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外壁にチョーキングが発生する原因とは? 放置するとなぜ危険?

お役立ちコラム

更新日:2023/10/11

自宅を雨風などから守ってくれる役割のある「外壁」ですが、普段からその存在を意識しているという方は少ないかと思います。お手洗いやキッチンなど、毎日利用する室内の設備については不調があるとすぐに気付き修理を依頼することもできますが、外壁は不調そのものに気付くのが遅れがちになってしまいます。そのため雨漏りなど被害が深刻になってから気付き慌てて修理を依頼する、といったケースが多く見受けられます。

外壁に限ったことではありませんがどんな物も早い段階で異変に気付くことができれば、被害が大きくなる前に修理をすることができ、また修理費用も安く済みます。今まで外壁の劣化のサインについてまとめて解説をすることが多くありましたが、今回はその中のでも最も初期段階で現れるサインのひとつ「チョーキング」について詳しく解説していきます。

チョーキング(白亜化)現象ってなに?

チョーキングという言葉を、初めて聞いたという方も多いのではないでしょうか。チョーキングは白亜化とも呼ばれており、外壁の劣化現象に対して使う言葉のひとつです。では、具体的にチョーキング現象とはどういったものなのでしょうか。自宅にチョーキング現象が起きているか確認しておくためにも、チョーキング現象がどんなものなのかについて一緒に見ていきましょう。

外壁の劣化現象のひとつ

冒頭でも触れている通り、チョーキング現象とは外壁機能の劣化症状のひとつです。チョーキング現象が起きている外壁は、劣化により塗膜が浮き、白いチョークのような粉として表面に現れます。外壁の塗膜は、お住まいの立地環境などにもよりますが、10年~15年ほどで劣化が目立ってきます。その中でも早い段階で劣化現象として出始めるのが、このチョーキング現象です。そのためチョーキング現象が現れたら、外壁の塗膜が劣化し始めて機能が低下してきているサインであるとも言えます。

まれに施工不良でも発生する

チョーキング現象のほとんどが経年劣化により引き起こされますが、まれに施工不良でも発生することがあります。その原因としては、業者の技術不足による外壁塗装の失敗であったり、工事中に雨に晒されてしまうことによる塗膜の乾燥不足などがあげられます。外壁塗装は塗膜を乾燥させて、また次の塗膜を重ね塗りしていくという工程があるのですが、この乾燥でトラブルが起きてしまうと施工不良につながってしまうのです。結果として、外壁塗装を行ったばかりにも関わらず、チョーキング現象が起きてしまうことがあります。

外壁に触れることでチョーキング現象を確認できる

チョーキング現象については、外壁に直接手を触れるだけで確認することができます。ただし、一部がホコリやチリで汚れているだけの場合もあるため、白い粉が手に付いたからといって必ずチョーキング現象が発生しているとは限りません。チョーキング現象の有無を確認する時は、外壁の一部分だけではなくさまざまな面のさまざまな角度に触れて確認することが大切です。

外壁のチョーキング現象を放置するとどうなる?

チョーキング現象が起きたからといって今すぐに大きな問題に発展するようにことはなく、ほとんどの場合様子見でも問題ないことが多いです。しかし確実な外壁の劣化サインであることは間違いありません。チョーキング現象が発生しているということは外壁からの「あなたの家の外壁は性能が落ちていますよ」「劣化が進んできていますよ」というサインでもあります。

そのため問題ないからと放置し続けてしまうと、気付いた時には手遅れになってしまうこともあります。では実際にどんなことが起きるのでしょうか。放置することで起きてしまう可能性のある被害を一緒に確認していきましょう。

①雨漏りを引き起こす

外壁の性能が落ちているということは、外壁のバリア機能が低下して雨水が侵入しやすい状態になっています。一度浸水を許してしまえばその部分が勝手に直ることはなく、雨が降る度にどんどん雨水が浸透していってしまいます。住宅にとって雨水の浸水は時に安全を脅かすものともなりえます。雨漏りで被害が大きくなるのは木造のイメージですが、これはRC(鉄筋コンクリート)造などでも同様です。

外壁から浸水してしまった雨水は、住宅の構造部分である柱や基礎、また屋根などを腐らせてしまったり、室内側へ雨漏りしてしまいクロスや家具家電などに被害が及んでしまう場合もあります。また雨漏りの場所によっては電気系統のトラブルを引き起こしてしまったり、時に漏電を起こす場合もあります。漏電に気付かずコンセントなどを触れてしまった場合感電する可能性も高く、非常に危険です。

②外壁に汚れ(カビ・コケ・藻)が発生する

雨水を守る機能が落ちている外壁は、雨水を吸収しやすくなってしまいます。そのため水はけが悪く、外壁にカビ・コケ・藻などが発生してしまうことがあります。これらは多湿な場所を好むため、バルコニーの下や地面に近い場所などに多く発生します。コケや藻などは緑色であるため外観の美しさも損なわれてしまいます。

また「お風呂場にカビが生えてしまってなかなか落ちない」という経験をされたことがある方もいらっしゃるかと思いますが、それは外壁も同様です。長時間放置してしまうと完全に除去することが難しくなってしまいます。

③外壁が剝がれ落ちる

外壁の内側に水分を含んでしまうことにより、外壁が内側からふくれてしまったり、もろくなった外壁が剥がれ落ちてしまうなどといったことが起きやすくなります。

基本的には経年劣化により引き起こされるものですが、紫外線が強い地域や台風が多い地域などでは更に劣化のスピードが早まります。また外壁が剥がれ落ちることにより、その部分から更に雨水が入り込みやすくなり、内側まで浸透してしまい雨漏り被害につながるといったケースもあります。

④クラックを誘発する

上記の様々な要因が複合的に組み合わさることで雨漏りが発生すると、建物の基礎部分や外壁などがダメージを負い、それによりクラックと呼ばれるひび割れが外壁に生じることがあります。

クラックは地震の揺れや経年劣化が原因で発生しますが、このようにチョーキング現象から雨漏り被害、そしてクラックの発生と段階的に被害が大きくなってしまうことがあります。クラックについては以下の記事でもご紹介しておりますので是非ご覧ください。

合わせて読みたい記事!
外壁にクラックが発生する原因とは? 見つけた場合どうすればいい?
https://www.elife-home.net/column/crack-2/.html

チョーキング現象に気付いたらメンテナンスの計画を!

チョーキング現象は、放置することでさまざまな二次被害が発生する可能性があることを、知っていただけたかと思います。外壁の性能は、住宅の見栄えだけではなく、住宅の寿命にも大きく関わってくる部分です。そのためチョーキング現象に気が付いたら、プロの業者に依頼をしてメンテナンスを計画・実施するようにしましょう。最後に、住宅を守っていくために行うべきメンテナンスの時期やタイミングについて解説して終わります。

劣化症状がある場合はすぐにメンテナンスを依頼する

今現在、チョーキング現象を含む劣化症状が外壁に現れている場合は、できるだけ早いタイミングでメンテナンスを依頼するようにしましょう。チョーキング現象そのものは、急を要する劣化症状ではないことも多いです。しかし、気付くのが遅かった場合はその他の劣化症状や雨漏りが既に発生している可能性が高まりますので、まずはプロの業者に現地調査をしてもらい、必要があればメンテナンスに入るようにすると安心です。

◎合わせて読みたい記事!
外壁塗装業者の評判を調べて、優良業者を見つけるコツ!
https://www.elife-home.net/column/gyosya.html

外壁塗装のメンテナンスは10年に一度がオススメ

今現在外壁に目立った劣化症状がない場合は、前回の外壁塗装から10年に一度のスパンで定期的なメンテナンスを実施できるよう、今のうちから計画をしていきましょう。特に外壁塗装は気候によって仕上がりに影響がでることもあるため、ベストシーズンが塗膜の乾燥をさせやすい春や秋であると言われています。春や秋は、外壁塗装に最適な時期ですので、是非余裕がある今のうちから検討し早い段階で予約をしておくようにしましょう。

◎合わせて読みたい記事!
【関東版】外壁塗装に向いている季節はいつ? メンテナンスのタイミングも解説!
https://www.elife-home.net/news/%e3%80%90%e9%96%a2%e6%9d%b1%e7%89%88%e3%80%91%e5%a4%96%e5%a3%81%e5%a1%97%e8%a3%85%e3%81%ab%e5%90%91%e3%81%84%e3%81%a6%e3%81%84%e3%82%8b%e5%ad%a3%e7%af%80%e3%81%af%e3%81%84%e3%81%a4%ef%bc%9f%e3%80%80.html

屋根のメンテナンスと一緒に行うとお得になる

外壁塗装のメンテナンスを検討しているお客様にオススメするのが、屋根との同時メンテナンスです。「同時に行うなんて経済的に負担がかかる」と思われる方も多いかと思いますが、実は長い目で見ると外壁塗装と屋根の同時メンテナンスは、経済的と言えます。その理由のひとつが足場にあります。外壁塗装と屋根のメンテナンスは、高所作業で行う必要がでてくるため、作業員の安全確保と正確な技術提供のために足場の設置が義務付けられています。この足場単体では15万~20万円ほどが相場となっているため、高所作業を伴うメンテナンスは一緒に行ってしまった方が足場代が一回分で済むのです。また外壁塗装と屋根のメンテナンス周期は大体同じくらいなので、メンテナンスの計画も立てやすく、実行しやすいというメリットがあります。

◎合わせて読みたい記事!
外壁塗装の足場、気になる費用は? 意外と見落としがちな足場代について
https://www.elife-home.net/column/ashiba.html

まとめ

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