ブログ

フッ素塗料の費用相場は?メリットデメリットや予算内での取り入れ方についても解説!

お役立ちコラム

更新日:2024/03/27

フッ素塗料は高級塗料として知られており、面積の大きな邸宅や公共設備などで取り入れらることが多い塗料です。しかし工夫をすれば予算のハードルがあっても、フッ素塗料を住宅に取り入れることもできます。そのためフッ素塗料について相談をいただくことも多くなってきました。今回はそんなフッ素塗料の一般的な費用相場や、メリット・デメリットについて詳しく解説し、また予算内でフッ素塗料を取り入れる方法についてもご紹介していきます。外壁のメンテナンスを考えている、今までは使ったことはないけれどフッ素塗料を使ってみたい、という方は是非参考にしてみてくださいね。

フッ素塗料の費用相場は?

外壁塗料には「アクリル塗料」「ウレタン塗料」「シリコン塗料」「フッ素塗料」の4種類があります。この4つの塗料はアクリル塗料・ウレタン塗料、シリコン塗料、フッ素塗料の順でグレードが高くなります。同じ家に住み続けるのであれば中間グレードのシリコン塗料をおすすめされることも多いですが、予算に余裕がある方などは更に上のフッ素塗料を選ばれることも少なくありません。では具体的に費用相場はどのくらいになるのでしょうか。その他の塗料と比較しながら解説していきます。

1㎡あたり4,000円~4,500円が相場

フッ素塗料の費用相場は、1㎡あたり4,000円~4,500円程度となります。これだけだと高いのかそうでないのか、判断しにくいですよね。比較として中間グレードとして知られるシリコン塗料を例にあげますが、シリコン塗料の場合は、1㎡あたり2,500円~3,000円程度が費用相場となります。その差は1.5倍ほどです。シリコン塗料よりも更に手ごろなアクリル塗料とウレタン塗料ですが、1㎡あたりの費用相場は1,500円~2,000円程度ほどです。このように他の塗料と比べると、フッ素塗料が高額であることが分かります。

機能面に応じて更に高くなることもある

塗料の種類は4種類と解説をしましたが、塗料にプラスしてそれぞれ機能面が付け加えられたものも販売されています。塗料に付加されている機能面の例としては、「遮熱」「断熱」「光触媒」「防カビ」などがあげあられます。こうした機能面の付いた塗料は、商業施設などに多く用いられています。フッ素塗料自体は強い塗料ですが、機能面を付加することで更に耐候性や耐久性をあげることができるため、メンテナンスの手間を減らすことも可能です。またこれらの機能が付加されている場合、費用が1,000円~2,000円ほど高くなることがあり、フッ素塗料をスタンダードで使うものよりも高額になる傾向にあります。

フッ素塗料のメリットは?

フッ素塗料は高額ですが、その分他の塗料と比べるとメリット面がとても大きいです。文中で既に少し触れている部分もありますが、フッ素塗料を使うことで得ることができるメリットについて知っておくとより効果的に使うことができます。それではフッ素塗料のメリットについて、一緒に見ていきましょう。

耐久性に優れいている

フッ素塗料は耐久性が非常に高く、耐用年数は15~20年と他の塗料と比べてもトップクラスの耐久性を誇ります。そのため塗り替えなどのメンテナンスが長期スパンで計画できるため、メンテナンスにかかる費用や時間などのストレスを軽減することができます。一度にかかる費用は高いものの、長く使用できるという面で支持されています。新しい塗料のため耐久性の面で心配されている方も多いですが、実用化されてから30年経過しており、実際に耐久性の面でフッ素塗料の実力が認められています。気になる方は業者などに問い合わせて、実際に使用した例を見せてもらうのもおすすめですよ。

耐候性に優れており汚れにくい

外壁は常に雨や風にさらされています。そのためどのような塗料を使用していても、外壁は必ず劣化はしていくものです。しかしフッ素塗料は耐候性に優れた性質を持つため、他の塗料と比べても劣化症状が起きにくい特徴があります。劣化症状が発生してしまうと外壁の防水性能が低下してしまうため、外壁の寿命そのものを早めてしまいます。しかし耐候性に優れた塗料は、相対的に外壁の防水性能も維持してくれるため、長い期間外壁を守ってくれます。また汚れもつきにくく、日陰などで生えてしまうようなコケやカビなどにも耐性があります。

親水性とツヤで外観美が維持される

フッ素塗料は親水性のある塗料のため、雨水と一緒に表面の汚れを流れ落としてくれる性質があります。この機能をセルフクリーニングと呼び、雨のたびに外壁の汚れがきれいになるため、外壁の劣化が進みにくく長い期間外壁の美しさをキープできます。またフッ素塗料はツヤ感が出やすい塗料ですので、外壁のツヤが長持ちしより綺麗に外壁を見せてくれる効果があります。

フッ素塗料は、塗料の中にフッ素化合物が含まれているため、化学的に安定した塗膜を維持します。紫外線が強い地域などでも、この安定した塗膜が効果を発揮し、長い期間にわたって色あせや変色から塗料を守ってくれます。価格が高価である分、色持ちの良さが一般的なグレードの塗料よりもいいため、長期的な目線で見るとコストバランスが取れている塗料でもあります。

一般的な塗料には揮発性有機化合物(VOC)と呼ばれる、大気汚染やときに健康被害につながる可能性のある化合物が含まれています。もちろん住宅などに使われる塗料は、健康被害が出ないよう配慮されているため、心配なく使用することができます。しかし、フッ素塗料は揮発性有機化合物(VOC)の含有量が少なく、環境に優しい塗料として知られています。環境汚染が問題になっている現代では、環境汚染に配慮した塗料や建材が注目を集めているため、環境配慮を目的としてフッ素塗料を選ばれる方も増えています。

フッ素塗料のデメリットは?

ここまで見るとフッ素塗料は、いいところしかないように見えますが、他の塗料と比べて劣ってしまう部分もあります。フッ素塗料のデメリット面を知らずに使ってしまうと、思っていた効果が得られないなどのトラブルが発生しやすいです。メリット面だけではなく、しっかりとデメリット面についても覚えておくようにしましょう。

高額で高い予算が必要

他の塗料と比べて高額であるとお話をしましたが、全体的な工事費用に換算するとシリコン塗料の1.5~1.6倍ほどの金額になることが多いです。シリコン塗料の工事費用が30坪で100万円と一般的な数値であると仮定すると、シリコン塗料は更に50万円~60万円高い、150万円~160万円ほどの予算が必要になります。外壁塗装は足場代なども含まれるため高額になりやすい工事のひとつですが、このように数字で見てみると非常に高額になることが分かります。使用する塗料の種類や建物が3階などの場合は更に金額が高くなり、200万円超えることも珍しくありません。

デザインによっては合わない

フッ素塗料の完成後はツヤ感が出る仕様になっていますが、建物のデザインによってはツヤ感が合わないというケースもあります。ツヤは汚れがつきにくく外壁を綺麗に見せてくれる一面はありますが、ツヤが似合うデザインはある程度決まってしまいます。外観に強いこだわりがあり、またマット系の素材感を出したいという方には、あまりおすすめできない塗料です。

塗膜が硬く衝撃に弱い

フッ素塗料はその他の塗料と比べても、塗膜が硬くなる性質があります。塗膜の硬さは頑丈さとイコールというわけではなく、硬さがある塗料は衝撃に弱いという特性があるため、デメリットとなることが多いです。台風などによる飛来物や、地震、また幹線道路などの近くにお住まいの方は大型トラックの移動による衝撃で外壁にダメージが蓄積されてしまうことがあり、フッ素塗料はこうした状況や立地に弱い傾向にあります。予算もデザイン面も大丈夫という方でも、向かない場合があるということは頭に入れておくようにしましょう。

フッ素塗料は長期間きれいな状態を維持してくれる一方で、メンテナンスの際に少し手間がかかることがあります。フッ素塗料は硬さがある塗料だと先ほどお話をしましたが、硬い塗料は再塗装の塗料との馴染を悪くさせてしまうデメリット面もあるため、再塗装の際は一度フッ素塗料をはがすなどの処理が必要な場合もあります。そのため簡単に再塗装ができず、古い塗膜の除去や処理などで費用がかかることもあるので、再塗装のことも踏まえて塗料の選択を行うことが大切です。

フッ素塗料は他の塗料と比べて施工が難しく、専門知識や熟練した技術が必要とされています。きちんと施工できていないと、塗料の持つ硬い性質が外壁のひび割れの原因になってしまったり、フッ素塗料本来の性能が発揮できない可能性があります。フッ素塗料の効果を最大限発揮するためには、フッ素塗料の専門技術を持った業者を見極め、きちんと対応できる業者に依頼することが大切です。

フッ素塗料を予算内で使用する方法はある?

フッ素塗料は家全体に塗らなければいけない、と思われている方も多いかもしれませんが、実は部分使いできる塗料でもあります。そのため必要な場所に予算内で取り入れるという方も非常に多いです。ではどんな使い方をすればいいのか、実際に行われている取り入れ方を参考にご紹介していきます。予算内でフッ素塗料を取り入れたいという方は是非参考にしてみてくださいね。

付帯部分に使用する

フッ素塗料は外壁だけではなく、雨樋や破風板などの外部に対して剥き出しになっている部分の部材に塗ることが可能です。全体的なコストを下げるためにこうした部分はウレタン塗装が使用されることも多いですが、外部にさらされている部分ですので10年ほどで劣化が始まってしまいます。雨樋や破風板なども劣化してしまうと雨漏りの原因になってしまうため、そうした雨漏りを防ぐために部分的に強い耐久性のあるフッ素を塗装することもあります。一般的にはあまり業者から提案されることはありませんが、今ご紹介したようなフッ素塗料の取り入れ方もありますので、気になるという方は業者に対応可能か確認してみるのもおすすめですよ。

ツートン外壁の一部などに使用する

外壁はワンカラーというご家庭もあれば、上下階やラインなどを入れてツートンカラーにしているというご家庭もあるかと思います。この場合後者のツートンカラーを使用している、または新しく取り入れたいという方に、そのどちらかのカラー塗料をフッ素塗料にしてコストダウンを目指すという方法がおすすめです。特に日の当たりやすい部分であったり、風邪を受けやすい部分のカラーにフッ素塗料を塗ることで住宅全体の耐候性を高めることができます。ただし注意が必要なのは、もう片方のカラーがウレタン塗料などの場合、メンテナンスのタイミングがずれてしまうためメンテナンス期間が短い方に合わせてメンテナンスを行わなければいけないという可能性もありますので注意が必要です。

フッ素塗料のメリットやデメリットについて知っていただくことができたかと思いますが、フッ素塗料を施工する際にはいくつか注意しなければいけない部分もあります。既に本文中で触れているものもありますが、フッ素塗料を施工して後悔することがないように、一緒にフッ素塗料を施工する前に注意すべきことについて確認をしていきましょう。

専門知識が必要になるフッ素塗料の施工は、きちんと対応できる業者の選定を行う必要があります。特に業者の施工実績には注目しておくといいです。今までフッ素塗料の施工実績があるのか、またどのくらいの数をこなしてきたのかという部分は、業者の知識や実力、経験の証明にもなります。業者の施工歴を写真で見ただけでは分からないこともありますので、フッ素塗料の施工を実際に行った過去事例などを問い合わせたり、業者のホームページで対応できる種類の塗装工事を確認しておくと安心です。

合わせて読みたい記事!
外壁塗装の業者選びで意識したい5つのこと! 悪徳業者に要注意!
https://www.elife-home.net/column/%e5%a4%96%e5%a3%81%e5%a1%97%e8%a3%85%e3%81%ae%e6%a5%ad%e8%80%85%e9%81%b8%e3%81%b3%e3%81%a7%e6%84%8f%e8%ad%98%e3%81%97%e3%81%9f%e3%81%845%e3%81%a4%e3%81%ae%e3%81%93%e3%81%a8%ef%bc%81%e3%80%80%e6%82%aa.html

どのような種類の工事や取引にも共通することですが、見積もりの検討は最低でも2~3社間で比較するようにしましょう。相見積もりを行うことで、業者がきちんとした適正価格で見積もりをしているか、また実際に対応の確認などをすることもできます。安すぎる見積もりを提出して契約を急いでくるような業者や、対応の悪い業者を見極めるチャンスですので、時間はかかりますが相見積もりを是非検討してみてください。

合わせて読みたい記事!
外壁塗装の相見積もりはなぜ必要?初めての依頼でもこれで安心!
https://www.elife-home.net/column/aimitsumori.html

フッ素塗料は耐久性が高く長持ちする塗料ではあるものの、適切な時期にメンテナンスや再施工が必要になることもあります。そのため、その時の支払計画だけではなく、先を見越した予算計画が必要になります。フッ素塗料の再施工は手間や費用がかかるため、次回のメンテナンスでどの程度費用が必要になるかなども、業者に確認をしておくと予算計画が立てやすくなります。

「フッ素塗料がいい」と考えている方も、一度は他の塗料との比較検討を行うことをオススメします。フッ素塗料よりも安くコストパフォーマンスがいい塗料もありますし、フッ素塗料よりも高価で更に性能が充実した塗料も存在します。フッ素塗料のメリットやデメリットをふまえたうえで、その他の塗料とも比較検討し、一番理想に近い塗料を選ぶようにしましょう。

合わせて読みたい記事!
汚れが目立ちにくい外壁塗料の選び方とは? どんな塗料を使えばいい?
https://www.elife-home.net/column/gaiheki-4.html

まとめ

弊社では無料お見積りを行っておりますのでお困りの際は是非ご連絡ください。関東エリア・東北エリア・東海エリア・関西エリアの各拠点にスタッフが待機しております。不安なことがありましたら是非ご連絡ください。