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防水工事の単価の費用相場を知りたい! 防水工事の重要性と依頼する際のポイント

お役立ちコラム

防水工事は、戸建て住宅やマンションなど住宅の形式にとらわれず、必ず必要になる工事です。防水工事を行うことで住宅を雨水の侵入から守ることができ、そこに住む人々の安全を守ることができます。しかし防水工事は一度工事を行ったら終わりというわけではなく、必ず定期的にメンテナンスが必要になり、その都度工事費用が発生します。防水工事を行う上で予算を把握しておくことも大切になりますので、今回は防水工事の単価の費用相場について詳しく解説をしていきます。また防水工事の重要性と、工事を依頼する際に気を付けたいポイントについてもお話をしていきます。防水工事を検討している方は、是非参考にしてみてくださいね。

防水工事の単価の費用相場は?

防水工事には大きく分けて4種類あり、それぞれ「ウレタン防水」「FRP(繊維強化プラスティック)防水」「シート防水」「アスファルト防水」と呼ばれています。一般的な住宅のバルコニーだと防水工事全体の価格は10万~20万円程度ですが、この価格はどの防水工事を使用しているかによって前後してきます。そのため防水工事を検討する際は、どんな種類の防水工事を使うか、また防水工事の種類別の単価はどの程度なのかを把握しておくと見積もりを依頼した際もスムーズです。

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ウレタン防水

▶単価の費用相場
4,000~7,000円/㎡

▶ウレタン防水の特徴
ウレタン防水は、ウレタン樹脂塗料を重ね塗りし、耐久性のあるゴム状の防水膜を形成する防水方法です。この施工方法により、弾力のあるゴム質な床が完成し、歩いても快適な屋外空間を作ることができます。一般的に、ベランダなどの屋外空間では、ウレタン防水工事には2種類の方法があります。ほとんどの場合、「密着工法」と呼ばれる方法が使用されます。この方法では、補強布と防水材を組み合わせて施工を行います。しかし、雨漏りなどの異常がある場合は、「通気緩衝工法」を使用することもあります。この方法では、通気緩衝シートと防水材を組み合わせて施工を行い、通気性を高めます。ウレタン防水は屋根やベランダの形にとらわれず、美しい仕上がりを実現することができます。しかし、職人の技術力に左右される工法でもあるため、施工業者の技術力や経験が重要になってきます。

FRP(繊維強化プラスティック)防水

▶単価の費用相場
5,000~7,000円/㎡

▶FRP(繊維強化プラスティック)防水の特徴
FRPは、繊維強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastics)の略称で、新築戸建て住宅に広く使われている建築資材です。軽量かつ高強度であるため、日本の木造住宅に適した特徴を持っています。しかし、紫外線によるダメージを受けやすく、メンテナンスの頻度が高くなるというデメリットもあります。FRP防水は、新築住宅に広く使用されています。その理由は、軽量でありながら強度があり、住宅構造に負担をかけにくいため、木造住宅などの施工に適しているためです。また、速乾性があり、他の工法と比較して施工期間が短いことも利点です。しかし、紫外線に弱いため、経年劣化を起こしやすいというデメリットもあります。FRPは軽量であるため、施工時に運搬や加工が容易であり、施工現場での作業効率を高めることができます。また、耐久性が高く、防水性に優れているため、多くの建築物を対象に使用されています。ただし、紫外線に弱いため、日常的なメンテナンスが必要となることに留意する必要があります。

シート防水

▶単価の費用相場
4,000~7,000円/㎡

▶シート防水
シート防水は、床面にゴム製のシートを貼り付けて仕上げる防水工法です。塩ビシート防水、塩化ビニールシート防水、合成ゴム系シート防水工法など、さまざまな種類がありますが、総称して「シート防水」と呼ばれます。シート防水は、現場で作り上げるウレタン防水とは異なり、工場で製造された製品を貼り付ける作業を行います。そのため、品質が安定しており、施工後の防水効果も信頼できる特徴があります。しかし、既製品を貼り付けるため、屋根やベランダなど複雑な形状の部分には適用できない場合もあります。シート防水は、施工期間が短く、施工時の騒音や振動も少ないため、近隣住民にも配慮できます。また、施工後のメンテナンスが容易であるため、多くの建築プロジェクトで使用されています。ただし、貼り付け位置の微調整ができないため、正確な寸法測定が重要になります。

アスファルト防水

▶単価の費用相場
5,000~8,000円/㎡

▶アスファルト防水の特徴
アスファルト防水は、合成繊維不織布のシートにアスファルト製の専用シートを使った防水工法です。この工法には、「トーチ工法」「常温工法(冷工法)」「熱工法」の3種類があります。それぞれの工法は、使用する機材の量に比例して費用が異なります。一般的に、トーチ工法が最も安価で、常温工法(冷工法)が次に、最も高価なのは熱工法です。適切な工法は、施工対象物の状況や使用目的によって異なるため、見積もりを確認することが重要です。アスファルト防水は、耐久性に優れ、多くの建築物に使用されています。特に、平屋や中高層住宅など、屋根の面積が広い建築物において効果的な防水工法です。アスファルト防水は、施工時に一定の技術が必要であるため、施工業者の技術力や経験が重要になってきます。また、定期的なメンテナンスを行うことで、より長期間の防水効果を保つことができます。

防水工事のメンテナンスの重要性とは?

冒頭で防水工事にはメンテナンスが必要とお話をしましたが、なぜメンテナンスが必要になるのでしょうか。一度防水工事を行ったら困ったことがない限りはそのままでもいいのではないか、ベランダは一日で少ししかいないからメンテナンスはそんなに頻繁に行う必要はないのではないか、と思われる方も多いかと思います。しかし防水工事のメンテナンスを定期的に行うのには、きちんとした理由があります。ここでは防水工事のメンテナンスの重要性について詳しく解説していきます。

雨漏りを未然に防ぐため

防水工事の目的は、バルコニーやベランダ、屋上など外にさらされている部分からの雨漏りを防ぐために行われます。しかし防水層上部のトップコートは紫外線や摩耗により劣化し、徐々に防水機能を失っていきます。そうなると次に起きるのがトップコート下にある防水層部分への、雨水の侵入です。防水層に雨水が侵入してしまうと、その部分から雨漏りを引き起こし、放置することでどんどん大きな被害に発展していってしまいます。こうした雨漏りを未然に防ぐためにも、防水工事のメンテナンスは定期的に行う必要があるのです。

建物の安全性を保つため

上記の理由により、雨漏りは建物の構造に重要な柱や梁、基礎などにまで到達し、木材や鉄筋などを腐らせることがあります。このようにして腐った構造部分は、床が抜けたり天井が落ちてしまう原因になるなど、住んでいる人にとって危険な状態になることがあります。雨漏りについては、大したことではないと考える方もいるかもしれませんが、実際には多くの住宅で危険な状態になっていることがあります。リフォームや解体の際に初めて危険だったことに気付く場合もあります。したがって、雨漏りは決して軽視できないものであり、定期的な防水工事のメンテナンスが必要です。建物の安全性を保つためには、定期的な防水工事のメンテナンスが必要です。

防水工事を依頼する際に注意したいポイントとは?

防水工事を依頼する際は、工事費用以外にも、工事をしてくれる業者についても知っておく必要があります。しかし初めて防水工事を依頼するという方にとっては、どんな業者に依頼するべきか悩んでしまいますよね。中には消費者に知識がないことをいいことに、高額な費用を請求してくる悪徳業者も存在します。そのため最後に防水工事を依頼する際、業者選びで積極的に確認していただきたいポイントについて解説をしていきます。契約をする前に是非一度チェックポイントを確認し、本当に依頼していいのかをよく吟味した上で業者と契約をするようにしましょう。

見積もりの内容を明確にする

事内容や使用する材料、施工期間、保証内容など、見積もりに含まれるすべての項目を明確にすることが重要です。「工事一式」などと、ひとまとめにされた見積もりでは諸費用の単価を確認することができず、後から追加費用として高額な工事費用を取られてしまうこともあります。こうしたリスクを減らすためにも、見積もりを貰ったら見積もりの内容を明確にし、疑問があれば契約前に全て確認しておくようにしましょう。

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防水工事の見積書、正しい見方とは? 騙されないために気を付けたいこと
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業者の信頼性や評価を確認する

業者の信頼性を確認することは非常に重要です。ネット上の口コミや評価を調べることで、業者の信頼性や評価を確認することができます。また同時に業者の公式ホームページで、実績などを併せて確認しておくと安心です。ただし口コミは書き手の感想に近い部分があり、サービスへの評価は個人によってばらつきがあります。この場合はあくまでも参考程度に確認しておくようにしましょう。以下の関連記事は、口コミについての確認方法や注意ポイントをまとめています。是非参考にしてみてくださいね。

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複数社から相見積もりを行う

防水工事を失敗しないために一番重要なのは、複数社から相見積もりを取り見積もりを比べて吟味することです。相見積もりの利点としては、費用を比べより予算に近い工事業者を探すことができる点です。ただし依頼する際には同グレードの商品や同じ防水工事に対する見積もりを取る必要があります。見積もり内容を揃えることによって、費用を比べやすくなります。また費用が異様に高い、安いなどの怪しい業者を避けることもできます。相見積もりを依頼しすぎてしまっても、業者との連絡の手間や現地調査の手間などが加わり大変になりますので、相見積もりの目安としては2~3社が理想です。

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まとめ

イーライフでは経験豊富なアドバイザーが、専門的なこともわかりやすくご説明します。パックプランをご用意しているので、追加料金が発生する心配もありません。もし他社の見積もりがあればご持参ください。当社との見積もりの見比べやご相談にも対応可能ですので、是非お気軽にご連絡ください。