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外構フェンスの補修はできていますか? ぐらつき放置が招く思わぬリスクも解説!

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外構フェンスは外構のインテリアとしての一面を持つ一方で、防犯や安全面でも重要な役割を果たしてくれます。そのため、近年の戸建て住宅では、外構フェンスを設ける方が増えています。しかし、経年劣化や強風、地震などでぐらつきが生じることも少なくありません。補修を後回しにすると、見た目の問題だけでなく、事故やトラブルの原因になる可能性もあるのです。そこで今回の記事では、フェンスのぐらつきを放置するリスクと、補修のポイントについて詳しく解説していきます。

外構フェンス、普段はなかなか触れたりする機会はないものの、家に出入りする際に見る機会は多いですよね。ぜひ、次フェンスを目にしたら手で触ってぐらついていないか確認してみてください。見た目が問題なくても、外構のフェンスが触ったらぐらついていた、ということは実際に多いです。しかしなぜ丈夫そうに見えるフェンスが、ぐらついてしまうのでしょうか。ここでは、外構のフェンスがぐらつきを引き起こす原因について解説していきます。

フェンスの柱は、地面の中に埋まっている基礎でしっかり固定されています。しかし基礎が時間とともに壊れたり、ひび割れたりすることもあり、基礎のトラブルによってフェンスの柱の固定が弱くなってしまうことがあります。さらに、地面が柔らかい場所や雨がよく溜まるところでは、基礎が沈んだり、ゆるんだりしやすいです。基礎の沈みやゆるみが発生すると、柱がグラグラ動いてしまい、フェンス全体がぐらつく原因になります。

フェンスは柱やパネルなどの部品を金具やボルトでつなぎ合わせています。ですが、長い間使っていると、振動や風で金具やボルトがゆるんでしまうことがあります。また、雨や湿気でサビが発生すると、金具やボルトの強さが落ちて、部品同士がしっかり固定されなくなります。特に錆びた部分は簡単に壊れやすく、放置することで錆びが広がっていくため、見た目では丈夫そうに見えても触れるとフェンスがぐらぐらしてしまうことがあります。

木でできているフェンスは自然の素材なので、雨や湿気にさらされると腐ったり、カビが生えたりしてしまいます。特に、地面に近い柱の部分が腐りやすく、そこが弱くなるとフェンス全体の強さが落ちてしまいます。また、シロアリなどの害虫が住みついて柱を食べてしまうこともあります。木の表面がはげてきたり、割れ始めていたり、付近でシロアリなどの害虫をよく見るという場合は要注意です。

台風の強い風や地震の揺れは、フェンスに大きな力を加えます。特に、古くなって弱っているフェンスは、強風や地震によって起きる衝撃に耐えられず、ぐらついたり倒れたりしてしまいます。フェンスが高かったり、重みのあるフェンスを使っている場合は、敷地外の住宅や通行人に迷惑をかけてしまう原因にもなります。普段は問題なくても、台風や地震の後にぐらつき始めることも多いです。

フェンスがぐらついている状態をそのまま放置してしまうと、思わぬトラブルや危険が起こることがあります。では具体的に、ぐらついたフェンスを放置することで、どのようなリスクがあるのでしょうか。ここでは、フェンスのぐらつきを放置することで起こり得るリスクについて解説をしていきます。

ぐらついたフェンスは強風やちょっとした衝撃で倒れてしまうことがあります。もし倒れた先に人がいたら、けがをさせてしまう危険もありますし、子どもやペットが遊んでいるときにフェンスが倒れると大事故につながる恐れもあります。特に、住宅街や通路沿いのフェンスは、通行人や近隣の方への被害も考えられます。安全対策に明らかな過失が認められる場合は、被害を受けた側から損害賠償請求をされるだけではなく、刑事責任を問われるリスクも否定できません。安全確保のためにも、フェンスのぐらつきを見つけたら、放置しないことが大切です。

ぐらつきや傾きが見た目にも明らかになると、家全体の印象が悪くなります。外構は住宅の第一印象を左右する重要なポイントであるため、フェンスの状態が明らかに悪いと「手入れが行き届いていない」と思われやすく、資産価値の低下につながります。不動産を将来売却するときにも、外構の状態は査定に大きく影響するため、ぐらつきを放置するのは住宅の価値にマイナスポイントとなってしまうのです。

フェンスのぐらつきを早期に見つけて修理すれば、支柱の補強や金具の交換など、部分的な補修で済むことが多いです。しかし、ぐらつきを放置すると、基礎の劣化が進行し、支柱自体が腐食や破損を起こすことがあります。こうなると、フェンス全体の構造に影響が出るため、部分修理では対応できず、フェンスの全面交換や大規模な基礎工事が必要になるケースが増えます。全面交換は材料費や施工費用が高額になり、さらに工事期間も長くなりがちです。また、急な倒壊のリスクもあるため、緊急対応費用がかさむこともあります。結果的に、早めの点検とメンテナンスが大きな費用負担を防ぐことにつながるのです。

ぐらついて弱くなったフェンスは、不審者や侵入者にとって侵入しやすいポイントとなります。しっかり固定されていないフェンスは簡単に乗り越えられたり、破壊されたりしやすくなり、空き巣やいたずらのリスクが高まります。特に夜間や留守中は、防犯性の低いフェンスが家の安全を脅かす大きな要因となります。防犯対策としても、フェンスのぐらつきを放置せず、定期的な点検や修理を行うことが重要です。安全で安心できる暮らしのためにも、フェンスの状態を常に良好に保ちましょう。

フェンスのぐらつきは、放置すると危険を招くため、日頃からしっかりチェックしておくことが大切です。しかしどのようにチェックをするべきか、初めての方にとっては分かりにくい部分も多いかと思います。そこでここでは、プロも現場で実践する簡単なフェンスのぐらつきの確認方法をご紹介します。自宅のフェンスの状況を知っておくことは大切ですので、ぜひできるタイミングで実施してみてくださいね。

まずはフェンスの支柱を手で軽く揺らしてみましょう。支柱がしっかりと地面に固定されていれば、ほとんど動きません。しかし、ぐらつきがある場合は、明らかに揺れたり動いたりします。特に支柱の根元を押して動くかどうかがポイントです。ぐらつきを感じたら、手で触れている部分かその付近に問題がある可能性が高いため、早めの補修を検討しましょう。

支柱の根元にある基礎部分をよく見て、ひび割れや崩れがないか確認します。基礎にヒビが入っていたり、コンクリートの欠けがある場合は、固定力が弱まっている証拠です。地面が沈んでいないかや、水たまりができやすい場所かどうかもあわせてチェックすると良いでしょう。基礎の劣化はぐらつきの大きな原因なので、万が一の際に近隣に被害が及ばないよう、注意喚起をしたり人が近づけないようにしておくなどの対処も併せてしておきましょう。

フェンスのパネルや支柱をつなぐ金具やボルトもチェックが必要です。ボルトが緩んでいたり外れていると、フェンス全体の強度が落ち、ぐらつきの原因になります。また、サビがひどく進行している場合は、金具の破損や折れにつながることもあるため注意が必要です。見つけたら工具で締め直すことも対処法のひとつですが、部品そのものの劣化が進んでいる場合は、部品の交換を検討しましょう。

フェンス全体やパネル単位で傾きや歪みがないかを目で見てチェックします。特に地面から垂直に立っているか、まっすぐなラインが保たれているかを確認してください。斜めに傾いていたり、波打つように歪んでいる場合は、ぐらつきや基礎のトラブルが発生している可能性が高いです。早めに対処しないと倒壊の危険も高まるため注意が必要です。ただし元々の立地が坂道であったり、道路に歪みがあるような場合は自力での判断が非常に難しいため、定期的にプロの業者に点検をしてもらうのが安心です。

台風や強風、大雨、地震などの災害があった後は必ずフェンスの状態を確認しましょう。普段は問題なくても、自然の力で小さなヒビやぐらつきが生じていることがあります。大きな災害時は、どの住宅にもトラブルが発生している可能性があるため、自宅だけではなく付近の住宅の外構が崩れてくるリスクはないかなども併せてチェックしておきましょう。

自分でのチェックは大切ですが、見落としがちな部分や専門的な判断が必要な箇所もあります。そのため、定期的にプロの業者にフェンスの状態を点検してもらうことをおすすめします。専門家は、見た目ではわかりにくい基礎の劣化や内部の腐食、金具の耐久性などを詳しく確認できます。また、問題が見つかれば適切な補修方法や交換のタイミングを提案してくれるので、長期的に安全で快適なフェンスを維持できます。特に台風や地震などの自然災害後は、専門業者による点検を受けることで、万が一のトラブルを未然に防ぐことが可能です。業者への点検目安は年に一度程度で十分です。また点検時は外構だけではなく、屋根や外壁なども一緒に見てもらいましょう。

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