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外壁塗装の足場、気になる費用は? 意外と見落としがちな足場代について

お役立ちコラム

更新日:2023/07/13

千葉県Y様

外壁塗装には足場が付き物ですが、意外と足場の存在を知らなかった、という方は多いです。街の中を見渡すと実はいろいろな場所に足場は設置されていますが、シートなどで覆われていたり、普段意識して見るものではないため存在に気付かなかった、なんて方もいらっしゃいます。しかし外壁塗装を行う上では費用に足場代も必ず入ってきますので、依頼する前にしっかり把握して工事スケジュールを検討する必要があります。今回はそんな外壁塗装で使われる足場についてと、その費用についての解説を行っていきます。外壁塗装を考えている方は是非参考にしてみてくださいね。

外壁塗装の足場が必要な理由は?

そもそもなぜ外壁塗装には足場が必要なのでしょうか? 「見積もりに足場代って書かれているけど、本当に必要なの?」「脚立や梯子ではダメなの?」と思われている方も多いのではないでしょうか。決して安くはない足場代に、どんな理由でお金を払っているか知りたいと思うのは自然なことです。ここでは外壁塗装の足場が必要な理由について説明をしていきます。

作業員の安全確保のため

一般的な木造住宅の二階建ては屋根の高さを含めると、7~9mほどになります。屋根の勾配が急だと10m前後のこともあり、屋根の高さに合わせて外壁も高い位置まで必要になります。そうなると作業員の落下の危険も伴い非常に危険です。脚立などでは作業スペースも不十分で足元も不安定であるため、安全とは言えません。厚生労働省の労働安全衛生法では、高さ2m以上の作業場所では作業床の設置も義務付けられています。この記事では詳細な内容までは解説いたしませんが、もっと詳しく知りたいという方は以下の参考リンクにてご確認いただけます。

参考元:厚生労働省HP
足場からの墜落防止対策を強化について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000081490.html

より確実な作業を行うため

脚立や梯子などは手軽に設置できる反面、一度置いて登る、降りて移動してまた登る・・・といった手間が発生します。一部分の修理などでは使い勝手のいい脚立ですが、広範囲の作業となると設置場所から最大でも両手を広げた範囲より狭い範囲での作業となるため、工事自体に不向きなものです。手元が揺れてしまう、脚立から落ちないように足腰に気を遣い作業効率が落ちるなどといったデメリットもあります。外壁塗装は施工不良があると水漏れトラブルにつながる可能性も高く、手元に正確性が求められる工事です。そのため足場は外壁塗装の質を確保するためにも、大切なものであると言えます。

飛散防止ネット設置で近隣トラブルを回避するため

作業員の安全とともに重要になるのが、近隣への配慮です。外壁塗装工事はその名前の通り、塗料を使用して修理やメンテナンスを行います。そのためどんなに気を付けても、塗料が周囲に飛び散ってしまう場合があります。隣の家との距離が近い場合、飛び散った塗料が隣の家の外壁などに付いてしまいトラブルになる・・・なんてケースも実際には存在しています。飛散防止ネットは100%ではないものの塗料飛散防止に特化したものであれば、塗料飛散の被害を防いでくれる役割があります。こうした飛散防止ネットを取り付けるために足場は非常に有効で、作業員の安全や作業の質の確保の他に、近隣への配慮という点でも重要なものになります。

外壁塗装の足場費用はどのくらい?

どうして足場が必要なのか、ここまで読んでいただいて知っていただけたかと思います。次に気になるのが、足場代の費用ですよね。外壁塗装の金額だけを調べていざ見積もりを依頼したら、足場代がプラスされていて予算をオーバーしてしまう、なんてこともあります。そのくらい実は足場代は認識が薄く、費用がかかると知らなかったという方もいらっしゃいます。高い工事費用に加えて更に予想外の出費となると、支払い計画が崩れて家計を圧迫してしまうこともありますよね。そのためここでしっかりと足場代について知識を得て、見積もりを依頼する際に「過剰な請求をされていないか?」「足場代は入っているのか?」などを確認する手段として活用しましょう。

足場代の計算式と相場

足場代は計算式を用いることで、おおよその金額を算出することができます。足場代を計算するためには、まずは足場をかける面積である「足場架面積」を求める必要があります。足場架面積を求め足場単価を計上することで、ご自宅に合わせた足場代を算出することができます。

▶足場架面積の計算式
足場架面積=(家の外周+8m)×家の高さ
家の外周にプラス8mするのは、家から足場までの離れている距離分を算出するためです。続いて上記の計算式に、対象を一般的な木造二階建て住宅と仮定して、家の外周が25m、家の高さが6m式に当てはめてみます。
(25+8)×6=198
この計算で、家の足場架面積が198㎡であると求めることができました。

▶足場にかかる総額の費用
足場総額費用=足場架面積×(足場の単価/㎡+飛散防止ネットの単価/㎡)
最後にこの式に当てはめて完了です。足場の単価は800円~1,000円程度、飛散防止ネット代は100~200円が一般的です。ここでは足場の単価を800円、飛散防止ネットの単価を100円と仮定して計算を進めます。
198×(800+100)=178,200円
計算によって、仮定した木造二階建て住宅の足場+飛散防止ネット代は178,200円ということになりました。この金額が相場とはなりますが、住宅の状況や業者の算定方法により上下10%ほどの差は出ることがありますので、あくまで参考として見ていただければと思います。

相場よりも高い場合もある

見積もりを依頼した際に、上記の計算式で計算した場合よりも高い場合もあります。計算した金額より高い場合は、以下の条件にご自宅が当てはまっているか? を確認してみましょう。

・崖の上に設置されている
・階高が高い
・手作業での運搬が必要な敷地
・住宅が密集しており足場がかけにくい

上記のような場合は、金額が相場よりも高くなることがあります。敷地によって左右されてしまうのは損をした気分になってしまうかもしれませんが、その分作業員の人手や作業日数がかかるため、必要な経費となります。ご自宅の土地環境を確認し、該当するようであれば計算式で計算したよりも数万円高く予算を見ておくようにしましょう。

工事は賢く行うことで費用削減ができる!

足場代は必要なものですが、やはり一般的な住宅でも20万円前後するものですのでとても高額です。そのため「少しでも費用を安く抑えたい」と考えますよね。今回はそんな住宅のメンテナンスにかかる工事費用に関して、安く済ませるためのポイントを解説していきます。

同時メンテナンスで足場代を浮かせる

高所作業において足場代を浮かせることはできませんが、屋根など高所作業が伴う工事を同じタイミングで行うことで、足場代を浮かせるという方法もあります。またメンテナンスをまとめて行うことで次回のメンテナンスも把握しやすく、管理をして行く上でも楽になります。ただし豪雪地帯によくある急傾斜が伴う屋根の場合は、屋根部分に追加で屋根足場をかける必要があります。この場合は屋根部分に足場代がかかってしまうため、要注意です。

定期的なメンテナンスを行い、急な出費を作らない

上記で紹介したメンテナンスをまとめて足場代を浮かせるためには、普段からの管理が大切です。外壁にメンテナンスが必要なサインが出ているにも関わらず放置してしまっている、などの場合は注意が必要です。今現在問題がなくてもある日突然雨漏りを起こしてしまったり、急な修繕が必要になったりなどで工事が突然必要になってしまう場合もあります。雨漏りの被害が大きくなってしまうと、全面的に工事が必要になる場合もあり、足場代もかかってしまいます。賢く工事費用を抑えるためには、修繕が必要になる前にメンテナンスを行い、修繕が必要になった場合は被害が大きくならないうちにすぐに修理をすることです。未然に防ぎ、すぐ対処することで、次回のメンテナンスまで足場が必要になるような大きな工事なく安心です。

◎合わせて読みたい記事!
外壁の劣化を放置するとどうなる? 劣化のサインは自分で分かる?
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依頼する業者選びは慎重に!

今回は外壁塗装の足場代について、詳しく解説をしてまいりました。いかがだったでしょうか? 家を建てて以来、メンテナンスなんて頼んだことがない・・・そういった方は意外と多いです。しかし目に見えないところで雨漏りが進行してしまっていることもありますので、メンテナンスはそういった意味でもとても重要な意味を持っています。また、メンテナンスは時期だけではなく、実際に工事を行う業者の質もとても大切です。業者選びに失敗してしまい悪徳業者に当たってしまった場合、高額な金額を請求されてしまったり、手抜き工事をされてしまうこともあります。最後に業者選びの際に注意していただきたいポイントについて説明していきます。

安すぎる広告チラシは避ける

初めて業者に依頼するという方に多い被害が、家にポスティングされた広告やチラシの業者に頼んで失敗してしまうという内容です。もちろん中にはきちんとした業者もありますが、一部では悪徳業者の集客手口にポスティングが利用されています。「地域最安値」「特大割引」などと書かれていてパッと目を引きますが、相場よりも安すぎる場合は注意が必要です。どんな工事でも企業努力で安くできたとしても、限界はあります。そのため他の業者と比べて異様に安い、という場合は記載にない追加費用などで不当に請求される場合があります。

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相見積もりで相場価格の確認をする

必ず見積もりは2~3社から取るようにしましょう。見積もりを取る際は必ず現場確認が必要になり、時間的にも負担に感じることがあるかと思います。しかし複数社から見積もりを取ることで相場価格を知ることができ、価格面で不安な業者を避けることができます。大きな金額を払って工事を依頼するわけですので、失敗を避けるために時間がかかってもしっかり精査するようにしましょう。

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外壁塗装の相見積もりはなぜ必要?初めての依頼でもこれで安心!
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業者の保有資格を確認する

外壁塗装の場合、どの業者がどのくらいの技術を持っているか、見積もりや工事実績の写真などから判断しにくい場合があります。資格があるからといって技術力が高いとは限りませんが、業者が資格を保有しているということは、工事を行う上で必要な知識・技術を身に付けていることの証明となります。そのため、業者選びに困った際は資格を見て決めるのもオススメですよ。

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外壁塗装に資格は必要? 依頼する前に一度確認を!
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まとめ

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