
急な雨漏りが発生した時に「今すぐ解決しなきゃ!」と焦るあまり、悪徳業者に引っかかってしまったなんて話聞いたことはありませんか? 「私はしっかりしているから大丈夫」と思っていても予想していないトラブルが発生した時、冷静に判断することが難しい場合もあります。多くの雨漏り業者は優良な業者ですが、中には焦っている心情に漬け込み詐欺まがいなことを行う悪徳業者が存在するのも事実です。今回は雨漏りトラブルが発生した際に、悪徳業者に引っかからないための業者の選び方をお伝えしていきます。もしもの時に備え、参考にしてみてくださいね。
雨漏りをした時は、どこに連絡をすればいいの?
雨漏りに気付いたら、まずはプロの業者に依頼しましょう。プロの業者といっても様々ですが、この場合雨漏り専門業者ではなく雨漏りも修理できる業者という解釈です。雨漏り修理に対応できる業者は、「屋根・外壁などの工事やリフォームができる業者」か「水回り修理を得意とする業者」が雨漏り対応をしてくれることが多いです。
「屋根・外壁の工事業者がなぜ雨漏りを対応できるの?」と思われるかもしれませんが、雨漏りのほとんどは台風や経年劣化による屋根・外壁からの侵入です。そのため屋根・外壁に詳しい業者を選ぶことで雨漏りの原因をしっかり特定し、適切な修理をしてくれます。しかし一点だけ注意していただきたいことがあります。住宅が賃貸・分譲の場合、契約内容によっては勝手に修理業者を呼ぶのはNGだったりもします。賃貸・分譲にお住いの方は業者の前に大家さんや管理会社に連絡し、指示を仰ぐようにしましょう。
雨漏りの優良修理業者とは?
「工事や業者に詳しいわけではないから、業者の選び方が分からない」「知識がないから不安」なんて方でも大丈夫です。詳しいことが分からなくても、優良業者と呼ばれる業者を見抜くためのポイントをいくつかご紹介します。

①依頼時の対応がスムーズ
依頼した際の対応が丁寧で、日時の段取りをスムーズに対応してくれる業者を選びましょう。現場作業員のスケジュールを把握するために折り返しますと言われることも多いかと思いますが、台風や大雨の後などはどうしても業者側も忙しく必ずしもすぐに対応できるとは限りません。その際はいつまで折り返してもらえるかの確認を行い、回答をもらうようにしましょう。こうすることで現場作業員との連絡がきちんととれているかの確認にもなり、万が一問題が起きた際もしっかり作業員に取り次いでもらえます。
②見積もりが相場範囲内で詳細まで記載がある
作業員が到着し雨漏り箇所を確認してもらった後に、修理にかかる見積もりをもらうことができます。見積もりの記載内容は業者によって異なりますが、見積もりの「品目」や「項目」をしっかり確認するようにしましょう。品目が詳細なほど丁寧な見積もりで、作業内容も明確だといえます。一般的な雨漏りの見積もりには「足場費用」、「撤去費用」、瓦や防水シートなどの「材料費」などが詳細に記載されています。
③会社の存在が明確である
雨漏り業者を呼ぶ際はおそらく「自宅に投函されたチラシ広告の業者」か「自分でインターネットで調べた業者」のどちらかの業者を呼ぶことを考えるのではないかと思います。その際に必ず業者のホームページを確認するようにしましょう。会社所在地、連絡先、代表者名、作業実績などがきちんと記載されている業者であれば万が一の際も会社の存在が明確なため安心です。
④現場作業員が資格を持っている
雨漏り工事に資格は必要とされていませんが、制限がないということで技術に個人差が出てしまうこともあります。そのため技術力の高い業者を見抜くためには資格を持っているかは大切なポイントとなります。雨漏り工事として関連のある資格は「雨漏り診断士」、「建築板金技能士」、「登録建築板金基幹技能士」、「屋根外装調査士」などがあります。これらの資格は知識・技術力ともに認められた作業員が持っているため、技術力を見抜くのに分かりやすい指標になります。資格があるということは安心にもつながりますので、依頼時は是非確認するようにしてみてくださいね。
こんな業者は危険信号! 悪徳業者の可能性がある修理業者とは?
残念ながら詐欺まがいな悪徳業者も一部いるとお話をしましたが、そういった業者にはいくつかの共通点があります。悪徳業者を見抜くためには冷静な判断が大切になります。万が一の際に焦らず正しい判断ができるよう、以下にあげる点に気付いたら「もしかしたら危険な業者かもしれない」「この業者に決めて本当に大丈夫か?」と一歩立ち止まって考えるようにしましょう。

①工事を急かす
依頼した際に詳細の説明もなく「いつ工事をしますか?」など急かしてくる業者は要注意です。中には急を要する修理工事などもありますが、そういった場合はなぜ急ぐ必要があるのかなどをしっかり説明した上で工事をするかの確認をします。どんな場面においても決してお客様の判断を無意味に急かすようなことはしません。また逆に、なかなか連絡が返ってこない、段取りが悪いなどといった業者も避けた方がいい業者の特徴です。こういった業者は問題が起きた際にすぐに対応してくれない可能性もあります。
②見積もり内容の記載が大雑把
見積もりの内容が「修理工事一式」など、詳細の記載がなくひとまとめにされている場合は注意が必要です。材料費や必要コストが明確でない場合、項目ごとの相場金額の判断が分かりにくく、業者側の儲けが割高となった相場より高額な見積もりになっている場合があります。また見積もりが格安すぎる場合も注意が必要です。本来は特別な事情がない限り見積もりの段階でそれ以上の追加費用を求められるケースは少なく、事情がありその可能性がある際は最初から説明をされます。しかし悪徳業者の場合、格安な見積もりで契約を成立させ後から「特別な部材が必要になった」「取り寄せる必要がある」などといって追加費用を割高で請求してくる可能性があります。
③会社の存在が確認しにくい
会社のホームページがないなどといった場合は注意が必要です。中にはホームページをもたない業者もありますが、案内パンフレットなどには必ず会社住所や代表電話番号が記載されているものです。会社の存在が不明確な場合、問題が起きた際に作業員と連絡がつかなくなってしまうとどうしようもなくなってしまいます。言ってしまえばこの状態は悪徳業者が逃げやすい状態になってしまっているのです。そのため作業員の所属する場所などをしっかり確認する必要があります。
④原因が特定できない
雨漏り工事の難しいところは「原因の特定」です。原因を特定するには多くの現場経験や確かな技術が必要となります。もちろん熟練した作業員でもすぐに原因が特定できない場合がありますが、そういった場合は基本的に原因を特定するまでは工事は行わない、または応急処置などを行った上で原因特定を行います。なぜなら原因を特定し正しい修理を行わないと、雨漏りを繰り返したり被害が拡大する可能性があるからです。しかし原因が特定できていないにも関わらず工事を行おうとする業者も中にはいます。そういった業者を見抜くために必ず「雨漏りの原因は何ですか?」と質問をするようにしましょう。この際に回答をごまかす、にごすような業者は避けた方が無難です。
業者選びで失敗しないために
優良業者と悪徳業者の共通点のお話をしてきましたが、雨漏り修理で失敗しないために実践していただきたい3つの内容をご紹介します。今からご紹介する内容を覚えていただくだけでも、依頼時の失敗を防ぐことができます。
①相見積もりをとる
見積もりを2社以上からとることを相見積もりと言いますが、新規業者などであれば2~3社から相見積もりをとることをおすすめします。そうすることで工事に詳しい知識がなくても雨漏り工事の一般的な相場が分かり、金額を比べることで見積もりが相場より安い・高いなどの異常に気付くことができます。工事内容や金額を比べることで、お客様の希望に沿う形で工事の依頼をしやすくなります。
②見積もりで不明確な部分はしっかり質問する
詳細に記載されている見積もりでも、専門的な言葉や分かりにくい部材・工事名などはどうしても存在します。また業者によって記載方法が違うことがありますので、疑問に感じたらすぐに質問するようにしましょう。ほとんどの業者はどんな工事を行うか説明をしてくれますが、見積もりの言葉と結びつけるのは難しいものです。そのため見積もりと照らし合わせながら説明をしてもらうのが一番安心です。同様に工事がひとくくりでまとめられてしまっていて詳細が不明確な場合も、どんな工事や部材が必要なのかを確認しメモに控えるようにしましょう。
③名刺を貰う
作業員から必ず名刺をもらうようにしましょう。こうすることで会社名や作業員個人の資格などの情報を知ることができ、万が一の際にも連絡先がはっきりしているため安心です。
まとめ
今回は雨漏り工事の業者の選び方、依頼時の注意点などを中心にご紹介してきました。いかがだったでしょうか。万が一の際にすぐに連絡できるよう、普段から業者を調べておくのがおすすめです。イーライフでは経験豊富なアドバイザーが、専門的なこともわかりやすくご説明します。パックプランをご用意しているので、追加料金が発生する心配もありません。もし他社の見積もりがあればご持参ください。当社との見積もりの見比べやご相談にも対応可能です。