
9月も下旬に差し掛かりましたが、連日の大型台風の襲来に自宅に雨漏り被害が発生してしまったとお悩みの方も多いのではないかと思います。雨漏り被害をその場で対処をしてなんとか大雨や台風を乗り切ったと思っても、今度は雨漏りした部分が乾いてシミになっているなんてこともあります。また長年雨漏りなどによる天井のシミを放置してしまっていて、雨が降った際などふとした時に気になって仕方ない。シミがどんどん大きくなっていっている気がして気になる。そんな方もいらっしゃるかと思います。今回はそんなお悩みをお持ちの方々に向けて、自宅にあるものを使ってできる、雨漏りで天井にできたシミの取り方について解説していきます。
天井のシミを取る前に
天井のシミを取る前にひとつ行っていただきたい大切なことがあります。それは「雨漏りの修理」です。どんなに小さなシミでも、開けてみたら建物内部の見えない部分でかなり雨漏り被害が進行していた、なんてこともよくある話です。小さなシミだからといって「業者に連絡する必要はない」と自己判断をせずに、雨漏りによるシミを見つけた場合は必ずプロの業者に連絡をし、雨漏りの修理を行うようにしましょう。
シミは雨漏りの原因特定のカギになる場合も
プロの業者を呼んだけれど、すぐ来れないみたいだから天井のシミだけでも自分で先に綺麗にしてしまおう、と思うこともあるかもしれません。しかしこれはNGな行為です。雨漏りの修理で一番難しいとされているのは「雨漏りの原因特定」です。屋根や外壁、天窓や窓のサッシから…など雨漏りの侵入ルートは多いもののプロの業者でも見つけにくいような小さな部分から侵入していることがあります。雨漏りの修理は雨漏りの侵入経路、またその原因の特定ができない限り被害が拡大する一方です。そのため雨漏りによる情報はどんなに小さなことでも残しておく必要があり、天井についた小さなシミですら原因特定のカギにつながることもあります。見栄えが悪く今すぐにでも綺麗にしてしまいたい気持ちもありますが、これからご紹介する方法は業者による雨漏り修理の一連の作業を終えてから行うようにしましょう。
雨漏りのシミを取り除く方法
天井にできてしまった雨漏りのシミを自分で取り除く方法はいくつかありますが、その中でも今すぐ試していただける方法があります。しかしご紹介する方法の中には「柄のない白い天井」にのみ有効なものもあります。柄があったり色がついていたりする天井の場合はご自分で塗装したり、クロスの張替え作業などを行う必要があります。塗装や張替え作業は難易度があがり準備も必要となりますが、こちらの方法もあわせてご紹介していきます。
漂白剤を使用する(難易度★☆☆)
漂白剤といえばお洗濯などに使用するイメージが強いのではないかと思いますが、天井のシミにも有効的です。漂白剤は自宅にあるもの、市販の漂白剤で問題ありません。漂白剤を用意したら水で薄めます。10%~50%の割合で薄めればよいとされていますので、まずは水を多めにして様子を見て、足りないようであれば漂白剤を追加していくなどの方法をとると安心ですよ。最初から漂白剤を強い濃度にしてしまうと天井が白くなりすぎてしまいシミよりも目立ってしまうなんてこともあります。そのため漂白剤の使用は慎重に、様子を見て濃くしていく方法をとるようにしてください。また漂白剤と水は空のスプレーボトルに入れると楽です。ここまで準備できたら後は簡単です。スプレーボトルに入れた薄めた漂白剤を気になるシミの箇所に適量を吹きかけ、しばらく時間を置いた後に水拭き、次いで乾拭きを行って完了です。その後はその部分が水に濡れないように乾燥させるようにしましょう。
塗装を行う(難易度★★☆)
ここからは少し難易度が上がります。色付きの天井の場合は漂白剤を使用すると白くなってしまって見栄えが悪くなってしまうため、塗料を用意して塗るという方法もあります。塗料はホームセンターやインターネット通販などで入手することができるため手軽ではありますが、特にインターネット通販の場合購入した塗料の色と既存壁の色が合わなかったなんて失敗もありますので注意が必要です。また塗装を行って時間が経つとシミが浮き出てくる場合がありますので、シミ止めも一緒に買うことをおすすめします。シミ止めは塗料を塗る前に塗りましょう。
張替えを行う(難易度★★★)
今回ご紹介する中では一番難しいと感じる方がいらっしゃるかもしれませんが、シミが付いてしまった部分の天井のクロスを張り替えるという方法もあります。シミ部分を切り取るので上手に張り替えることができれば一番見栄えよく仕上がります。天井のクロスを選ぶ際には新規クロスと既存クロスが浮かないように気を付ける必要があります。クロスは劣化し汚れるものですので例えば白いクロスといっても既存クロスとの色の取り合いに気を付けなければなりません。新築当初選んだクロスと同じクロスでは浮いてしまう可能性もあります。そのためクロスのサンプルを取り寄せて照らし合わせるとクロス選びの失敗を防ぐことができおすすめです。クロスの張替え方法は、まずはカッターでシミが付いた部分のクロスを取り除きます。切り取る形は新規クロスを張替えやすいよう四角形にすると便利です。既存クロスを残らないようにしっかり剥がしたら、パテで下地処理を行い、その上から新規クロスを貼り完了です。
天井の作業は難易度高め! 無理せずプロの業者に依頼を

ここまで読んでいただいた方の中には「自分でやるには難しそう」と思われた方もいらっしゃると思います。天井の作業は脚立などが必要となりますし、常に上を向いたままの作業となるため、慣れない方が行うには少々難易度が高く感じてしまうかもしれません。また脚立の上は不安定になりやすいですので、足を滑らせて転倒していまった、なんてことも有り得ます。慣れないことを無理に頑張って行う必要はありません。こういう時こそプロの力に頼りましょう。雨漏り修理などの際に業者に天井のシミの修繕も依頼しておくとスムーズですよ。
修理後も気を付けたい天井の危険サイン
雨漏りの修理やシミの修繕も完了しているのに、またシミやカビが出てきてしまった…なんて場合は要注意です。住宅そもそもの築年数が経っている場合、住宅のさまざまな場所が劣化してしまっており、ひとつの場所を修理しても別の場所から雨漏りしてしまうこともあります。そのため一度修理したから大丈夫、と思い込まずシミやカビなどを発見した場合はすぐに業者に連絡をするようにしましょう。数回修理をしている場合には、屋根や外壁が経年劣化などにより性能が落ちてしまっていることも考えられます。雨漏りが立て続くようであれば思い切って屋根や外壁などのメンテナンスも検討しましょう。
どんな業者に依頼すればいい?
初めて業者に依頼するという方であれば、どんな業者を呼んでいいか分からない方も多いかと思います。雨漏りの原因を特定するためには、内側の雨漏りの修理だけではなく屋根や外壁工事などに精通した業者を選ぶことをおすすめします。雨水が侵入している箇所の対処ができなければ内側ばかりを綺麗にしても状態は悪化する一方です。チラシや広告だけで判断せず、依頼したいと考えている業者がどんな業者なのかをしっかり調べて確認するようにしましょう。また初めての依頼であれば複数社から見積もりを取ることをおすすめします。そうすることである程度の費用相場が分かり、悪徳業者に騙されないための対策にもなります。選び方のコツを以下の記事でもご紹介しておりますので、是非合わせてご覧ください。
◎合わせて読みたい記事!
雨漏りした時の修理業者の選び方! 悪徳修理業者を見分けるコツとは?
https://www.elife-home.net/column/akutoku/.html
急な出費には助成金や保険を活用しよう!
最初は天井の小さなシミから依頼した修理、気付けばその原因が屋根や外壁にあり大掛かりな工事になってしまいそうで修理を迷っている、という方に是非活用していただきたいのが助成金や保険です。無制限で使えるというわけではありませんが、該当する住宅であれば使わない手はありません。以下でそれぞれについて詳しく解説をしておりますので、是非参考にしてみてくださいね。
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屋根修理の助成金が受け取れるって本当? 費用を抑えて賢く屋根修理をしよう!
https://www.elife-home.net/column/joseikin/.html
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屋根修理で火災保険が使える! 保険を使ってお得に修理するためには?
https://www.elife-home.net/column/kasaihokenn/.html
上記に該当しなかったという方でも、諦めるのはまだ早いです。屋根や外壁など雨漏り修理でお金が一気にかかってしまい支払いに困ってしまう、また手持ちのお金を計画的に使用していきたいという方にはリフォームローンがおすすめです。こちらも以下の記事でご紹介しておりますので、雨漏り修理の費用に悩んでいるという方は活用されてみてください。
◎合わせて読みたい記事!
雨漏り修理はリフォームローンが使える! 急な出費に備えて覚えておきたいローン事情
https://www.elife-home.net/column/reform/.html
まとめ
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