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意外と多い冬の雨漏り! 寒くなったら注意すべき雨漏り箇所!

お役立ちコラム

更新日:2023/12/27

もうすっかり寒くなり秋から冬への移り変わりを感じることが多くなりましたね。これから年末に向かってたくさんのイベントがあるため、楽しみにされている方も多いのではないでしょうか。また冬は台風や豪雨なども少なく比較的安定しやすい時期でもあります。しかしそんな冬ですが油断をしてしまうと、雨漏りのサインを見逃してしまったり、予防が十分できずに突然雨漏りしてしまった・・・なんてことが起こりやすい季節でもあります。雨漏りは梅雨や台風の時期に多く発生するイメージですが、実は冬も意外と雨漏りは起きています。年末は工事関係がストップするところも多いため、今のタイミングから対策を取っておく必要があります。今回はそんな冬の雨漏り事情と、日常生活の中で注意していただきたいことについて解説をしていきます。

冬にはどんな雨漏りが起きているの? 予防法はある?

冬の雨漏りと言われても、いまいちピンとこない方の方が多いかと思います。しかし冬だからこそ起きやすい雨漏りもいくつかあり、また見極めが難しい場合もあるため、雨漏りと気付かず放置して悪化させてしまうこともあります。そうならないためにも、冬に発生しやすい雨漏りの特徴について覚えておくと万が一の際にもすぐに気付くことができます。

落ち葉などによる排水不良

▶雨漏りが発生する原因
秋は紅葉が楽しみな季節ですが、秋を過ぎると一気に落ち葉が増えていきます。今までに一度は側溝が落ち葉でいっぱいになって詰まっていたり、ヘドロ汚れのようになっているのを見たことがあるかと思います。何気なく見ている光景かもしれませんが、実はこのようなことは自宅のバルコニーや屋上などでも起きている可能性が高いです。バルコニーや屋上は平らに見えますが、排水をするために隅に設置された排水溝に向かって必ず傾斜がついています。そのため雨などが降ると一気に落ち葉が排水溝に向かって流れていってしまい、排水口部分を塞いでしまいます。またそのまま放置してしまうことで落ち葉が腐りヘドロ汚れとなって排水口の先にある排水管(雨水管)をつまらせてしまうことがあります。このような状態になると水は排水できなくなり、屋上やバルコニーに水溜まりのようにしてたまってしまい、雨漏りにつながる可能性が非常に高くなります。

▶雨漏りを予防する方法
週に1~2回程度、落ち葉の掃除を行うようにしましょう。立地柄落ち葉が多い、という方は普段から確認しておく癖をつけておくと安心です。また風が強く吹いた日なども次の日などに確認して掃除をしておくだけでも十分予防になります。

すが漏り(降雪地帯)

▶雨漏りが発生する原因
みなさんは「すが漏り」という言葉を聞いたことはありますか? すが漏りは降雪地帯に発生する雪が原因の間接的な雨漏りのことで、「すが」は東北の方言で「氷」を意味するそうです。なぜ氷? と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、すが漏りには雪と同時に氷柱の影響もあるためそのように呼ばれるようになったのではないかと言われています。すが漏りは屋根に積もった雪が溶け出し屋根の下の部分で凍って氷柱になることによって、屋根前面の雪解け水が排水されずやがて雨漏りに発展してしまうというものです。

▶雨漏りを予防する方法
豪雪地帯と呼ばれるような地域は、そもそも雪の重みで屋根がつぶれないように、かなり傾斜のついた屋根が採用されていることが多いです。しかし一般的に雪は積もるけどそこまでではない、という地域の方は屋根も一般的な形状である事が多いため、雪が降った際は気を付けなければいけません。一番の対策は雪下ろし作業を定期的に行うことですが、高所作業となり危険もあるため全ての方にオススメできる方法ではありません。そのため雪が降る前に屋根の室内側の断熱性能を高めて、室内側との温度差をなくして雪をとけにくくする、屋根の防水性能を上げるなどの工事を行っておくと安心です。屋根が劣化しているほど起きやすいものでもあるため注意が必要です。

室内外の寒暖差による結露

▶結露が発生する原因
厳密に言えば雨漏りではありませんが、冬は室内外の寒暖差により窓際に結露が発生しやすい時期です。結露の程度にもよりますが窓付近までビシャビシャになるような結露を見ると、「雨漏りかも!」と心配になってしまいますよね。窓際からの雨漏りは外からの雨漏りとなりますので、強風を伴うような雨が窓に向かって吹き付けていたなどの場合は雨漏りの可能性も高いです。それ以外の場合はほとんどが結露です。結露は室内側で発生しますので室内側の窓二雫がついている状態です。ただし結露も放置することで雨漏りと同等、内装に被害が拡大してしまうため注意が必要です。

▶結露を予防する方法
結露を予防するためには定期的に換気を行い、また窓付近で暖房器具を使うなどの対策が有効です。冬の乾燥は気にされている方も多いかと思いますが、湿度が高すぎると結露しやすくなってしまうため換気を行うことは結露防止の意味でも大切です。せっかく温めた室内が一気に寒くなって嫌だという方は、換気している窓付近に暖房器具を置くことで、外からきた冷たい空気も一度少し温められてから室内に入るためヒヤッとするような嫌な冷たさは軽減できます。また暖房器具を窓付近に置いて窓を温めることで結露防止に役立ちます。暖房器具を使用する際はカーテンなどがかからないよう十分に気を付け、付けっぱなしにして寝る、出かけるなどはしないよう注意しましょう。

氷柱による雨樋の破損

▶雨漏りが発生する原因
氷柱自体が雨漏りの原因になることはありませんが、氷柱が何らかの衝撃によって落ちてしまった場合、雨樋や屋根部分に当たり破損し、そこから雨漏りを起こしてしまう可能性が考えられます。また雨漏りだけではなく、通行人や車などに当たってしまったら大変なことになります。氷柱は冬に見ることのできる美しい自然現象ですが、意外にも危険が多く潜んでいます。

▶氷柱による二次被害を予防する方法
氷柱による二次被害を防止するためには、氷柱を見つけた際に早い段階で対処することが必要となります。地上から雪を落とす際に使用する棒などで対応することもできます。しかし氷柱は先端が鋭利で大きいものでは重さもあるため、真下にいると怪我をする恐れもあります。氷柱を落とす際は周辺の安全に配慮し、また落とす側もヘルメットやゴーグルなどを装着して氷柱の真下に立たないなどの対策が必要です。ただし無理はせず難しいと感じた場合は業者などに氷柱落としの作業を依頼するのもオススメですよ。また近年では屋根に設置するタイプの氷柱防止システムもあるため、取り扱っている施工業者に設置を依頼することで氷柱防止もできます。

冬の雨漏りは結露との見極めが難しい場合も

上記のトピックスでも触れておりますが、冬場は室内での結露なども生じやすく、すぐに雨漏りと気付くことができない場合もよくあります。よく窓際で結露を起こしているというご家庭であれば、雨漏りが発生していても「またいつもの結露かな」と気付かずに放置してしまったなんて話も聞きます。冬の雨漏りは見極めが難しいですが、気を付けていれば気付くことは十分に可能です。では、具体的にどのような症状があれば雨漏りの可能性があるのでしょうか。ここでは、雨漏りのリスクがある時に起きやすい現象について解説をしていきます。

水道代が高くなっている

今までと水道の使用量に大きな変化がないはずなのに、水道代が高くなっているというご家庭は、水漏れの可能性が考えられます。今はクレジットカードでの自動引き落としなどが多いライフラインの支払いですが、水道料金やガス料金は明細が送られてくるため、支払いが終わった後でも明細を確認しておくようにしましょう。その中で水道代が高くなっている場合は、水漏れの可能性も疑いましょう。

拭いてもすぐに水が染み出てくる

窓際の結露などは、気付いた時に掃除ついでに拭いているなんて方も多いかと思います。窓だけではなく、特に冬は壁などに結露が生じることもあるため、クロスを傷めないためには適度に拭き取りを行うことは大切です。しかし拭いているにも関わらず、すぐにまた水が染み出てくるという場合は、注意が必要です。その水は結露ではなく、雨漏り、もしくは配管などの水漏れの水が染み出ている可能性があります。

常に結露が発生している

冬は加湿のし過ぎなどにより結露が発生しやすくなりますが、そんな結露が一年中続いているという場合は注意が必要です。結露は湿度が100%に近いほど発生しやすくなりますが、一年を通して室内が湿度が高い、という状況は考えにくい状況です。一年中結露が発生している場合、それは結露ではなく壁の中や天井部分からなどの雨漏りの可能性があります。

「もしかして雨漏り?」と思ったらプロの業者に連絡を

どこから雨漏りしているか分からない、雨漏りに近い症状がある・・・という場合は迷わずプロの業者に連絡しましょう。雨漏りの特定は屋根など場所によってはプロの業者の技術がなければ特定できない、また修理できないということもあります。無理に自分で解決しようとせず、水道代が高くなっているなどの異常があった際はすぐに連絡し、修理を行うようにしましょう。雨漏りは放置してしまうとどんどん被害が拡大してしまいますので、いかに最初の段階で適切な対処ができるかが大切になってきます。「どんな業者に連絡すればいいか分からない」という方は以下の記事で詳しく解説していますので、是非参考にしてみてくださいね。

合わせて読みたい記事!
雨漏りした時の修理業者の選び方! 悪徳修理業者を見分けるコツとは?
https://www.elife-home.net/column/akutoku/.html

冬の雨漏りを放置するとどうなる?

「結露だと思っていたら雨漏りだった」「冬の雨漏りの症状に該当している」など、本記事を読んで住宅のトラブルに気付くきっかけになった、という方も多いのではないでしょうか。しかし、雨漏りの初期症状は基本的には大きなトラブルにつながることも少なく、問題なく日常生活が送れることがほとんどです。そのため雨漏り自体に気付いていても軽視されがちなトラブルで、修理を後回しにしている方も実はとても多いです。雨漏りは放置することでさまざまな二次被害を招く恐ろしいトラブルですので、ここでは雨漏りを放置することで発生する可能性のある二次被害について解説をしていきます。

建物の構造部分にダメージを与える

雨漏りは、屋根や外壁、窓際などさまざまな場所から発生します。また雨水は、建物内に入ってしまうとその部分から腐らせてしまうことがあるため、放置することで雨漏り箇所だけではなく、その他の広い範囲に被害が広がる可能性が高くなるのです。雨漏りが広範囲に広がると、建物の安全性に大きく関わる構造部分にダメージを与えてしまったり、部分的な崩壊などを招く可能性があります。実際に国内でも倉庫の屋根が雨漏りの放置によって崩落した事故が発生しているため、決して他人事ではありません。

カビによる健康被害のリスクがある

雨漏りが建物内で発生すると、ジメジメとした環境になります。こうしたジメジメとした環境を好むのが、カビです。カビは人体にとって有害なアレルゲンであり、吸い込むことでアレルギーを発症することがあります。喘息などの持病の引き金になってしまったり、悪化すると肺炎を起こす可能性もあるため、時に人命に関わるリスクのある非常に怖いアレルゲンです。雨漏りを放置することで、こうした病気の引き金になる菌が常に身近に潜んでいることになるため、衛生面でもいいことではありません。

家具や家電に影響が出る

雨漏りが進行すると、クロスや床材だけではなく、家具や家電に影響が出ることもあります。特に家電は、雨漏りによる漏電や感電リスクがあるため、コンセント部分には特に注意しなければいけません。雨漏りにより絶縁体が腐食し、そこから漏電トラブルや電気火災に発展する可能性もあり、気付かずに家電を使用することで家電が壊れてしまうリスクもあります。

メンテナンスは雨漏りが起きる前に行おう!

雨漏りが起きる前にできることとしては「メンテナンス」があります。修理の必要がないのにお金を払うのはもったいない・・・と思われるかもしれませんが、雨漏りが起きる前にメンテナンスをして劣化部分の補修や、雨漏りしそうな部分を先回りして修理しておくことで、雨漏りが発生してから依頼するよりも工事規模が小さく工事費用も安く済む可能性が高いです。では具体的に、どのタイミングでメンテナンスを実施すればいいのでしょうか。ここでは、雨漏りを予防する目的で実施したいメンテナンスのタイミングについて、詳しく解説をしていきます。

合わせて読みたい記事!
屋根修理の工程と日程を知りたい! メンテナンス時期についても解説!
https://www.elife-home.net/column/menntejiki/.html

10年~15年に一度のメンテナンス工事がオススメ

外壁や屋根のメンテナンスでは、一般的に10年~15年に一度のメンテナンス工事がオススメされています。メンテナンス工事に関しては、大きく分けて「塗装」「重ね葺き(カバー工法)」「葺き替え」の3種類がありますが、多くの場合は塗装を行います。築20年以上になると重ね葺きや葺き替えなど、屋根の大規模なメンテナンスを勧められることもあります。葺き替えに関しては外壁で行うことはまれで、外壁の場合は多くは塗装で性能を高めていくメンテナンス方法が選ばれています。しかし劣化や損傷が激しい場合は、屋根材を交換したり、上から重ねて修繕を行うこともあります。

雨漏り履歴がある場合は5年~7年に一度がオススメ

現在の住宅で既に雨漏り履歴がある場合は、更に短いスパンでのメンテナンス工事を実施するように業者から言われることもあります。雨漏りの状況や原因、修繕状態により必ずしもそうであるとは限りませんので、業者に相談しながらメンテナンスのタイミングについては決めていきましょう。あまりにも雨漏りを繰り返している場合は、建物がダメージを受けてしまうため、築縁数が20年以上経過していなくても重ね葺きや葺き替えなどの、大規模なメンテナンス工事を勧められることもあります。いずれにしても高額な工事となるため、納得できる金額や工事内容であるかをよく確認し、工事については慎重に決定するようにしましょう。

点検は年に1回がオススメ

メンテナンス=工事を必ず行う、というわけではありません。また一般的に推奨されているメンテナンス期間には当てはまらないこともありますので、できれば定期的な点検を実施していくのが理想です。点検は年に1回程度が推奨されています。年に1回と聞くと多いと感じるかもしれませんが、屋根や外壁のトラブルにいち早く気付くためには、短いスパンでの点検を行っていくことが大切です。

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屋根の点検費用はどのくらい? 点検が必要な理由ってなに?
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外壁・屋根のメンテナンスは年末年始に要注意!

この時期に注意が必要なのが「年末年始」です。依頼をする際に仕事が休みの日にお願いしたい、と考える方が多いかと思いますが、年末年始は多くの業者が休みになっている事が多くその間に跨ぐ工事も基本的には休工としている業者が多いです。仮に業者が稼働していたとしても材料系の下請けが休みであったり、運送スケジュールが通常と違う、ということはよくある話です。そのため基本的には依頼は年末年始を避けるようにしましょう。メンテナンスを行う際は年末に入る前に余裕をもって依頼するなどの対応を行いましょう。

外壁・屋根塗装をするなら狙い目は春・秋

屋根や外壁の雨漏り点検、メンテナンスの実施は、気候が比較的安定している春や秋がオススメです。ただしこの時期は繁忙期ですので、春や秋になってから予約を取ろうとすると、希望する日程に空きがないなんて可能性もあります。そのため、点検やメンテナンスの予約をする際には、最低1~2ヵ月前には予約を入れておくと、希望の日程が抑えやすくなるためオススメです。

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まとめ

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