普段何気なく使っている玄関ドアですが、実は玄関ドアにも耐用年数があるのをご存じでしょうか? 使用されている部品によって耐用年数は異なるものの、10年~15年ほどで部品含めた玄関ドア全体の劣化が目立ち始めます。さらに劣化が激しい場合は、玄関ドアの繋ぎ目などから雨漏りを引き起こすこともあり、実は玄関ドアはきちんと意識してメンテナンスをしていく必要があるのです。そんなメンテナンスが大切となる玄関ドアですが、やはり15年を超えてくると古さも目立ってきます。そのため15年以降は玄関ドアのリフォームを検討される方も増えています。住宅の顔となる部分の玄関ドアですので、せっかくならよく検討をしてリフォームを実施したいですよね。そこで今回は、玄関ドアのリフォームをすることで得ることのできるメリットや、玄関ドアのリフォームにおける注意点について解説をしていきます。
玄関ドアのリフォームをするメリットとは?

玄関ドアのリフォームをするうえで、やはり知っておきたいのがメリット面ですよね。せっかくお金をかけてリフォームをするわけですから、リフォームすることで受けることができるメリットが希望に沿ったものか、しっかり検討をしていきたいところです。そこでまずは、玄関ドアをリフォームすることで得られるメリットについて詳しく解説をしていきます。
防犯性能の向上
意外と見落としがちな部分ですが、実は古い玄関ドアはピッキングの被害を受けやすい鍵の形であったり、劣化が進んでいることからこじ開けられるなどの理由で強盗・空き巣などに狙われやすい侵入部分となります。一方近年の玄関ドアは分厚くなっており、ピッキングの被害に遭いにくい電子錠や指紋キー、カードキーなどが普及しています。そのため、新しい玄関ドアにすることは防犯性能の向上や、強盗・空き巣に狙われにくい家にすることができるのです。特に戸建て住宅は敷地外から玄関ドアへのアクセスがしやすい環境となるため、防犯面での見直しの一環として、玄関ドアを防犯対策のあるものにリフォームするのは家族の精神的安心にもつながります。
断熱性能の向上
玄関ドアが劣化していると、隙間を防ぐコーキング部分が脆くなっていることが多いため、隙間風が入り込んでしまうこともあります。そのため冬は玄関が外気温と変わらない温度になってしまうこともあります。玄関ドアをリフォームすると、劣化した部分やコーキング部分を新しく取り換えるため、こうした隙間風による不快感を防ぐことができます。また玄関ドアを断熱性の高いものに変えることで、室内の温度を安定させ、冷暖房効率が向上します。特に、アルミや樹脂複合材などの断熱素材を使用したドアは、外気の影響を受けにくく、夏は涼しく冬は暖かい室内環境を保つことができます。これにより、エネルギーコストの節約にもつながります。
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遮音性の改善
玄関ドアのリフォームで、外からの騒音を遮断する効果も期待できます。遮音性の高い素材を使ったドアに交換することで、外の音が気になりにくくなり、室内でより静かな環境を作ることができます。特に交通量の多い場所や近隣の騒音が気になる場合に効果的です。戸建てや外廊下のマンションなどで、玄関ドアが交通量の多い幹線道路などに向いている場合は、玄関ドアのリフォームによって玄関から入ってくる騒音を遮断し、静かな住環境を確保することができるようになります。
老朽化の改善とメンテナンスの軽減
古い玄関ドアは、経年劣化により開閉がスムーズでなくなったり、風雨にさらされることで腐食や傷みが生じやすくなります。リフォームで最新の素材や構造を採用すれば、ドアの耐久性が向上し、メンテナンスの頻度も減らせます。これまで部分的な玄関ドアの修理を繰り返してきた、という方は、特に今後のメンテナンスの負担を軽減できますよ。また錆びにくい素材や汚れがつきにくいコーティングが施されたドアも増えています。住宅が幹線道路の近くで玄関ドアが汚れやすい場合や、玄関ドアに自転車を立てかける機会が多い方などは、こうした錆びにくく汚れが付きにくい玄関ドアのコーティングを選ぶのもオススメですよ。
デザインや外観の向上
玄関は家の「顔」であり、訪問者に最初に目に留まる部分です。ドアのデザインをリフォームすることで、家全体の印象が大きく変わり、外観を一新することができます。モダンなデザインや自分の好みに合わせた色や素材を選ぶことで、よりスタイリッシュな玄関を作り出せます。特に玄関ドアのリフォームでは、建売住宅を購入した方からの依頼も多いです。というのも、一斉に分譲されて売り出された同地域の建売住宅の場合、コストカットの面からどうしても外観が似通った形状になります。玄関ドアも同じものが使われていることが多いです。そのため、住宅に個性を出すために玄関ドアをリフォームして住宅の外観の印象を変えるといったことをされるかたが多いのです。外観に個性を出したい方にも、玄関ドアのリフォームはオススメです。
家の資産価値向上
玄関ドアをリフォームすることで、家全体の資産価値を高めることができます。ドアは建物の一部として評価されるため、外観や機能性がアップすることで、住宅の売却を考えている方にも玄関ドアのリフォームはオススメですよ。また住居用ではない投資用のマンションや住宅の玄関ドアのリフォームをされる方も多いです。内部をどれだけきれいにリフォームしていても、やはり玄関ドアの雰囲気で最初の印象がある程度決まってしまいます。そのため、売却や賃貸に出すというオーナーの方も、玄関ドアの印象はとても気にしている部分なのです。家の資産価値を高めたいと考えている方にとって、外観の見栄えをよくするという意味で、玄関ドアのリフォームは手を付けやすい部分でもあります。
バリアフリー化
玄関ドアのリフォームは、バリアフリーの観点でも有効です。年配者や体が不自由な方にとって、開閉がスムーズで軽いドアにすることで、日常生活の利便性が向上します。引き戸や自動開閉機能を追加することで、さらに使いやすい玄関にできます。小さいお子さんや、高齢のご家族、身体に不自由がある方、また自分たちの将来の介護の可能性を考えて、玄関ドアのリフォームからバリアフリー設計を取り入れる方は増えています。
玄関ドアのリフォームをするうえでの注意点とは?

玄関ドアのリフォームをするうえでは、いくつかの点に注意する必要があります。住宅の顔部分となる玄関ドアですので、やはり慎重にリフォームを検討する必要があります。失敗してしまうと住宅全体の印象に関わるため、ここからは玄関ドアのリフォームをするうえで注意したいことについて、一緒に確認をしていきましょう。
サイズや開閉方向の確認
玄関ドアのサイズや開閉方向は非常に重要です。既存の枠を活かす場合は、ドアのサイズが適合するかを必ず確認しましょう。サイズが合わないと追加工事が必要になり、予算や工期に影響を与えます。また、開閉方向も生活動線や家具配置に影響するため、慎重に検討が必要です。業者との見積もりや打ち合わせの段階で、しっかりと現地で計測してもらい、また選んだ玄関ドアが既存枠に適しているかどうか業者を確認をするようにするとサイズによる失敗を防ぐことができますよ。
メンテナンス性
選ぶドアの材質によって、メンテナンスの手間が大きく変わります。木製のドアは高級感がありますが、定期的な塗装やケアが必要です。一方、アルミや樹脂製のドアは耐久性が高く、手入れが簡単ですが、外観や質感にこだわりがある場合は慎重に選ぶことが求められます。メンテナンスの頻度や手軽さも選択時に考慮しましょう。
予算の確認
リフォームにかかる費用は、ドアの材質や機能、工事の範囲によって大きく異なります。ドア本体の価格に加え、工事費や必要に応じて枠の交換費用なども含めた総予算を事前に確認しておくことが重要です。また、防犯性や断熱性を高めるオプションを追加する場合、その費用も考慮に入れる必要があります。ちなみに玄関ドアの費用相場は、選ぶ玄関ドアのグレードや機能性にもよりますが、総工費はおおよそ30万円~60万円程度となります。希望している玄関ドアの単価はメーカーのホームページや問い合わせにて確認することができますので、ある程度費用の予想はできます。ただし玄関ドア単価だけではなく、業者の人件費やリフォームに工事にかかる材料費などがかかってきますので、業者に見積もりを取って費用相場を確認しておくことが大切です。
既存部分との統一性
住宅の築年数が古い場合は、玄関ドアだけではなく、外壁や屋根、雨樋といった部分の劣化が進んでいることも多いです。そのため、玄関ドアだけをリフォームすることで、既存部分と玄関ドアの統一性がなくなってしまうこともあります。玄関ドアのリフォームを行う場合は、その他の既存部分との色合いや素材感を合わせることが大切です。カラーサンプルやカタログだけでは判断が難しいかと思いますので、メーカーの展示場などで実際にリフォームで使いたいと考えている玄関ドアを見せてもらうのがオススメですよ。また、全体の劣化が目立つ場合は、屋根や外壁のメンテナンスやリフォーム工事を同時に行ってしまうのもひとつの方法です。
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どんなタイミングで玄関ドアのリフォームを検討すべき?
玄関ドアは家の出入り口として毎日使う場所であり、住まいの第一印象を決める重要なポイントでもあります。使い勝手や防犯性、見た目の印象などに直結するため、不具合があってもつい我慢して使い続けてしまいがちです。しかし、玄関ドアは少しの不調が快適性や安全性に大きな影響を及ぼすため、早めの対処が必要です。また、見た目や性能が時代遅れになっていると、暮らし全体の質にも関わってきます。玄関ドアのリフォームは決して大がかりな工事ばかりではなく、1日で完了するケースも多いため、タイミングを逃さず検討することが大切です。以下のようなケースに心当たりがあれば、玄関ドアのリフォームを前向きに考えてみましょう。
開閉に不具合が出てきたとき
玄関ドアの開け閉めがスムーズにできなくなった場合、リフォームを考えるタイミングです。ヒンジの摩耗や建付けのズレによって、ドアの動きが重くなったり、閉まりが悪くなったりすることがあります。こうした症状は一時的に調整や修理で対応できることもありますが、部材の劣化が進んでいると、再発の可能性が高くなります。また、強風時にドアがバタンと閉まる、隙間ができて風や雨が入るなど、安全性や快適性にも影響するため、見過ごせません。ストレスを感じながら使い続けるよりも、思い切ってリフォームしたほうが、使い勝手や安心感が大きく向上します。
経年劣化が進んで見た目が悪くなったとき
玄関ドアの見た目が古びてきたと感じたら、リフォームを考える良いタイミングです。築年数が経過するにつれて、塗装の剥がれや色あせ、サビ、細かな傷などが目立ちやすくなります。玄関は家の「顔」ともいえる部分であり、来客の第一印象を左右する重要な場所です。古くて傷んだドアは、防犯面や断熱性能の低下にもつながる可能性があるため、見た目の問題にとどまりません。デザイン性の高い玄関ドアへ交換することで、住まい全体の印象が一新されるうえ、断熱性や気密性、防犯性なども現代の仕様に合わせて向上させることができます。
防犯や断熱の機能に不安を感じたとき
玄関ドアの防犯性能や断熱性が心もとないと感じたら、それもリフォームの大きな動機となります。古いドアはピッキングやこじ開けに弱い構造であったり、鍵が1つだけだったりと、防犯上の不安が多いものです。また、ドアの断熱性が不十分な場合、夏の暑さや冬の冷気が室内に入り込み、エアコンの効きが悪くなる要因になります。最近では、二重ロック・防犯ガラス・断熱材入り構造など、機能性の高い玄関ドアが多く登場しており、暮らしの安全性と快適性を同時に向上できます。ライフスタイルの変化や住宅の性能見直しのタイミングで、ドアの機能性も見直してみましょう。
リフォーム工事にかかる日数と流れとは?
玄関ドアのリフォームを検討する際、多くの方が気になるのが「工事にはどのくらいの時間がかかるのか」という点ですよね。日常生活に関わる場所であるだけに、できるだけスムーズに終わらせたいと考えるのは自然なことです。実は、現在の玄関ドアの状態や選ぶリフォーム方法によって、工事日数や進め方には違いがあります。場合によっては1日で完了するケースもありますが、工事内容によっては数日以上かかることもあります。ここでは、玄関ドアのリフォーム工事にかかる日数の目安と、一般的な流れについて詳しくご紹介します。事前に全体のスケジュールを把握しておくことで、当日の準備や心構えがしやすくなります。
工事日数の目安
玄関ドアのリフォームにかかる日数は、基本的には1日から3日程度が一般的です。最近主流となっている「カバー工法」を用いたリフォームであれば、壁や床を壊さずに既存のドア枠の上から新しい枠をかぶせて取り付けるため、最短で1日で完了することもあります。一方、既存の枠を取り外して一から新しいドアを設置する「はつり工法」の場合は、壁の補修や塗装などが必要になるため、2~3日以上かかることもあります。さらに、特注品のドアを採用した場合や天候の影響を受けるケースなどでは、工事が延びることもあります。どの方法を採用するかによって、大きく日数が変わることを知っておきましょう。
リフォームの一般的な流れ
玄関ドアのリフォームは、大まかに「事前調査」「施工」「仕上げ確認」の3ステップで進行します。まず、事前調査では現地確認を行い、既存のドアの寸法や枠の状態、外壁とのバランスなどをチェックします。これにより、使用可能なドアのタイプや工法が決まり、見積もりが提示されます。その後、工事当日には古いドアの取り外しと新しいドアの設置が行われます。カバー工法であれば朝からスタートして夕方には完了することも多く、生活への支障も最小限で済みます。施工後は動作確認や仕上がりのチェックを行い、問題がなければ引き渡しとなります。事前の準備がしっかりできていれば、スムーズにリフォームを終えることができます。
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まとめ
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