
もうすっかり寒くなり秋から冬への移り変わりを感じることが多くなりましたね。これから年末に向かってたくさんのイベントがあるため、楽しみにされている方も多いのではないでしょうか。また冬は台風や豪雨なども少なく比較的安定しやすい時期でもあります。しかしそんな冬ですが油断をしてしまうと、雨漏りのサインを見逃してしまったり、予防が十分できずに突然雨漏りしてしまった・・・なんてことが起こりやすい季節でもあります。雨漏りは梅雨や台風の時期に多く発生するイメージですが、実は冬も意外と雨漏りは起きています。年末は工事関係がストップするところも多いため、今のタイミングから対策を取っておく必要があります。今回はそんな冬の雨漏り事情と、日常生活の中で注意していただきたいことについて解説をしていきます。
冬にはどんな雨漏りが起きているの? 予防法はある?
冬の雨漏りと言われても、いまいちピンとこない方の方が多いかと思います。しかし冬だからこそ起きやすい雨漏りもいくつかあり、また見極めが難しい場合もあるため、雨漏りと気付かず放置して悪化させてしまうこともあります。そうならないためにも、冬に発生しやすい雨漏りの特徴について覚えておくと万が一の際にもすぐに気付くことができます。
落ち葉などによる排水不良
▶雨漏りが発生する原因
秋は紅葉が楽しみな季節ですが、秋を過ぎると一気に落ち葉が増えていきます。今までに一度は側溝が落ち葉でいっぱいになって詰まっていたり、ヘドロ汚れのようになっているのを見たことがあるかと思います。何気なく見ている光景かもしれませんが、実はこのようなことは自宅のバルコニーや屋上などでも起きている可能性が高いです。バルコニーや屋上は平らに見えますが、排水をするために隅に設置された排水溝に向かって必ず傾斜がついています。そのため雨などが降ると一気に落ち葉が排水溝に向かって流れていってしまい、排水口部分を塞いでしまいます。またそのまま放置してしまうことで落ち葉が腐りヘドロ汚れとなって排水口の先にある排水管(雨水管)をつまらせてしまうことがあります。このような状態になると水は排水できなくなり、屋上やバルコニーに水溜まりのようにしてたまってしまい、雨漏りにつながる可能性が非常に高くなります。
▶雨漏りを予防する方法
週に1~2回程度、落ち葉の掃除を行うようにしましょう。立地柄落ち葉が多い、という方は普段から確認しておく癖をつけておくと安心です。また風が強く吹いた日なども次の日などに確認して掃除をしておくだけでも十分予防になります。
すが漏り(降雪地帯)
▶雨漏りが発生する原因
みなさんは「すが漏り」という言葉を聞いたことはありますか? すが漏りは降雪地帯に発生する雪が原因の間接的な雨漏りのことで、「すが」は東北の方言で「氷」を意味するそうです。なぜ氷? と思われた方もいらっしゃるかもしれませんが、すが漏りには雪と同時に氷柱の影響もあるためそのように呼ばれるようになったのではないかと言われています。すが漏りは屋根に積もった雪が溶け出し屋根の下の部分で凍って氷柱になることによって、屋根前面の雪解け水が排水されずやがて雨漏りに発展してしまうというものです。
▶雨漏りを予防する方法
豪雪地帯と呼ばれるような地域は、そもそも雪の重みで屋根がつぶれないように、かなり傾斜のついた屋根が採用されていることが多いです。しかし一般的に雪は積もるけどそこまでではない、という地域の方は屋根も一般的な形状である事が多いため、雪が降った際は気を付けなければいけません。一番の対策は雪下ろし作業を定期的に行うことですが、高所作業となり危険もあるため全ての方にオススメできる方法ではありません。そのため雪が降る前に屋根の室内側の断熱性能を高めて、室内側との温度差をなくして雪をとけにくくする、屋根の防水性能を上げるなどの工事を行っておくと安心です。屋根が劣化しているほど起きやすいものでもあるため注意が必要です。
室内外の寒暖際による結露
▶結露が発生する原因
厳密に言えば雨漏りではありませんが、冬は室内外の寒暖差により窓際に結露が発生しやすい時期です。結露の程度にもよりますが窓付近までビシャビシャになるような結露を見ると、「雨漏りかも!」と心配になってしまいますよね。窓際からの雨漏りは外からの雨漏りとなりますので、強風を伴うような雨が窓に向かって吹き付けていたなどの場合は雨漏りの可能性も高いです。それ以外の場合はほとんどが結露です。結露は室内側で発生しますので室内側の窓二雫がついている状態です。ただし結露も放置することで雨漏りと同等、内装に被害が拡大してしまうため注意が必要です。
▶結露を予防する方法
結露を予防するためには定期的に換気を行い、また窓付近で暖房器具を使うなどの対策が有効です。冬の乾燥は気にされている方も多いかと思いますが、湿度が高すぎると結露しやすくなってしまうため換気を行うことは結露防止の意味でも大切です。せっかく温めた室内が一気に寒くなって嫌だという方は、換気している窓付近に暖房器具を置くことで、外からきた冷たい空気も一度少し温められてから室内に入るためヒヤッとするような嫌な冷たさは軽減できます。また暖房器具を窓付近に置いて窓を温めることで結露防止に役立ちます。暖房器具を使用する際はカーテンなどがかからないよう十分に気を付け、付けっぱなしにして寝る、出かけるなどはしないよう注意しましょう。
氷柱による雨樋の破損
▶雨漏りが発生する原因
氷柱自体が雨漏りの原因になることはありませんが、氷柱が何らかの衝撃によって落ちてしまった場合、雨樋や屋根部分に当たり破損し、そこから雨漏りを起こしてしまう可能性が考えられます。また雨漏りだけではなく、通行人や車などに当たってしまったら大変なことになります。氷柱は冬に見ることのできる美しい自然現象ですが、意外にも危険が多く潜んでいます。
▶氷柱による二次被害を予防する方法
氷柱による二次被害を防止するためには、氷柱を見つけた際に早い段階で対処することが必要となります。地上から雪を落とす際に使用する棒などで対応することもできます。しかし氷柱は先端が鋭利で大きいものでは重さもあるため、真下にいると怪我をする恐れもあります。氷柱を落とす際は周辺の安全に配慮し、また落とす側もヘルメットやゴーグルなどを装着して氷柱の真下に立たないなどの対策が必要です。ただし無理はせず難しいと感じた場合は業者などに氷柱落としの作業を依頼するのもオススメですよ。また近年では屋根に設置するタイプの氷柱防止システムもあるため、取り扱っている施工業者に設置を依頼することで氷柱防止もできます。
冬の雨漏りは見極めが難しい場合も

上記のトピックスでも触れておりますが、冬場は室内での結露なども生じやすく、すぐに雨漏りと気付くことができない場合もよくあります。よく窓際で結露を起こしているというご家庭であれば、雨漏りが発生していても「またいつもの結露かな」と気付かずに放置してしまったなんて話も聞きます。冬の雨漏りは見極めが難しいですが、気を付けていれば気付くことは十分に可能です。
✓水道代が高くなっている
✓拭いてもすぐに水が染み出てくる
✓冬以外にも結露に似た症状がある
上記の症状に当てはまる場合は雨漏りの可能性が高いです。結露は窓枠や窓台を傷めてしまう原因にもなりますので、結露が生じてしまった際はできるだけ早めに拭き取り、また雨などが降っている際に雨漏りなどを起こしていないかも一緒に確認するようにしましょう。窓際の雨漏れではないのに水道代が高くなっている、という場合はその他の雨漏りが考えられます。
「もしかして雨漏り?」と思ったらプロの業者に連絡を
どこから雨漏りしているか分からない、雨漏りに近い症状がある・・・という場合は迷わずプロの業者に連絡しましょう。雨漏りの特定は屋根など場所によってはプロの業者の技術がなければ特定できない、また修理できないということもあります。無理に自分で解決しようとせず、水道代が高くなっているなどの異常があった際はすぐに連絡し、修理を行うようにしましょう。雨漏りは放置してしまうとどんどん被害が拡大してしまいますので、いかに最初の段階で適切な対処ができるかが大切になってきます。「どんな業者に連絡すればいいか分からない」という方は以下の記事で詳しく解説していますので、是非参考にしてみてくださいね。
◎合わせて読みたい記事!
雨漏りした時の修理業者の選び方! 悪徳修理業者を見分けるコツとは?
https://www.elife-home.net/column/akutoku/.html
冬の雨漏りを予防するためには?
ここまで読んでいただいて、意外にも冬ならではの雨漏りがあるんだということに気付いていただけたかと思います。とは言っても雨漏りは一年を通して、どんな時にでも発生してしまう可能性があるものです。雨漏りに気付いたらすぐに修理を依頼することが大切です。また雨漏りは必ずしも目に見えるところで発生するとは限りません。屋根などから浸水した雨水は人目に触れない屋根裏や壁の中などで進行してしまい、カビや内部部材の腐敗などを引き起こしていることもあります。カビは健康被害にもつながりますし、小さいお子さんや高齢者の方がいらっしゃるご家庭であれば特に気になりますよね。こうした異常事態に気付くためには雨漏りが起きてからではなく、雨漏りが起きる前に対策をとることも大切です。
メンテナンスは雨漏りが起きる前に行おう
雨漏りが起きる前にできることとしては「メンテナンス」があります。修理の必要がないのにお金を払うのはもったいない・・・と思われるかもしれませんが、雨漏りが起きる前にメンテナンスをして劣化部分の補修や、雨漏りしそうな部分を先回りして修理しておくことで、雨漏りが発生してから依頼するよりも工事規模が小さく工事費用も安く済む可能性が高いです。
◎合わせて読みたい記事!
屋根修理の工程と日程を知りたい! メンテナンス時期についても解説!
https://www.elife-home.net/column/menntejiki/.html
屋根修理の日程やメンテナンス時期については上記の記事で詳しく解説をしております。実際にメンテナンスを行うとなると「どのくらいの時間を確保すればいいの?」「いつやればいいの?」と疑問になりますよね。依頼をする前に読んでいただくことでスケジュールも立てやすくなります。
年末年始は要注意!
この時期に注意が必要なのが「年末年始」です。依頼をする際に仕事が休みの日にお願いしたい、と考える方が多いかと思いますが、年末年始は多くの業者が休みになっている事が多くその間に跨ぐ工事も基本的には休工としている業者が多いです。仮に業者が稼働していたとしても材料系の下請けが休みであったり、運送スケジュールが通常と違う、ということはよくある話です。そのため基本的には依頼は年末年始を避けるようにしましょう。メンテナンスを行う際は年末に入る前に余裕をもって依頼するなどの対応を行いましょう。
まとめ
イーライフでは経験豊富なアドバイザーが、専門的なこともわかりやすくご説明します。パックプランをご用意しているので、追加料金が発生する心配もありません。もし他社の見積もりがあればご持参ください。当社との見積もりの見比べやご相談にも対応可能ですので、是非お気軽にご連絡ください。