
「外壁の汚れが目立ってきたから綺麗にしたい」「そろそろメンテナンスの時期だから業者に依頼しなければならない」そう考えているところに、ちょうどよく塗装のチラシ広告がポスティングされていたらつい目を通してしまいますよね。初めて塗装を依頼するとなると一から業者選びする必要があります。勝手が分からない、相場がよく分からないなどが理由でひとまず目についたチラシ広告に記載されている業者に連絡する、なんてこともあると思います。またこれまでにメンテナンスの依頼経験があっても、ポスティングされたチラシ広告の方が安そうだ、となると安い方に依頼しようと考えるものです。しかしこういった「価格相場が分からない」「前回の工事よりも安いところに依頼したい」という消費者の気持ちを利用して、悪徳業者は不当な利益をあげているのです。ではこういった悪徳業者は一体どんな手口で利益をあげているのでしょうか。
悪徳業者は「安さ」で消費者の注目を集めるのが目的

上記で少し触れている部分もありますが、実際に行われている悪徳業者の手口を解説していきます。詐欺に騙されてしまうという方は意外にも「知識として詐欺の存在を知っていた」「どんな手口なのか聞いたことがある」方も多く含まれています。それでは一体なぜ知っていたにも関わらず騙されてしまうのでしょうか。それは焦ってしまっている精神的状況により正常な判断ができないなどの心理的な原因が考えられます。後から冷静なときに考えればおかしいと気付けるはずなのに、意外にも人は焦っている時もしくは焦らされている時に正常な判断ができないものです。悪徳業者はそういった消費者の正常な判断ができない状況や焦る気持ちにつけ込んでくるのです。
①実際に外壁塗装が必要な家に焦点を当てている
新築でまだ外壁がぴかぴかな住宅にポスティングをしても、その住宅に外壁塗装が必要になるのはまだまだ先の事です。そのため業者は外壁の状況を確認して外壁塗装が必要そうな住宅に商店を当ててチラシ広告のポスティングを行います。これは悪徳業者に限ったことではありませんが、こうすることでチラシ広告の印刷費用を安く済ませることができ必要としているターゲットに直に情報を届けることができるメリットがあります。しかし中には悪徳業者のチラシ広告も紛れている可能性があるということは頭の片隅にいれておく必要があります。
②突然の飛び込み営業をしてくる
「外壁の修理が必要そうなので声をかけました」と一見親切そうに見える飛び込み営業ですが、実はよくある悪徳業者の手口のひとつですので注意が必要です。突然の訪問と修理が必要だという言葉に、「うちの外壁そんなに深刻な状況なの?」と多くの方は戸惑ってしまうはずです。悪徳業者はそういった隙を狙ってきます。またつい家にあげてしまう事で断りにくい雰囲気になってしまうことも多く、冷静に判断する時間もないままに契約してしまったというケースも発生しています。まともな業者は飛び込み営業で取り扱うサービスの紹介はあっても、焦らせて契約をさせようなどということは行いません。
③十分な説明もないまま契約を急かしてくる
外壁塗装は高所での作業となるため足場代なども発生し、家のメンテナンスの中でも高額になりやすい工事です。そのためどんな場合でも事前にしっかりとした説明と見積もりを提示し、消費者が納得した上で契約となります。しかし悪徳業者は十分な説明、あるいはきちんとした見積もりの提示もないまま「このままだと更に被害が拡大しますよ」「今すぐに修理するべきです」などといって消費者を必要以上に不安にさせ契約をさせようとしてきます。
④チラシ広告に記載のない工事や費用を請求される
破格の工事をアピールしておきながら実際には「追加工事をしないと修理ができない」「特別な部品を取り寄せなければならない」などと何らかの理由をつけて不要な金額を請求されたり、中には承諾もなく勝手にオプションをつけられたなんてこともあります。もちろん悪徳業者などではなくても状況によって必要な工事や部品などが発生することもあります。しかし悪徳業者の場合は最初から追加請求前提でいるため、実際に行うことのない破格のチラシ広告が成り立つのです。そのためいくらでも安さをアピールできるというわけです。他よりも異常に安いな、という場合は注意が必要です。
外壁塗装のメンテナンスが必要なタイミングとは?

一般的に外壁塗装は10年に1度のメンテナンスが推奨されています。これは必ずそうしなければならないというわけではなく、外壁の性能が落ちてくる時期の目安です。外壁は私たちを雨風や紫外線から守ってくれる役割を果たしています。そのため何もしていなくても毎日少しずつ劣化が進んでいます。これはどんなに性能がいい塗装剤を使っていたとしても、劣化スピードに差はあるかもしれませんが劣化することには変わりません。そのためどの住宅にも必ずメンテナンスの時期は訪れます。天候の影響を受けて劣化していくためお住いの地域の天候特性、例えば台風が多い地域であったり、海の近くや降雪降・水量の多い地域である場合は、劣化のスピードも早いと想定できます。場合によっては10年よりもっと早い段階でメンテナンスが必要になる可能性もありますし、10年過ぎてもまだ具体的な修理が必要ないような住宅もあります。そのためそれぞれの住宅に合わせた外壁塗装のメンテナンス計画が必要となり、またメンテナンスの時期を実際に外壁を見て決めていく必要があります。外壁の劣化は特別な知識がなくても見たり触れたりするだけで確認することができます。外壁の劣化サインについては別の記事で詳しく説明していますので、是非そちらも合わせてご覧ください。
◎合わせて読みたい!
外壁の劣化を放置するとどうなる? 劣化のサインは自分で分かる?
https://www.elife-home.net/column/rekka/.html
もし悪徳業者の被害にあってしまったらどうすればいい?
不審な業者を家にあげてはいけない、その場で契約をしてはいけないと分かっていてもその時々の状況によってはそうもいかない場合もあります。例えば「圧力を感じてつい契約をしてしまった」「恐怖を感じて断ることができなかった」など、その場で契約をせざるを得ない状況であったり、「悪徳業者の手口と知らずにのせられて契約してしまった」「請求を見て初めておかしいことに気付いた」など契約の後から気付いたなんてことも有り得ます。そんな時はまずは最寄りの消費者センターに相談するようにしましょう。どこに相談すればいいのか分からない、という方は消費者ホットライン「188番」に電話をしましょう。こちらは消費者庁が案内している全国共通の消費者生活相談窓口で、電話音声の指示に従って進んでいくと自動で最寄りの消費者センターを案内してくれる仕組みになっています。外壁塗装に限らず消費者トラブルは様々な場面で起こる可能性があり、被害にあってしまった方が「契約してしまった自分に落ち度があるから解約はできないだろう」と泣き寝入りしてしまうこともあります。しかし内容が悪質なものや上記で紹介した悪徳業者の手口にのせられてしまったなどの場合は、解約をすることが可能な場合もあります。そのため万が一被害にあったことに気付いたらまずは消費者センターに相談するようにしましょう。以下に消費者庁HPの該当URLを載せていますので、詳しく知りたいという方は是非下のURLから確認してみてくださいね。
◎消費者庁HP/被害にあったら
https://www.caa.go.jp/policies/policy/local_cooperation/local_consumer_administration/damage/
まとめ
イーライフでは経験豊富なアドバイザーが、専門的なこともわかりやすくご説明します。パックプランをご用意しているので、追加料金が発生する心配もありません。もし他社の見積もりがあればご持参ください。当社との見積もりの見比べやご相談にも対応可能ですので、是非お気軽にご連絡ください。