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家の外壁材の種類にはどんなものがある? 特徴や選ぶ際のポイントについて解説!

お役立ちコラム

更新日:2024/02/09

家の外観イメージを大きく左右する外壁材ですが、現在はさまざまなメーカーから多数の商品が発売されており、「種類が多すぎて選べない」とお困りの方も多いのではないでしょうか。しかし理想の外観を再現するためには、外壁材選びはとても重要です。本記事ではそんな家の外壁材の種類や特徴、また選ぶ際のポイントについて解説をしていきます。

外壁材にはさまざまな種類が存在していますが、ここでは日本国内で人気のある外壁材をご紹介していきます。これから外壁材を選ぶという方は、それぞれの外壁材の種類と特徴を確認しておきましょう。

サイディングは、日本国内で圧倒的なシェア率を誇る外壁材のひとつです。工場で生産される板状のパネルで、現場ではめ込む形で施工されるため、職人の技術に左右されにくく安定した品質を確保できます。またサイディングには大きく分けて4つあり、「窯業系サイディング」「金属系サイディング」「木質系サイディング」「樹脂系サイディング」に分類されます。レンガ調やタイル調など、地震が多い日本の家に向かないものや、高価で取り入れにくいデザインの再現もすることができ、耐候性も高く費用も手頃であるため、新築住宅などではとても人気がある外壁材です。ただし、サイディング材は素材の影響を受けるため、サビや防火性能などの面で劣る素材もあり、注意が必要です。防火地域・準防火地域などでは向かないケースもあります。

砂やセメント、水などを混ぜ合わせて作る外壁材のことで、その場で職人が施工して仕上げていく施工方法です。継ぎ目がなく高級感のある外壁を作ることができ、デザインも豊富のため外壁にこだわりたいという方に特に人気があります。しかし仕上げは職人の腕に左右される面もあるため、業者選びは慎重に行う必要があります。ひび割れしやすい性質もあるため、車の振動を受けやすい幹線道路付近の立地では向かないケースもあります。

ALCパネルは近年戸建て住宅などでも採用されるようになった人気の外壁材で、主な材料は珪石やセメント、生石灰、アルミの粉末などです。防火性や耐震性が高く、軽量であることから適切なメンテナンスを行うことで60年使い続けることができるとも言われています。模様付きのデザイン性があるパネルも販売されているため、意匠性と機能性の両方を求めているという方にもオススメです。一方で、パネルの面積が小さいことから接合部分が多くなりやすいため、ALCパネルが向かない間取りの住宅もあります。吸水性が高い特徴もあるため、定期的なメンテナンスも欠かせません。

タイルは板状の陶器で、外壁材としても高級感が出やすく、戸建て以外にもオフィスビルやタワーマンションなどでも採用されることが多いです。耐久性が高く再塗装などの必要がないため、メンテナンスが楽であることもタイルの魅力です。しかしタイルは一枚一枚施工していく工程などから施工費用が高くなりやすく、材料費も他の外壁材と比べて高額のため、初期コストとしては高くなります。

コンクリートは打ちっぱなしのデザイン性が注目を集め、今ではお洒落な外壁としての認知が広く広まりました。人気建築家の建築に象徴的に使用していることなども、人気が広まった要因です。そんなコンクリートですが、耐久性・防音性・防火性・断熱性などの機能性も高く、外壁材としても優秀です。ただし、工期が長く比較的初期費用が高いため、新築住宅などの場合は工期や予算での計画も大切です。また結露やカビが発生しやすいため、住宅の機能性や美観を維持するためには定期的なメンテナンスが重要になります。

家の外壁材には、さまざまな種類があると知っていただけたかと思います。気になった家のデザインがどんな外壁を使っているか、というところに着目して家を見てみると、理想の外観に近づけることができるようになります。しかしデザインだけで選んでしまうと、失敗してしまうこともあります。では実際に、家の外壁の種類を選ぶ際には、どんなことに気を付ければいいのでしょうか。ここでは、家の外壁の種類を選ぶ際に気を付けたいポイントについて、詳しく解説をしていきます。

お住まいの地域が天候に大きな特徴がない、平均的な天候・気温などの地域であれば、特に気にすることはありませんが、豪雪地帯や沿岸、幹線道路付近などの立地環境にお住まいの方は注意が必要です。雪の降る地域であれば防水性能が高い金属系サイディングがオススメですが、窯業系サイディングや樹脂系のサイディングだと、常に雪に晒される可能性の高い豪雪地帯では雪害の影響を受けて外壁が傷む可能性が出てきてしまいます。一方で塩害を受けやすい立地の家では、樹脂系サイディングやタイルなどが影響を受けにくいためオススメです。本文中でも触れましたが幹線道路付近など、家が振動を受けやすい立地の場合は、タイルなどはひび割れの原因になるため向きません。このように立地環境によって適切な外壁材が変わってきますので、デザイン性だけではなく耐候性などの面で問題がないか確認しておくことが大切です。

「外壁材にかける初期費用はできるだけ抑えたい」と、考えている方も多いかと思いますが、低予算の外壁材は高頻度でのメンテナンスが必要になってしまったり、劣化が早まるなどのリスクがあるため、費用だけで外壁材を決めてしまうのは危険です。外壁材を選ぶ際には、今後のメンテナンスの頻度や費用も計算しながら、決めていく必要があります。安い方がお財布には嬉しいですが、長期的な目線で見るとメンテナンス費用がかさみやすい、あるいは住宅の寿命が縮まるなどの可能性もあることを考慮しながら、予算とメンテナンス費用のバランスを見て外壁材を決めるようにしましょう。

せっかくの家づくりなら、自分の理想を叶えたい、という方も多いかと思います。しかし、街に調和しないような色合いの外壁カラーなどを選んでしまうと、街の景観を崩し近隣からのクレームの原因にもつながります。特に原色系などの強い色味は、景観を崩しやすい色でもあるため注意が必要です。どうしても使いたいという場合は、一部分だけアクセントとして使う、色味を薄くするなどの対策も必要になります。

あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、住宅密集地などでは万が一の火災の際に延焼を防ぐため、防火地域・準防火地域と決められており、それぞれの地域に該当する場合は定められた耐火基準を満たす必要があります。対象になるのは屋根や外壁、軒裏です。外壁が地域にかかる場合は、耐火基準を満たす外壁材を使用するか、内装材や補填材を防火性能のいいものにし、外壁材と組み合わせることで耐火基準を満たす必要があります。詳しい内容については建築士が対応してくれますが、防火・準防火地域にかかる住宅の場合は、好きな外壁材にすることができない可能性や、通常の地域よりも外壁材にお金がかかる可能性があることを知っておく必要があります。

家の外壁材は、新築時に施工したらそのままでも大丈夫、というわけではありません。外壁材によっては外壁材の上から塗装をする必要があるものもあるため、塗装のメンテナンスも必要になりますし、外壁材そのものの交換が必要なケースも実際にあります。外壁のメンテナンスを怠ることで、家へのダメージが加わり寿命が縮まる可能性もあるため、家の外壁のメンテナンスはしっかりと実施していきたいものです。最後に、家の寿命を守るために行っていただきたい家の外壁のメンテナンス時期について、詳しく解説をしていきます。

外壁塗装は、外壁材の上から塗料を塗り機能性を高めながら、外壁材を守る役割があります。しかし紫外線や雨風などの天候の影響を受けて、塗料は劣化していくため、10年~15年に一度のペースで再塗装が推奨されています。外壁塗料では透明な塗料で外壁材の素材感を活かす方法もあれば、色を付けて外壁を新築のようなきれいな外壁に見せることもできます。塗料に関しては、色や機能性含めて比較的広い幅で、希望に合う塗料を選択することができます。

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外壁の劣化状況や雨漏りの発生などにより、築20年以降の住宅では外壁塗装だけでは補いきれず、外壁材の交換や上から被せるカバー工法を行う選択をされる方も増えてきます。外壁材の交換やカバーは、適応もあるため外壁材の寿命が来たからと言って必ずしも行う工事ではありません。しかし住宅の安全性や機能性を考えたうえで、築20年以降の住宅では外壁材も含めたメンテナンス工事を検討していく必要があります。適応かどうかは業者にしっかりと事前調査を行ってもらったうえで、慎重に検討するようにしましょう。

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外壁のメンテナンス工事以外にも、外壁の劣化や雨漏りなどを確認するために、年に一度のペースで点検することが推奨されています。新築住宅であっても天候の影響により雨漏りをしてしまうこともありますし、思わぬトラブルが発生していることも珍しくはありません。また劣化が始まっている外壁の場合は、先回りして修理しておくことで被害が大きくなる前に予防することができます。このように年に一度の点検は、家の寿命を長く保つためにもとても大切になってきますので、外壁に詳しい専門業者に依頼して点検を実施してもらうようにしましょう。

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