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瓦屋根の種類やメリット・デメリットが知りたい! メンテナンスの時期はいつ?

お役立ちコラム

更新日:2024/06/05

瓦屋根は日本人にとって、最も馴染のある種類の屋根です。瓦屋根は長い歴史があるため、昔ながらの歴史のある建物から一般的な住宅まで、さまざまな場所で使用されてきた実績があります。また瓦屋根は、他の屋根材と比べて非常に耐久性が高いため、多種多様な屋根材が開発・販売されている今も「あえて瓦屋根にしたい」といったご相談は多くいただきます。新築や屋根の葺き替え工事などで、屋根材を検討されている方もいらっしゃるかと思いますので、ここでは瓦屋根を使うことによるメリットやデメリットについて詳しく解説していきます。また、瓦屋根を取り入れた後のメンテナンス時期についても触れていきます。是非参考にしてくださいね。

瓦屋根とは?

瓦屋根とは、主に焼き物の瓦(かわら)を使用した屋根のことを指します。瓦と聞くと、「なんとなくズッシリしていて硬いもの」といったイメージする方が多いかと思いますが、実は瓦にはいくつかの種類があります。瓦屋根を検討しているという方も、まずは瓦の種類を知っておくと瓦を決める際もスムーズですよ。

陶器瓦(とうきがわら)

陶器瓦は粘土を原料とし、高温で焼成された焼き物の瓦のことを指します。焼く前に、釉薬(うわ薬)を瓦の上にかけることから、「釉薬瓦(ゆうやくがわら)」と呼ばれることもあります。陶器瓦は日本の伝統的な屋根材であり、古くから寺院や神社、歴史的建造物などで使用されています。また陶器瓦は一番使われることの多い瓦で、色やツヤのバリエーションが豊富です。従来の重く古いイメージなども感じにくく、一般的な住宅でも取り入れやすいことから根強い人気があります。

いぶし瓦

いぶし瓦は少し特徴的な製法で、高温で焼き上げた後に空気を遮断して蒸す作業を行います。この工程を燻化(くんか)と呼び、燻(いぶ)す形成方法から、いぶし瓦と呼ばれるようになりました。陶器瓦に次ぐシェア率で、銀色の独特な光沢があります。いぶし瓦は年月と共に色ムラが目立っていき、独特の風格になっていきます。

素焼き瓦

素焼き瓦は、粘土を瓦の形に形成し、何も塗らずにそのまま窯で焼く生成方法から、素焼き瓦と呼ばれています。焼き上がりは、朱色やオレンジ色の色合いになることが多く、非常に鮮やかな印象を与える瓦デザインとなっています。日本では特に沖縄の民家に多く使われており、瓦の色を見ると南国のイメージをされる方も多いかもしれません。洋風の外観デザインの住宅にも合うため、洋風に仕上げたい方に人気のある瓦です。

セメント瓦

セメント瓦はその名前の通り、セメントで形成された瓦のことを言います。形成後は表面を塗装ふることでセメント感をなくし、日本の住宅にも合うデザインに仕上がります。窯で焼き上げるという工程がないため、他の種類の瓦と比べて生産しやすい瓦であるのが特徴です。

練り込み瓦は、粘土に金属(二酸化マンガンや酸化第二鉄)を練り込んで焼き上げた瓦のことです。金属を練り込むのは発色のためで、色はアースカーラーと呼ばれる自然に近い茶系の色合いになるのが特徴です。一般的に使われることが減ったため、練り込み瓦を採用したい場合は特注品となることが多く費用が高くなりやすい点は注意しておく必要があります。

窯変瓦は粘土瓦の一種で、釉薬を使わずに備前焼と同じ製法で作っていきます。窯の中の炎の変化によって生み出される色ムラや一枚一枚違った模様を持つ瓦になるのが特徴です。現代的で科学的な手法を一切使わず、古くからある手法で瓦を仕上げていくため、瓦の色や模様に変化の出る高級感ある仕上がりになります。

ここまで一般的に使用されている瓦や、代表的な瓦の種類について紹介してきました。しかし瓦には、まだまだ種類が存在します。特に最近多く取り入れられるようになった「軽量瓦」や「防災瓦」は、比較的新しい種類の瓦屋根です。そこでここでは、その他の瓦として一般的な瓦には分類されないものの使用されることがある瓦の種類についてご紹介していきます。

ガラス瓦は、その名前の通りガラス製の瓦のことです。採光が取りにくい部分に屋根から採光を取り入れる手法として、ガラス瓦は使用されるようになりました。天窓に近い役割があり、ガラス瓦をつけた箇所からは直接日光を取り入れることが可能となります。

金属瓦とは、瓦屋根に見えるように瓦型に加工された金属屋根の一種です。通常は一枚一枚瓦を重ねて屋根の形状にしていますが、金属瓦はその他の金属屋根同様に一枚の屋根になっています。見た目は瓦屋根に近いため、屋根を軽くしたい方や地震による不安がある方で瓦屋根を楽しみたいという方にはピッタリの屋根です。ただし本物の瓦を使用していないため、耐用年数は一般的な金属屋根と同じくらいであるため、定期的な点検とメンテナンスは欠かせません。

軽量瓦は耐震性の向上や建物への負荷を軽減するため、本来の陶器瓦を10%~30%程度軽量化した瓦のことを言います。軽量瓦とは言いつつも重さは瓦屋根以外の屋根と比べると重くなりますが、瓦屋根を楽しみつつも地震対策や建物への負荷を軽減したいという方にオススメの瓦です。見た目も普通の瓦と大きく違いはないため、十分瓦屋根として楽しむことができます。

軽量瓦よりさらに軽いのが、樹脂繊維セメント瓦です。陶器瓦の重さの半分程度である樹脂繊維セメント瓦は、陶器は使用せずセメントがベースとなっている瓦となっています。セメントに気泡や樹脂繊維を組み合わせることで瓦を形成しており、見た目も陶器瓦ととても似ています。プロの業者ではないと見抜けないほど瓦屋根に近いため、耐震性の向上や屋根への負荷を軽減しつつも、瓦屋根の意匠性を取り入れたいという方に向いています。

防災に対する備え意識が高まる近年、注目されているのが防災瓦です。防災瓦は、台風や地震に強い瓦とされています。その理由は、瓦を相互に固定して屋根に止めるという施工方法にあります。一般的な瓦屋根は屋根に瓦それぞれを固定していくという施工方法でしたが、防災瓦は瓦同士も固定するため、風に飛ばされにくく、地震の際も地面に落ちにくい構造になっています。災害時の二次被害を防ぐ役割がある防災瓦は、防災対策のひとつとして取り入れられることが増えています。

瓦屋根のメリットは?

瓦屋根と一言で言っても、さまざまな種類の瓦屋根があると知っていただけたかと思います。では実際に、瓦屋根を住宅に取り入れることによって得られるメリットには、どんなものがあるのでしょうか。それぞれの瓦の特徴によってメリット面が変わることもありますが、ここでは一般的な瓦屋根についてのメリットについて、詳しく解説をしていきます。

耐久性が高い

瓦屋根は他の屋根材と比べても、耐久性がとても高いです。特に粘土や土などで形成された瓦であれば、劣化しても錆びることがなく、耐候性にも優れています。中には50年以上持つ瓦屋根もあり、他の屋根材が20年~30年であることを踏まえて考えると、耐用年数も長いということが分かります。そのため長期的な目線で見てもメンテナンス回数を抑えることができ、コストパフォーマンスの面でも非常にいい屋根です。

断熱性が高い

瓦屋根は、1枚1枚を積み重ねながら仕上げていきます。そのため瓦部分と室内側の下地部分には、少しの隙間ができます。この部分は空気が行き来しますが、そう聞くと「冬は寒いのではないか」と思いますよね。しかし実は逆で、ピッタリはりついている屋根よりも空気層がある瓦屋根の方が断熱性能が高くなります。瓦が受ける温度を空気で一度ワンクッション挟む構造になっているため、直接室内側に伝わりません。室内側からの温度も、一度空気層を挟んで出ていくため断熱性が非常に高くなります。また、夏は室内の涼しい空気を逃がしにくくなり、涼しい空気が逃げにくい環境を保つことができまwす。瓦屋根は、四季があり温度変化のある日本の住宅でも、過ごしやすくしてくれるメリットがあります。

防音性に優れている

瓦屋根は、雨などの際の雨音を響かせにくいメリットがあります。これは瓦そのものに吸音性がありるためです。雨の際のピチャッと弾く嫌な音を最小限に抑えてくれるため、寝室が最上階にある場合なども、他の屋根の場合と比べて静かに過ごすことができ安心です。また断熱性の部分で触れた空気層も、雨音が響くのを抑えてくれる役割があるため、金属屋根などに多い雨音を弾くうるささが抑えられます。

瓦屋根はずっしりとした重厚感があり、存在感のある屋根を印象付けます。また選ぶ瓦によりますが、手間がかかる自然な製法ならではの色むらや色加減などが、より屋根を美しく見せてくれる効果があります。瓦屋根はアジアを中心に親しまれている屋根ですが、日本ならではの和風建築などには瓦はぴったりで、意匠性にも優れていることから国内外で人気があります。

金属瓦は適応外になってしまいますが、その他の瓦屋根においては、部分的な瓦の取り換えが可能です。割れてしまったり、劣化が進んでいる状態でも、瓦屋根は一枚一枚で構成されているため、影響が出ていない瓦はそのまま残すことができます。交換が必要な瓦は部分的に交換することで屋根の修理をすることができますし、部分的な修理で経済的負担も軽減されます。

瓦屋根のデメリットとは?

耐久性も高くメリットの多い瓦屋根ですが、瓦屋根にもデメリット面が存在しています。どんな屋根材でも同じですが、メリット面だけを見て決めてしまうと、メンテナンスの適切なタイミングを見逃してしまうなんてこともあります。そのため瓦屋根がいいな、と思っている方も、必ずデメリット面については把握しておくようにしましょう。では瓦屋根には、どんなデメリット面があるのでしょうか。一緒に見ていきましょう。

重く割れやすい

瓦屋根は、どの屋根材と比べても重いのが特徴です。そのため風で飛ばされにくいなどの利点はあるものの、地震の際には揺れに重さが耐えきれず落ちてきてしまうということもあります。大きな地震が起きた際のニュース映像では、瓦屋根が落ちている様子がよく映されているかと思いますが、これは瓦屋根特有の現象です。瓦屋根は場合によっては室内側に落ちてしまうこともありますし、付近を歩いていた通行人などに当たる危険性もあります。そうした意味で、地震大国である日本に住む以上、万が一の際の被害を想定して予防しておく必要があります。また瓦屋根は、飛来物などの影響を受けて割れてしまうことがあります。割れた部分から雨水が入り込み、雨漏りにつながることも珍しくありません。

施工できる業者が限られる

瓦屋根は施工を行うにあたり、洗練された職人による技術や経験が必要になります。そのため、工事やメンテナンスなどは、瓦屋根を扱うことのできる業者に依頼する必要があります。瓦屋根を扱えない業者に修理などを依頼してしまうと、手抜き工事をされてしまったり、適切な処置をしてもらえない可能性もあるため、瓦屋根を検討している方は今後付き合っていく業者の選定も重要になります。

費用が高い

瓦屋根は他の屋根と比べて、施工費用が高くなることがほとんどです。その分耐久性も高いため屋根の寿命も長く、長期的に見ればコストパフォーマンスは高いものの、今手元にお金を残しておきたいという方にとっては、費用面で決断できないという方もいます。ローンを組む方法もありますが、費用をできる限り安く済ませたいという方には向かない屋根材でもあります。

軽量瓦や防災瓦についてその他の瓦で解説をしましたが、通常の瓦と比べて軽量瓦や防災瓦は若干耐久性が劣ると言われています。もちろん瓦屋根であることは変わりませんので、瓦屋根以外の屋根と比べると耐久性は高い屋根ではありますが、軽量瓦や防災瓦を取り入れる時は耐久性の面を考慮して定期的な点検やメンテナンスを行う必要があります。

瓦屋根は耐久性が高いことから、「メンテナンスフリーの屋根」「半永久的に使える屋根」として紹介されることがあります。もちろんしっかりと点検やメンテナンスを行うことで、長い期間使えるというのは確かですが、メンテナンスフリーで半永久的に使えるというわけではありませんので注意しなければいけません。どの屋根材においても、定期的な点検とメンテナンスは必須です。

瓦屋根のメンテナンス時期は?

瓦屋根を長く使っていくためには、定期的なメンテナンスが必要になります。瓦屋根は50年以上持つものもあるとお話をしましたが、「それだけ丈夫なら、ほとんどメンテナンスがいらないのではないか」と思われる方も多いかと思います。しかし、瓦屋根にも適切なメンテナンスのタイミングがあります。丈夫だからと放置したままにしてしまうと、知らない間に雨漏り被害が広がっていってしまうこともあります。住宅を長い期間安全に保つためにも、瓦屋根のメンテナンスは非常に大切です。ではそんな瓦屋根は、どのタイミングでメンテナンスを行えばいいのでしょうか。

10~15年に一度のメンテナンスがオススメ

新築時や問題のない瓦屋根でも、10~15年に一度のメンテナンスを推奨されることが多いです。瓦屋根は瓦が破損していても、小規模な破損である場合気付きにくいことが多いです。またそうした破損部位などから雨漏りをしていたとしても、目に見えない壁の中や構造体などで雨漏りが起きている場合、気付けないこともあります。そのため「何も問題がない」と思っている場合でも、「実は雨漏りが起きていた」なんてこともありますので、10~15年スパンでのメンテナンスを行っておくように業者から勧められることが多いです。

雨漏り履歴がある場合は要注意!

既に瓦屋根での雨漏り履歴がある場合は、更に短いスパンでのメンテナンスをしておくと安心です。雨漏りの原因は劣化や瓦の破損など、理由はそれぞれですが、雨漏りの原因が劣化の場合は短いスパンの間で同様な雨漏りを繰り返してしまうこともあります。そのため、5~7年に一度などできる限り短いスパンで雨漏りや修理すべき劣化症状がないかを確認しておく必要があります。これは瓦屋根ではなく、どんな屋根にも共通することですが、雨漏りが起きてから修理をするのではなく、雨漏りが起きる前にメンテナンスし対策をとることで、屋根や建物の寿命を延ばすことができます。定期的なメンテナンスにプラスして、自宅の中で雨漏りが起きていないかなどを確認するようにすると、万が一雨漏りが発生していてもすぐに気付き、被害の拡大を防ぐことができます。

◎合わせて読みたい記事!
瓦屋根の雨漏りはどんな症状が出る? 雨漏りの原因とプロによる修理方法とは?
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まとめ

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