設置費用」で、これは10万~20万円程度が相場です。次に、塗装前に外壁表面の汚れやカビを落とす「高圧洗浄費用」が1万~3万円ほどかかります。そして、ひび割れやサビ、剥がれなどを補修する「下地処理費用」は3万〜10万円前後が一般的。塗料自体の価格や施工にかかる人件費などは、選ぶ塗料のグレードや塗装面積によって変動します。さらに、雨どいや破風板、軒天など外壁以外の部分(付帯部)の塗装を同時に行う場合は、追加で数万円〜十数万円の費用がかかることもあります。これらを合算したものが、最終的なメンテナンス費用の総額になります。

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外壁塗装の費用を抑えるには、いくつかの工夫が有効です。まず検討したいのは、屋根塗装や付帯部の塗装と同時に行うことです。別々に工事を依頼すると、それぞれに足場代が発生してしまいますが、同時にまとめて行えば足場代は1回分で済み、全体のコストを10万円以上削減できることもあります。また、複数の業者から見積もりを取り、価格と内容を比較する「相見積もり」はとても大切です。さらに、自宅の立地環境や築年数に見合った塗料を選ぶこともポイント。高機能・高耐久な塗料を選べば長持ちはしますが、過剰なスペックで初期費用が膨らむのは避けたいところです。定期的なメンテナンスを前提に、無理のない範囲で長期的にコストパフォーマンスの良い選択をすることが賢明です。

外壁塗装を定期的に行うことで、見た目の美しさだけでなく、住まいの耐久性を保ち、結果的に長期的な修繕費用を抑えることができます。たとえば、外壁の塗膜が劣化して防水性が低下すると、雨水が内部に染み込み、下地の腐食や断熱材の劣化を引き起こします。このような症状を放置すれば、外壁だけでなく構造材の交換や大規模なリフォームが必要となり、費用も数百万円単位に跳ね上がることもあります。一方で、10年に一度などのペースで計画的に塗装メンテナンスを行えば、こうした深刻な劣化を防げます。結果として、トータルでの住宅維持費は抑えられるのです。外壁塗装は決して「一度きりの出費」ではなく、長く快適に暮らすための先行投資として考えることが大切です。

外壁は日々、紫外線や風雨、気温の変化などにさらされており、少しずつ劣化が進行しています。しかし、普段の生活の中では変化に気づきにくく、「気がついたときには深刻な状態だった」というケースも珍しくありません。だからこそ外壁の寿命を守るためには、劣化のサインを見逃さず、適切なタイミングで業者に点検やメンテナンスを依頼することが大切です。ここでは、外壁のメンテナンスを業者に依頼すべき主なタイミングについて詳しく解説します。

一般的に、外壁塗装の耐用年数は10年前後とされており、築10年を迎えたあたりが最初のメンテナンスの目安になります。特に新築時に使用された塗料がウレタン系やシリコン系の場合、耐久性には限界があるため、この時期を過ぎると急激に劣化が進行しやすくなります。たとえ外観上は目立った異変がなくても、塗膜の防水性能は年々低下していきます。築10年を超えると、塗装が剥がれ始めたり、色あせが目立ったり、ひび割れが発生しやすくなるため、点検を兼ねて業者に相談するタイミングとしては非常に適しています。また、次回以降も10年をひとつの周期として意識し、継続的なメンテナンスを行うことで、長く快適な住環境を維持できます。

外壁の劣化サインとして分かりやすいのが、ひび割れ(クラック)やチョーキング現象です。ひび割れは塗膜や下地の劣化によって生じるもので、雨水の浸入や建物内部の腐食につながる可能性があります。小さなひびであっても放置すると拡大し、補修範囲が広がるため注意が必要です。また、チョーキングとは、手で触れたときに白い粉がつく現象で、これは塗膜が紫外線により分解されているサインです。この状態は塗装の防水機能が失われている証拠であり、塗替えのタイミングが来ていると言えます。こうした目に見える劣化症状が確認できた場合には、すぐに専門業者に点検を依頼し、適切なメンテナンスを受けることが重要です。

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台風や大雨の後は、強風や大量の雨によって外壁にダメージを受けやすいタイミングです。とくに、普段見落としがちな外壁のひび割れや塗膜の剥がれが進行し、水が内部に浸入してしまうリスクが高まります。表面が濡れて乾きにくくなっていたり、壁の一部に水の染みが残っていたりする場合は、内部で何らかの異常が発生している可能性も考えられます。実際に、雨漏りのきっかけとなるのはこうした自然災害の直後であることが多く、油断できません。自然災害のあとは念のため目視でチェックし、異変に気づいたらできるだけ早く専門業者に相談しましょう。早期の対応によって被害の拡大を防ぎ、結果として修理費用を抑えることにもつながります。

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