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雪でベランダからの雨漏りリスク急増! 冬がくる前にメンテナンスを!

お役立ちコラム

更新日:2023/12/29

台風や豪雨などが頻繁に発生する夏と比べて、秋の今の気候は比較的過ごしやすい日々が続きますよね。そんな秋ですが、実は住宅のメンテナンスを行うのに人気な季節でもあります。気候が安定していることはもちろん、夏に受けたダメージの修復や、これからくる冬への備えという意味で人気があります。冬は豪雪地帯ではなくても雪が降ることもありますので、降雪の可能性が少しでもある地域は今の時期にメンテナンスを実施しておくと安心です。また雪と聞くと屋根のメンテナンスを思い浮かべる方も多いですが、実はベランダも雪によりさまざまなリスクに晒されます。今回はそんな雪が降ることでベランダに発生する可能性があるリスクや、行うべきメンテナンスについて詳しく解説をしていきます。

雪でベランダから雨漏りする原因とは?

雪が降ってベランダから雨漏りする、と言われてもなかなかイメージがつかない、という方は多いのではないでしょうか。雪=雨漏り、というイメージが結びつきにくいことに加えて、雨漏りは屋根から起きるもの、といったイメージが強いですよね。しかし、ベランダからの雨漏りも屋根からの雨漏りと同様、大きな二次被害のリスクが潜んでいます。では、そんなベランダからの雨漏りは、一体なぜ起きてしまうのでしょうか。雪が降ってベランダから雨漏りしてしまう原因について、詳しく見ていきましょう。

雪の雨漏りは雪解け水によるもの

雪は気温が低い状態だと雪として残っていますが、日中気温が上がることで溶けることもありますよね。特に豪雪地帯や寒冷地以外では、積もった雪が残り続けるというのは珍しいケースです。数センチ単位で積もった雪は、太陽の熱で簡単に溶けて液体になります。この液体は一般的に雪解け水と呼びますが、雨水と同様に雨漏りを引き起こす原因となります。そのため雪が降り、その雪が溶けることによって雨漏りが起きるのです。

ベランダの劣化により雨漏りリスクが上がる

雪解け水だけでは、本来は通常の雨と同様に排水されて雨漏りは発生しません。しかしベランダが劣化している場合、排水が滞ってしまったり、ベランダの床面から直接雨漏りをしてしまったりと、雨漏りするリスクがあがってしまいます。きちんとメンテナンスをしているベランダであれば雪で雨漏りが起こる可能性も低いですが、ベランダはメンテナンスを見逃されやすい場所でもあるため、新築時からずっとメンテナンスしていないなどの場合は注意が必要です。

雪でベランダから雨漏りしたらどんな二次被害が起きる?

雪が降ることでベランダから雨漏りしてしまう可能性があるということを、知っていただけたかと思います。上記の原因を見ると分かるように、数センチの降雪だけでも雨漏りが発生する可能性はあるため、どのようなご家庭でも安心はできません。また実際にベランダから雨漏りが発生した場合は、さまざまな二次被害が発生する可能性があります。ここでは、雪で雨漏りしてしまった場合に起こる可能性のある二次被害についても解説をしていきます。

ベランダが脆くなる

ベランダで雨漏りが発生すると、ベランダの内側に雨水が入り込み、ベランダを支えるのに必要な構造体を脆くしてしまうことがあります。降雪地帯などでは雪の重みでベランダが崩れてしまう、といった衝撃的な事故が度々発生していますが、単純に雪だけの重みではなくベランダの雨漏りによりベランダそのものが脆くなっているケースもあります。そのため、今まで問題なかったのに雪の重みで崩れてしまう、といった事故が起きやすくなります。また降雪地帯でなくても、雨漏りによりベランダが脆くなっていると、人が歩いた際の振動や重みで崩れる可能性もゼロではありません。

排水不良による浸水被害

ベランダの雪が解けた後は、雨水と同様に排水口から排水されていくのが通常です。しかし劣化しているバルコニーでは、排水が滞ってしまうことも珍しくなく、酷い場合は雪解け水がバルコニーから室内に逆流してしまう可能性もあります。実際に大雨の際などには、バルコニーから室内への浸水被害は起きやすいトラブルのひとつで、夜にたくさん降った雪が日中とけて同様の被害につながる可能性も否定できません。

カビやコケなどの蓄積

雨漏りや排水不良が起きることで、バルコニーや付近の建物内にカビやコケが発生することがあります。カビは人体に有害なアレルゲンであるため、吸い込むことでアレルギー症状を引き起こす可能性もあり、小さなお子さんやご高齢のご家族がいる場合は特に注意が必要です。コケは劣化したり雨漏りを引き起こしているバルコニーの床面や、隅にできることが多いです。コケをそのまま放置すると、バルコニーの性能がどんどん落ちていき雨漏り被害が拡大することもあります。

冬がくる前に行うべきベランダのメンテナンスとは?

降雪により、さまざまなベランダの雨漏りやトラブルのリスクがあるとお話をしてきました。ベランダが脆くなる、などと聞くと「うちは大丈夫かな」と不安になりますよね。しかしきちんとメンテナンスを行っていれば、必要以上に心配することはありません。ここでは、雪が降る前の今の季節だからこそ検討していただきたい、ベランダのメンテナンス内容について詳しく解説をしていきます。不安な方は、今からでも遅くはありませんので、是非以下の内容を参考に必要なメンテナンスについて計画してみてくださいね。

清掃と点検

自分でもできるメンテナンスと言えば、清掃と見た目に問題がないかの簡単な点検です。バルコニーの劣化は、床面の剥がれや浮き、コケなどの汚れの蓄積などある程度目で見て分かります。また定期的に清掃を行うことで、汚れの蓄積によるバルコニーの劣化症状を防ぐことができ、掃除がてら点検も一緒にすることができます。あくまでも普段できることの範囲ですが、住宅密集地や道路に面しているバルコニーだと出る機会が少ないなどで、掃除の習慣がない方も多いです。そのため、普段できる範囲での掃除と点検は、メンテナンスのひとつとしても大切なことです。

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業者による定期点検

普段から自分で掃除や点検を行っておくことは、バルコニーの劣化や雨漏りなどといったトラブルにいち早く気付くために大切なことではあるものの、中には業者じゃなければ判断が付かないような分かりにくい劣化症状があります。また劣化症状の中にも至急対応しなければいけないようなものから、次のメンテナンスまで様子見でいいものまであるため、業者の目による定期点検の実施は大切です。定期点検の頻度としては年に1回程度で問題はありませんが、築年数や雨漏り歴によって異なるため、業者と相談しながら定期点検の日程を組むようにしましょう。時期としては、秋の時期に定期点検を行っておくと、夏に受けた台風などのダメージの有無や、冬の降雪に向けて問題ないかの確認をすることができるためオススメです。

トップコートの再施工

実際にメンテナンスが必要となった際に、多くの住宅で実施しているのがトップコートの再施工です。バルコニーは大きく分けると二つの構成から成り、上から床面であるトップコート、トップコートの下に防水層となっています。防水層は雨水の侵入を守るためのもので、トップコートは防水層を保護する役割です。そのためトップコートは5年に一度程度の再施工が必要なほど、本来であれば劣化しやすい部分でもあります。前回の施工から5年もしくは業者にトップコートのメンテナンスを勧められたら、トラブルが発生する前に行っておくと雨漏りのリスクを大きく下げることができます。

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防水層の再施工

防水層はトップコートに保護されている部分であるため、トップコートほど再施工を行う必要性はありません。しかしそれでも、10~15年に一度の再施工もしくは修理が推奨されており、普段触れていなくても定期的なメンテナンスが必要になる部分です。防水層は劣化やトップコートからのダメージを受けていると、雨漏りに直結します。そのためしっかりと定期的なメンテナンスを実施していくことが大切です。

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まとめ

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