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屋根の形で雨漏りのリスクが違うって本当? 屋根の形状別メリット・デメリットの解説

お役立ちコラム

更新日:2023/11/03

パッと見て同じように見える屋根でも、実は上から見ると構造に違いがあったり、違う種類の屋根だったということはよくあります。同じような外観の住宅同士でも、敷地や住宅のプラン、外観のイメージに合わせて屋根形状を変えるのは一般的な事です。屋根形状が違うと雨漏りのリスクにも違いが出てきます。同じような屋根でも、構造上の違いから雨漏りのリスクに差があると聞くと、驚かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。また、できれば屋根からの雨漏りリスクは減らしていきたいものですよね。そのため今回は、特にこれから新築住宅を計画しているという方に向けて、屋根の形によって異なり雨漏りリスクやメリット・デメリットについて詳しく解説をしていきます。是非参考にしてみてくださいね。

屋根形状と雨漏りリスクの関係とは?

屋根形状の違いで雨漏りのリスクが発生する、と聞くと不思議に感じますよね。自宅の屋根であっても、じっくり観察することは少ないかと思います。そのため、屋根の形状の違いや雨漏りのリスクについて、イメージしにくいというのが現状です。しかし屋根形状の違いによって雨漏りのリスクの差は確実に発生するため、雨漏りを予防していく観点でも是非知っておいてほしい情報です。ここでは、屋根形状と雨漏りリスクの関係について詳しく解説をしていきます。

複雑な形状

雨漏りのリスクが高くなると言われているのが、複雑な形状の屋根です。特に住宅密集地などでは法的制限を受けやすく、屋根に細かな傾斜や区切りをつけなければいけないケースもあります。こうして複雑な形状な屋根になると、当然複雑な形状にするためのつなぎ目が増えていきます。屋根のつなぎ目は、劣化や雨漏りにつながりやすい部分でもあるため、複雑な屋根形状でつなぎ目が多い屋根ほど雨漏りのリスクが上がるのです。

※法的制限とは?
建築基準法「日本国民の生命・健康・財産の保護のため、建築物の敷地・設備・構造・用途についてその最低基準を定めた法律」で定めらている、住宅を計画する際に守らなければいけない制限、ルールのこと。自治体により異なることもある。

緩やかな勾配

後ほど詳しい屋根の名称について解説をしていきますが、最近は緩やかで平行に近い屋根形状の屋根が人気傾向にあります。緩やかな勾配の屋根は、水平に近いほどスタイリッシュなデザインにすることもでき、屋根の存在感を出し過ぎず洗練された外観を作り出すことができます。しかし緩やかな屋根は、雨水の排出機能が通常の勾配の屋根よりも弱く、劣化や豪雨などの影響に晒された時に雨漏りするリスクが高くなります。

屋根の形状別メリット・デメリット

屋根の形によって雨漏りのリスクが高まることを知っていただけたかと思いますが、ここではどんな形の屋根があるのか、またその特徴について解説をしていきます。ご自宅の屋根はどんな屋根なのか、また万が一の際にデメリットなどマイナスな部分を知っておくことでトラブルを予測し備えることもできます。屋根の種類や形は10種類以上ありますが、中には現在では使われていないようなものも含まれています。ここでは日本の住宅でよく使われている屋根形状5種類に絞って解説していきます。

①切妻屋根(きりづまやね)

屋根の形としては最も一般的なのがこの切妻屋根と呼ばれるものです。ほぼ同じ大きさの長方形2面により構成され、それぞれの一辺が中央部分でくっついた形状をしています。上から見ると開いた本のようにも見え、下から見上げると三角形の屋根に見えます。そのため普段私たちがイメージする屋根に一番近い形とも言えます。世界的によく使われている屋根形状であり、日本の住宅でも多くの住宅で採用されている屋根形状です。

メリット
・空気の流れが滞りにくく内部結露がしにくい。
・屋根のつなぎ目が少なく雨漏りしにくい。
・建築コストやメンテナンス費用が安く済む。
デメリット
・つなぎ目部分が雨風の影響を受けやすく、外壁が劣化しやすい。
・見た目の特徴がない。

②片流れ屋根(かたながれやね)

文字の通りひとつの方向に向かって角度をつけた屋根の形です。建物に一枚の板を斜めに置いたような見た目をしており、切妻屋根よりも更にシンプルな構造になっています。見た目のシンプルさからどのようなデザインでも相性もよく、近年ではモダンテイストな住宅に多く使われている傾向があります。また比較的広範囲に傾斜がついた屋根形状であることから高さのメリハリがでやすく、室内側に圧迫感を与えないゆとりのある空間をもたせることができます。

メリット
・屋根のつなぎ目が少なく雨漏りしにくい。
・建築コストやメンテナンス費用が安く済む。
・太陽光発電の導入がしやすい。
デメリット
・屋根のない面が多いため雨風の影響を受けやすく、外壁が劣化しやすい。
・一部分の排水量の負担がかかりやすく、雨樋などのメンテナンスが多くなりやすい。

③寄棟屋根(よせむねやね)

日本の住宅によく見られる寄棟屋根は、四方向に勾配があり上から見ると長方形の形になっています。四方向に屋根があるため住宅に合わせてバランスよく屋根が配置されており、落ち着いた雰囲気や重厚感が出る屋根の形状です。昔から使われている屋根形状ですが、和風テイストでも洋風テイストでも合う使いやすいデザインであるため、日本では切妻屋根の次くらいに多く使われている形の屋根です。

メリット
・四方向に勾配があるため雨風に強く、外壁の劣化を防げる。
・屋根の高さを抑えることができるため斜線制限が厳しい地域などに適している。
・全体的な耐久性が高い。
デメリット
・浸水を受けやすい棟部分が長いため、雨漏りを起こしやすい。
・形状によっては通気が悪くなりやすく、内部結露を発生しやすい。

④陸屋根(ろくやね)

陸屋根とは屋根の傾斜がほとんどないフラットな形の屋根のことです。傾斜がほとんどないと言っても、雨水を樋に流すための傾斜はついていますが外観から見てその傾きはほとんど分かりません。鉄筋コンクリート造や鉄骨造などの構造を利用した住宅に多く見られ、水平に近い見た目のフラットさから近年ではスタイリッシュさを求めた外観の住宅に使われる傾向があります。

メリット
・屋根上スペースを利用できる。
・足場が不要のためメンテナンスがしやすい。
デメリット
・勾配が非常におだやかなため積雪や雨水の排出能力が低いため、雨漏りを起こしやすい。
・他の屋根形状よりメンテナンス回数が多くなりやすい。

⑤差しかけ屋根(さしかけやね)

差しかけ屋根とは切妻屋根を段違いにしたもので、階数に段差のある住宅に使われる屋根のことです。屋根のイメージも前面に出やすく、スタイリッシュな雰囲気になります。近年の住宅に多く用いられており、街中で見る機会が増えた屋根です。

メリット
・屋根が分散されていることにより耐風性があり、突風などにも強い。
・屋根の段違い部分に通風や彩光を確保しやすい。
・建築コストやメンテナンス費用が安く済む。
デメリット
・接合部や下側の屋根の負担が大きく雨漏りを起こしやすい。

屋根形状に関係なく定期的なメンテナンスは必要!

屋根形状別の雨漏りリスクや、メリット・デメリットについて知っていただくことができたのではないでしょうか。屋根形状についてはこだわりがないという方も多く、新築当初は提案されるがままに屋根を決めたという方が大多数かと思います。そのため屋根によって雨漏りリスクが違うことや、メリット・デメリットが存在することを初めて知ったという方も多いはずです。しかし実際のところ、雨漏りは屋根形状だけに左右されるのではなく、劣化や立地環境の天候などに影響されます。そのためどのような屋根形状であっても、しっかりとメンテナンスをして雨漏りを予防していく必要があるのです。最後に、雨漏りを防ぐために実施すべき屋根のメンテナンスや実施すべきスパンについて解説して終わります。

定期点検は年に一度が目安

雨漏りが一度でも起きてしまうと、建物には大きな負荷がかかってしまいます。今はさまざまな修理方法や技術がありますが、雨漏りによるダメージを完全に最初の状態に戻すことはできません。そのため、雨漏りは起こさないようにしていくことが大切で、その中でも年に一度の点検は重要となります。定期点検は5,000円~15,000円程度の費用相場であることが多いですが、業者により金額が違うこともあれば、出張費用がかかることもありますので点検を実施する前に業者への見積もりを依頼しておくと安心ですよ。

◎合わせて読みたい記事!
屋根の点検費用はどのくらい? 点検が必要な理由ってなに?
https://www.elife-home.net/column/roof.html

屋根の修繕は10年~15年に一度が目安

一般的に屋根に修繕が必要になる時期が、前回のメンテナンスから10年~15年ほど経ったタイミングと言われています。屋根の塗装・修理などは大きな金額になることもありますので、ある程度前の段階から修繕費用含めて準備をしておく必要があります。ただし必ずしも10年~15年で修繕が必要になるというわけではなく、台風や塩害などの自然災害や立地環境による影響で10年経たずに修繕が必要になるケースもありますし、15年過ぎた段階でもきれいな状態を保っている屋根もあります。そのため、修繕は定期点検での評価を元にメンテナンスを実施した業者と相談して決めていくのが望ましいです。状況に応じてすぐに対応するという意味でも、やはり年に一度の定期点検の存在は大切になってきます。

◎合わせて読みたい記事!
【完全版】住宅の屋根の特徴について解説! メンテナンスの時期や費用もご紹介!
https://www.elife-home.net/column/yane-5.html

まとめ

今回は屋根の形状別のメリット・デメリットや、雨漏りのリスクなどについて解説してきました。いかがだったでしょうか。イーライフでは経験豊富なアドバイザーが、専門的なこともわかりやすくご説明します。パックプランをご用意しているので、追加料金が発生する心配もありません。もし他社の見積もりがあればご持参ください。当社との見積もりの見比べやご相談にも対応可能ですので、是非お気軽にご連絡ください。