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リフォームでエコカラットって実際どう? 効果や取り入れ方のオススメをご紹介

お役立ちコラム

近年、新築や内装リフォームの選択肢として注目されているのが「エコカラット」です。聞いたことがある、見たことがあるという方も多いかと思います。このエコカラットは、タイルのような見た目の美しさに加え、調湿や脱臭などの機能性も備えており、結露やカビ、生活臭といった暮らしの悩みを軽減してくれる優れた建材として人気が高まっています。しかし、実際にリフォームで取り入れるとなると、「本当に効果はあるの?」「どこに貼るのがおすすめ?」「費用はどのくらい?」といった疑問もありますよね。そこで今回記事では、エコカラットの特徴や期待できる効果、リフォームに取り入れる際のおすすめ場所や注意点をわかりやすく解説します。おしゃれな空間づくりと快適な住環境を両立させたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

よく耳にする「エコカラット」という建材ですが、このエコカラットとは商品名で、が手がける商品のひとつです。リフォームでも頻繁に取り入れられることが多いエコカラットですが、具体的にどんな商品なのか知らないという方もいらっしゃるかと思います。そこでまずは、エコカラットという商品がどのようなものなのかについて、解説していきます。

エコカラットは、住宅設備メーカーLIXILが開発した室内用の機能性タイルです。見た目は陶器質のタイルに似ていますが、表面に無数の微細な孔(あな)を持ち、この独自構造によって室内の空気と関わるさまざまな働きを実現します。素材は自然の土を焼き上げて作られており、見た目はタイルのようなデザインです。水分やニオイ成分を吸着・放出できる特性から、機能性の面で快適な住環境を実現するために効果的であると言われています。

エコカラットは機能性が高い優れた商品である一方で、その意匠性の高さも非常に高く評価されており、一般住宅だけではなく公共施設やホテルなどにも取り入れられることがあります。タイルのようなデザインが多く、凹凸感の強いインパクトのあるものから、自然の素材のようななめらかなデザインなど、さまざまなインテリアや用途に合わせてデザインを選ぶことができます。近年は絵画のようなモチーフのエコカラットも登場しており、絵を飾るような間隔で取り入れることも可能です。

機能性も意匠性も高いエコカラットですが、ではそんなエコカラットをリフォームで取り入れることで、一体どのような効果が得られるのでしょうか。せっかく取り入れるからには、具体的な効果も知っておきたいところですよね。そこでここでは、エコカラットをリフォームで取り入れることで、具体的にどのような効果が得られるかについて解説していきます。

エコカラットの多孔質構造は、湿度の変化に応じて空気中の水分を吸収・放出し、室内の湿度を自然に調整してくれます。梅雨時期など湿度が高い時は余分な水分を吸収して結露やカビの発生を抑え、逆に冬の乾燥時には水分を放出して加湿効果を発揮してくれるのです。この調湿効果によって、一年を通して快適な湿度を維持しやすくなり、エアコンや除湿機、加湿器の使用頻度を減らせるため、省エネや光熱費の節約にもつながります。特に結露やカビは、壁紙の劣化や住まいの寿命を縮める原因にもなるため、今まで湿度の調整が難しいと感じていた方にとっては、特に調湿機能を持つエコカラットはリフォームの強い味方です。

エコカラットは、湿度だけでなくニオイ対策にも優れています。ペットの臭いやタバコの煙、料理後の油臭や生ゴミの匂いなど、生活の中で発生する不快な臭気成分を吸着・低減してくれるため、室内の空気をクリーンに保ちやすくなります。エコカラットを使った実験では、実際に消臭効果が確認されており、気になる臭いこもりもエコカラットを設置することによって早い段階で取り除くことができます。エコカラットの設置場所は特に、玄関やリビング、トイレ、洗面所など、ニオイがこもりやすい場所に施工すると効果的とも言われています。一般的な芳香剤を使っても取り除けないような臭いでも、エコカラットは臭気成分そのものを吸着するため、長期的な消臭効果が期待できます。また、無機質素材のため菌やカビの栄養源になりにくく、衛生的な環境を保てるのも魅力のひとつです。

エコカラットは機能性だけでなく、インテリア性の高さも大きな魅力です。表面の凹凸や質感、光の当たり方による陰影が、壁面に奥行きと高級感を与えます。カラーやパターンのバリエーションも豊富で、ナチュラル・モダン・クラシックなど、どんなテイストの部屋にも合わせやすいのが特徴です。リフォームでは壁一面に施工するほか、テレビボード背面やベッドのヘッドボード部分、玄関正面のアクセントウォールとして部分的に取り入れる方法も人気です。こうした部分的な使い方であれば、比較的少ない施工面積でも部屋全体の印象を大きく変えることができます。

エコカラットをリフォームに取り入れる際は、単に貼れば良いというわけではありません。素材の特性や施工方法を理解し、部屋や用途に合わせて計画することで、機能性とデザイン性を最大限に引き出せます。そのため、リフォームであってもエコカラットを取り入れる際は、エコカラットについて理解を深めるとともに、どの位置に設置するかしっかりと計画しておくことが大切です。ここでは、リフォーム時に押さえておきたい3つのポイントをご紹介します。

エコカラットは、設置する場所によって効果の実感度が大きく変わります。例えば、玄関やリビング、トイレは空気が滞留しやすく、湿気やニオイがこもりやすいため、部分的に貼るだけでも調湿・脱臭効果を実感しやすい場所です。一方で寝室やキッチンでは、湿度やニオイの発生パターンを考慮して貼る範囲を決めることが重要です。また、壁全体に貼る場合と、アクセントとして一部分だけに貼る場合では必要な材料量や施工費用が大きく変わります。リフォームの予算や工期、家族のライフスタイルも考慮し、どの面にどれくらい貼るのが最適かを事前にシミュレーションしておくことが、満足度の高い仕上がりにつながります。またエコカラットは存在感もあるため、貼り過ぎないよう注意が必要です。

エコカラットは専用接着剤で壁に貼るため、下地の状態が施工品質に直結します。下地に凹凸やほこり、水分が残っている場合、接着不良やタイルの浮きが発生しやすくなります。また、下地の素材によっては補強やプライマー処理が必要になる場合もあります。石膏ボードやモルタル壁、木下地など種類ごとの施工方法を理解したうえで施工することが大切です。リフォーム前には専門業者に下地の状態を確認してもらい、必要な処置や施工条件を整えることが成功の秘訣です。下地処理や施工をしっかりと行ってくれる業者を選定し依頼することが、長期間美しい状態を保ち、エコカラットの機能を十分に発揮させることができます。

エコカラットは機能性だけでなく、デザイン性も高い建材です。色やパターン、質感のバリエーションが豊富で、施工する場所や貼る面積によって部屋の印象が大きく変わります。リフォームでは床材や建具、家具、照明との色やテイストのバランスを考え、空間全体との調和を意識して選ぶことが重要です。例えば、アクセントウォールとして一部分に貼る場合は、壁面の色や照明の当たり方を事前に確認すると完成後のイメージにズレが生じにくくなります。また、施工高さやパターンの組み合わせによっても雰囲気は大きく変わるため、シミュレーションやサンプル確認を行うことで、理想の空間を実現できます。家族の好みも重要になってきます。家族が苦手な柄などは避け、全員が気持ちよく生活できるよう柄や商品を選ぶようにしましょう。

エコカラットのリフォームは、施工するタイミングや季節も仕上がりに影響します。湿度や温度が高すぎたり低すぎたりすると、接着剤の乾燥や硬化に影響し、タイルの浮きやズレの原因になることがあります。そのため、湿度が安定している春や秋に施工するのが理想です。また、既存の壁紙や下地の状態によっては、事前に壁紙の張り替えや下地処理が必要になる場合もあります。リフォーム計画段階で施工時期を調整し、下地の状態や使用する材料に合わせたスケジュールを組むことで、長期的に美しい仕上がりを保ちやすくなります。もちろん「絶対にこの季節はいけない」というものはありませんが、せっかくなら施工環境も整っているほうがきれいに仕上がりますので、ぜひ施工時期の検討もしてみてくださいね。

エコカラットは耐久性が高く、掃除も簡単ですが、設置場所や高さによっては掃除のしやすさが変わります。例えば、キッチンや洗面所など水や汚れがかかりやすい場所では、手の届きやすい高さや貼る範囲を工夫することで日々のメンテナンスが楽になります。また、家具や家電の配置も重要で、壁面の一部が隠れてしまうとせっかくのデザインや機能を十分に活かせません。リフォームの計画段階で掃除や使用動線も考慮しておくと、長く快適に使える空間を実現することができます。

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