
家の印象を決める大きな役割を持つ外観ですが、その中でも外壁は面積が広く視界に入りやすい部分です。そんな外壁に汚れが付いていると、せっかくの拘りの外観も台無しになってしまいます。外壁の汚れと聞くと砂埃などをイメージする方も多いかと思いますが、実は外壁にはサビ・コケ・カビなども生えてしまうことがあります。外壁の汚れを放置してしまうと外壁の性能も落ちてしまう危険性があり、また綺麗な状態に戻すのが難しいため、汚れを見つけた時にすぐに対処したいものです。今回は外壁の汚れの原因と、その対処法についてそれぞれ解説をしていきます。
「サビ」にはどんな種類がある? 外壁に発生する原因と対処法は?
サビは金属の部分に水と酸素が触れることにより、酸化という現象を起こします。この酸化により、金属はサビることとなります。誰もが小さい頃に遊具に触れた経験があるかと思いますが、鉄棒やブランコの手すりなどに触れた後に「鉄臭いな」と感じたことはありませんか? 鉄臭いと感じるのは鉄が酸化していることで発生しており、サビ独特の臭いでもあります。このようにサビは、私たちの生活の中で意外にも身近に存在しています。
サビの種類は4種類
▶赤サビの特徴
サビと聞いて一番イメージしやすいものが、この赤サビではないでしょうか。赤サビは名前の通り赤みがかったサビとなっており、物によっては赤茶色に見える場合もあります。また赤サビは、上記で説明した遊具などでよく発生しています。そのため見たことがあるという方が多いかと思います。赤サビはよく見かけるサビである一方、鉄をボロボロにしてしまう性質があり、その進行も早いため注意が必要なサビです。外壁に発生するのは主にこの赤サビです。
▶黒サビの特徴
赤サビと違い、黒サビは自然に発生することはありません。高温で熱することで発生する酸化被膜を一般的に黒サビと呼び、酸化に水を必要としないのが特徴です。身近な物では、フライパンなどの加工に用いられています。また黒サビが発生すると赤サビの発生を抑制できるため良質なサビとも言われており、鉄を守るためにわざと黒サビでコーティングする加工を行うこともあります。
▶白サビの特徴
赤サビと同様に、空気と水が反応することで発生するサビのことです。赤サビと違い、白サビは亜鉛とアルミニウムに発生するサビです。また白サビはチョークのような白い粉末状のサビとなっているため、サビであると気付かない方もいらっしゃいます。
▶青サビの特徴
青サビは銅の表面に発生するサビで、水や塩分と反応します。青サビは見た目は青緑色で、緑色が強いサビです。見た目のインパクトが強いサビですが、日常生活の中で触れる範囲内では健康に無害であると言われています。
外壁には赤サビが発生する
文中で既に外壁に付着するサビは赤サビであるとお伝えしておりますが、その原因は「外壁の劣化によるサビ」と「もらいサビ」の2種類が考えらえれます。新築であったりメンテナンスを行ったばかりの外壁は、性能も良くしっかりとサビの発生を防ぐことができます。しかし外壁は使用している外壁材や内部の材料に金属が含まれているものがあり、劣化に伴い雨水が入り込むなどしてサビが発生してしまうことがあります。またもらいサビも、よくある外壁のサビの原因です。自転車や工具など、外壁に金属のサビている部分を付着させておくことで、外壁にサビが広がってしまいます。そのため外壁を新しくしたばかりでも、周辺環境によってはサビが発生してしまうことがあります。
外壁のサビの掃除方法
サビを見つけたら、すぐに対処することである程度綺麗にすることは十分可能です。ここでは家庭できるサビの掃除方法について解説をしていきますので、外壁を確認してサビを見つけたら是非試してみてくださいね。
▶準備するもの
・洗浄用のホース
・スポンジ
・掃除用手袋
・サビ取り用洗剤
※高所作業の場合は、脚立やヘルメットなど。
▶掃除方法
①ホースを使ってサビ部分を洗浄します。
ホース先端を指で潰し吐水口を絞り、吐水口に圧をかけることでより汚れが落ちやすくなります。
②サビ部分をスポンジと洗剤でこすり落とします。
スポンジは外壁を傷つけないよう柔らかいタイプの物にしましょう。
③高所の場合は脚立で対処し、作業中は安全のため2名以上で行いましょう。
また万が一の転落の際に備えヘルメットの着用を行いましょう。
※高所作業は無理のない範囲で行い、難しい場合は業者に依頼しましょう。
◎外壁の雨だれは夏の日差しが原因? 季節の変わり目に検討したいメンテナンス
https://www.elife-home.net/column/mente/.html
「コケ」も外壁に発生する! その原因と対処法は?

コケと聞くと、庭の隅や池周辺などに発生しているものと認識される方が多いかと思います。しかし実はコケが好む条件が揃ってしまうと、時に住宅の外壁に発生してしまうことがあります。緑色で厚みがあるため見た目のインパクトも強く、また外壁の劣化を加速させてしまうため、コケを見つけた際にはすぐに対処したいものです。カビに引き続き、コケが発生する原因と対処法について解説をしていきます。
コケが外壁に発生する原因
コケと聞くと、庭の隅や池周辺などに発生しているものと認識される方が多いかと思います。しかし実はコケが好む条件が揃ってしまうと、時に住宅の外壁に発生してしまうことがあります。緑色で厚みがあるため見た目のインパクトも強く、また外壁の劣化を加速させてしまうため、コケを見つけた際にはすぐに対処したいものです。カビに引き続き、コケが発生する原因と対処法について解説をしていきます。
コケが外壁に発生する原因
コケは日当たりが悪く湿気の多い場所を好む傾向があります。そのため住宅の周辺環境に左右される場合があります。例えば川沿いやビルの後ろで日当たりが悪いなどの場合、他の立地に比べコケが発生しやすくなります。またコケは胞子を飛ばして繁殖範囲を広げるため、コケが発生しやすい環境では自分の家の敷地内にコケがなくても他所から胞子が飛んできて、外壁に付着してしまうことによりコケが繁殖してしまうこともあります。その他に、外壁の素材によって凹凸があるデザインやモルタルを使用したものであれば、よりコケが付着しやすくなります。
外壁のコケの掃除方法
外壁のコケは放置すると、外壁の防水性能を劣化させ雨漏りの原因となってしまったり、見た目のせいで外観美を損なうことにつながります。またコケが一カ所にでも発生してしまうと、コケの胞子により外壁以外の場所にもコケが付着し、繁殖範囲を広げてしまう・・・なんてことも考えられます。そのためコケは見つけた時にすぐに対処する必要があります。
▶準備するもの
・洗浄用のホース
・スポンジ
・掃除用手袋
・お風呂用の洗剤
※高所作業の場合は、脚立やヘルメットなど。
▶掃除方法
①ホースを使ってコケ部分を洗浄します。
ホース先端を指で潰し吐水口を絞り、吐水口に圧をかけることにより汚れが落ちやすくなります。
②スポンジを使ってコケをこすり落としましょう。
これでも落ちない場合は、お風呂用洗剤を使って再度コケをこすりましょう。
③サビ掃除と同様に高所の場合は脚立で対処し、作業中は安全のため2名以上で行いましょう。
また万が一の転落の際に備えヘルメットの着用を行いましょう。
※高所作業は無理のない範囲で行い、難しい場合は業者に依頼しましょう。
外壁のコケは放置すると、外壁の防水性能を劣化させ雨漏りの原因となってしまったり、見た目のせいで外観美を損なうことにつながります。またコケが一カ所にでも発生してしまうと、コケの胞子により外壁以外の場所にもコケが付着し、繁殖範囲を広げてしまう・・・なんてことも考えられます。そのためコケは見つけた時にすぐに対処する必要があります。
◎外壁の雨だれは夏の日差しが原因? 季節の変わり目に検討したいメンテナンス
https://www.elife-home.net/column/mente/.html
繰り返す外壁の汚れは「カビ」の可能性も! その原因と対処法は?
カビは食品などにも発生するため、サビやコケに比べるとより身近なものです。そんなカビですが、実はまれに外壁に発生することもあります。汚れだと思って何度も洗浄しているのに、気付いたら同じ場所に同じ汚れが付いている・・・そんな経験はございませんか? その汚れ、カビの可能性があります。カビはコケと同様に胞子を飛ばして繁殖範囲を広げ、また長く放置してしまうと深く根を張ってしまい、いくら表面を綺麗にしても何度も繰り返し再発します。ここではカビの種類や発生する原因、見つけた際の対処法について解説していきます。
カビの種類は6種類
▶赤カビの特徴
自然界で繁殖しやすいカビで、葉っぱなどを腐らせる性質があります。室内だと湿気の多い場所を好み、エアコンなどのフィルターに付着していることが多いです。食品の野菜などに発生してしまうこともあり、種類によっては発癌性物質があるため見つけたらすぐにビニール袋などに包み排気しましょう。
▶黒カビの特徴
黒カビはカビの中でも代表的なもので、空気中にも浮遊していることがあります。お風呂場や押し入れの中、雨漏りを起こした屋根裏などに発せしやすい傾向にあります。この黒カビはカビの中でも特に根深く、一度発生してしまうと完全に除去するのが難しいカビですもあります。また空中に浮遊しているカビの胞子を吸い込むことで、アレルギーを発生してしまうこともあります。外壁に発生しやすいのも、この黒カビです。
▶青カビの特徴
青カビは黒カビと同様に空気中に浮遊しており、食品などにも付きやすいカビです。パンは賞味期限が切れたものを常温で保存しているとカビが生えてくることがあり、うっかり腐らせてしまったなんて経験をした事がある方もいらっしゃるかと思います。その際にパンに付着している青黒いカビが、この青カビになります。このような場合は口にすることができませんが、青カビの有害物質は食品のチーズでは分解が可能なため、わざと青カビを発生させるブルーチーズなどもあり、一部食品として利用されることもあるカビです。
▶白カビの特徴
白カビは食べることのできるカビとして、カマンベールチーズなどにわざと付着させている商品も多いですが、実は室内の建材などにも発生しやすいカビです。湿度が高い所やホコリっぽい所を好む傾向にあり、畳や下駄箱などに発生しやすいカビです。
▶緑カビの特徴
一見コケのようにも見え、カビの中だと青カビと見間違いやすいカビです。自然界では土壌の中に存在しているカビで、木の葉などを分解する性質がありますが、風に乗って室内や外壁に付いてしまうこともあります。対象物を腐らせてしまうため気付いた際にはすぐに対処する必要があるカビです。
▶黄カビの特徴
黄カビは他のカビと違って、乾燥している環境を好みます。カメラのレンズなどに発生することで知られていますが、その他に青カビが生存できない状況でも生きることができるため食品の保存などには注意が必要です。
外壁のカビの掃除方法
カビは放置してしまうことで、外壁の劣化を加速させてしまうため、見つけたらすぐに対処したいものです。コケと似ているものもあるため間違ってしまいがちですが、早い段階で掃除することでカビが広がる前に対処することができます。
▶準備するもの
・洗浄用のホース
・スポンジ
・掃除用手袋
・外壁用カビ取り洗剤
※高所作業の場合は、脚立やヘルメットなど。
▶掃除方法
①ホースを使ってカビ部分を洗浄します。
ホース先端を指で潰し吐水口を絞る絞り、吐水口に圧をかけることにより汚れが落ちやすくなります。
②スポンジを使ってカビをこすり落としましょう。
これでも落ちない場合は、外壁用カビ取り洗剤を使って再度カビをこすりましょう。
お風呂用などの強力なカビ取り洗剤の場合、外壁の塗装まで落としてしまう可能性があります。
使用の際は外壁に影響が出ていないか、注意しながら作業を進めましょう。
③その他の作業と同様に高所の場合は脚立で対処し、作業中は安全のため2名以上で行いましょう。
また万が一の転落の際に備えヘルメットの着用を行いましょう。
※高所作業は無理のない範囲で行い、難しい場合は業者に依頼しましょう。
◎外壁の雨だれは夏の日差しが原因? 季節の変わり目に検討したいメンテナンス
https://www.elife-home.net/column/mente/.html
外壁の汚れは、気付いた時にすぐに対処!
外壁の汚れは放置してしまうことで、
・外壁の性能を低下させる
・雨漏りを誘発する
・健康被害が出てしまう可能性がある
といったリスクがあります。そのため外壁にサビ・コケ・カビが発生していることに気付いたら、本記事で紹介させていただいた掃除方法を試してみましょう。掃除用ホースや洗剤などは、ホームセンターやスーパーマーケットなどでも簡単に入手することができます。冬は連続して晴れている日も続いているため、お掃除にも最適な季節です。年末などまとまった時間が取れる時に是非試してみてくださいね。
掃除で落ちない汚れは専門業者に
「掃除をしたけれど全然落ちない」「綺麗にはなるけど、数日するとまた同じ汚れが付いている」という場合には、迷わずプロの業者に依頼するようにしましょう。プロの業者に依頼することで、精度の高い高圧洗浄機を使ったり、外壁のメンテナンスをして塗装を再度し直すなど、個人では対応できないようなこともできます。また場合によっては既に雨漏りトラブルが発生している可能性もありますので、選ぶ業者は掃除専門ではなく外壁工事などを請け負っている業者を選び、外壁の状態をしっかり確認してもらうようにしましょう。
まとめ
イーライフでは経験豊富なアドバイザーが、専門的なこともわかりやすくご説明します。パックプランをご用意しているので、追加料金が発生する心配もありません。もし他社の見積もりがあればご持参ください。当社との見積もりの見比べやご相談にも対応可能ですので、是非お気軽にご連絡ください。