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モルタル外壁の雨漏り原因と対処法! 適切なメンテナンス時期についても解説

お役立ちコラム

モルタル仕上げの外壁は、その意匠性の高さからお洒落な外観を実現できるとして人気の高い外壁材です。しかし、その一方でモルタル外壁は防水性があまり高くなく、ひび割れなどの外壁トラブルから雨漏りに発展することがよくあります。発生してしまった雨漏りを適切な対処を行わないまま放置してしまうと、建物の安全にも悪影響を及ぼす可能性があります。今回の記事では、モルタル外壁の雨漏りの原因と、雨漏りが発生した場合の対処法について詳しく解説していきます。また外壁のトラブルを未然に防止し、建物の寿命を長くするために必要なメンテナンス時期についても解説していきます。建物を長持ちさせるためにも、是非最後までご覧くださいね。

モルタル外壁ってなに?

人気のあるモルタル外壁ですが、モルタル外壁ってどんな外壁かまでをご存じの方は実は意外にも少ないです。デザインにもよりますが、見た目は写真のような凹凸のある外壁をしているため、見ただけでも判断がつきやすい外壁材です。ここではモルタル外壁についての解説もしていきますので、モルタル外壁の特徴を知っておきたいという方は是非参考にしてください。

素材の特徴

モルタル外壁とは、セメント・砂・水などを混ぜ合わせて作られる建築材料で、硬化した後は非常に強固な仕上がりになります。この特徴からモルタル外壁は耐久性が高い、と言われています。モルタル外壁はその場で職人さんが仕上げるため、自分好みの模様を付けることもできます。とは言ってもヘラやローラーで作業をしていくため、その中でできるデザインに限られます。しかし熟練した職人によって作り上げられるモルタル模様は上品で高級感のある仕上がりになり、その仕上がりが人気の理由のひとつでもあります。仕上げ方法もいくつか種類があるため、住宅のデザインや雰囲気に合わせて仕上げを選ぶこともできます。またモルタル外壁は職人がその場で仕上げているため、手触りもザラザラとしているのが特徴です。

耐用年数

モルタル外壁の一般的な耐用年数は30年程度と言われています。しかしあくまで目安の数値で、住宅の立地環境などによってはもっと早い段階で劣化症状が現れることもありますし、30年過ぎても問題なく外壁としての性能を保っている住宅があります。全体的な目安としての寿命が30年と覚えておくと同時に、必要に応じて修理や塗り替えが発生することも忘れないようにしておきましょう。

モルタル外壁が雨漏りする原因とは?

モルタル外壁がどんな外壁か、知っていただくことができたかと思います。モルタル外壁そのものは決して耐用年数が低いわけでもなく、素材そのものは硬く高い耐久性があります。そんなモルタル外壁がなぜ雨漏りを置きしてしまうのでしょうか。モルタル外壁が雨漏りを起こしてしまう原因について、詳しく解説をしていきます。

ひび割れしやすい

硬くて強い素材と聞くと、なんとなく壊れにくいイメージを持ちますよね。しかし実は硬すぎる素材は、地震や車などによる振動に弱く、伸縮性がないためにひび割れしやすいという特徴を持っています。強い素材なのに弱い部分があるというのは意外ですよね。外壁のひび割れはクラックと呼ばれていますが、多少のクラックはどの外壁材にも起こりうる劣化症状のひとつです。しかしモルタイル素材そのものは水を含みやすい素材ですので、クラックにより内側に雨水が浸透してしまうことにより、他の外壁材よりも被害が大きくなってしまうなんてケースもあります。

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外壁にクラックが発生する原因とは? 見つけた場合どうすればいい?
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外壁材が崩壊しやすい

面の素材を貼り付けているサイディング外壁とは違い、手作業でその場で作り上げていく外壁材ですので、ひび割れた部分から外壁材が崩れ落ちていってしまうことがあります。その結果、外壁内部が丸見えになってしまい、雨が降った際に雨水が直接降り注いでしまうことがあります。住んでいる分には問題ないと放置されている方も実は多いのですが、こうした外壁材の崩壊はかなり危険な状態です。直接内部に雨水が入り込んでいるため一度の雨でも雨漏り被害が深刻になるケースが多いです。

湿気がこもりやすい

モルタル外壁は水分を溜め込んでしまいやすいため、小さなひび割れなどから水が入り込み内側に湿気がこもってしまいやすいです。その結果、カビやコケが生えてしまい、防水性能が低下することで雨漏りの原因につながることがあります。またカビやコケは見た目でも汚れが分かりやすく、長期間放置してしまうと高圧洗浄などを使っても落としきれない汚れとして残ってしまうことがあります。

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モルタル外壁が雨漏りした場合の対処法は?

上記のような外壁の劣化症状が出ていたり、明らかな雨漏り症状がある場合、どのように対処すればいいのでしょうか。雨漏りは突然発生するため、万が一の際のためにも対処法を覚えておくと安心です。また何もしないでいるよりも被害を最小限に防ぐことができます。では実際にモルタル外壁が雨漏りした場合の対処法を、一緒に見ていきましょう。

ブルーシートで外壁を覆う

もし雨漏りしている場所が分かるようであれば、その場所にブルーシートを覆っておくことで次の雨で被害が悪化することを防ぐことができます。ブルーシートの四方はしっかりと防水テープで止めておくと、隙間からの雨漏りもありません。ブルーシートが大きすぎる場合は適切なサイズにカットする、あるいは薄手のレジャーシートや少し強度のあるゴミ袋などを代用することもできます。それぞれ100円~300円程度で買うことができますので、自宅にないという方でも大きな負担なく応急処置用の道具を揃えることができます。ただし長時間耐えられるものではないため、処置をした後は必ずプロの業者に依頼するようにしましょう。

パテでひび割れを塞ぐ

DIYに慣れているという方や、外観の一部が少し変わっても気にしないという方であれば、パテで上から穴を補修するのもオススメです。パテは初心者用に練り潰してそのまま手で押し込むものから、道具を使って外壁に直接塗り込むものがあります。どちらかご自分で使いやすいものを選ぶようにしましょう。ただしパテでの補修もあくまで一次的な処置として行うようにしましょう。パテ処理を行う前に既にひび割れなどから雨漏りをしてしまっている場合は、下地からしっかりと修理する必要がありますので、パテで処置をしたから大丈夫というわけではありません。こちらもブルーシートの時と同様に、処置が完了したら必ずプロ業者に連絡をするようにしましょう。場合によってはパテ処置を行わないほうがいいこともありますので、不安だという方は最初にプロの業者に相談しておくと安心ですよ。

こんな場合はすぐにプロの業者に連絡を!

ブルーシートやパテでの応急処置方法をご紹介しましたが、中には自分で対処しない方がいい雨漏りのケースもあります。個人で判断して処置してしまうことで、被害が悪化したり怪我をしてしまうこともあります。そのため、以下の内容に当てはまる場合は無理に対処しようとせず、すぐにプロの業者に連絡するようにしましょう。

修理箇所が高所の場合

外壁のひび割れなどは、手の届く範囲で発生するとは限りません。2階部分や屋根付近など、とても高い場所でひび割れなどが起きてしまうこともよくあります。プロの業者であっても高所作業の場合は足場を組み、万が一の落下の場合に備えて安全帯やヘルメットをつけて、修理作業を行っています。それくらい慣れた業者でも慎重に行う高所作業ですので、窓から身を乗り出して作業をしようとしたり、梯子を使って作業をしようとしたりせず、手の届かない高さの場合はすぐに業者に連絡しましょう。

悪天候の場合

悪天候の場合は、怪我をする可能性もありますので、無理に作業をするのはやめましょう。台風や梅雨時期などで長期間雨に晒されているなどの場合は、業者が応急処置を対処してくれるケースもありますので、まずはプロの業者に相談しましょう。ただし悪天候が続いている場合は同様の相談が多い、交通機関の乱れなどにより、業者がすぐに駆けつけることができないこともあります。そうした場合で雨漏りが家の中にまで及んでいる場合は、家電や家具を避難させ、内側からブルーシートを貼る、バケツで受け止めるなどの応急処置をして被害の拡大を防ぎましょう。

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雨漏りの原因が特定できない場合

雨漏りの原因特定はプロの業者であっても難しい場合が多く、雨漏りの原因が特定できていないという場合は、無理に応急処置をしたりする必要はありません。問題ないところにも手を加えてしまうことにより悪化させてしまう、というケースもDIY対応された方の中ではよくあることです。雨漏りをどうにかしなくてはいけないと焦る気持ちもあるかと思いますが、雨漏りの原因をしっかりと特定することは今後雨漏りを防ぐ上でも大切なことです。

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建物を長持ちさせるための適切なメンテナンス時期は?

モルタル外壁の耐用年数は30年と文中で解説をしておりますが、この数字はあくまで寿命の目安であって、メンテナンスの目安にはなりません。メンテナンスをせずに30年放置してしまっていると、ほとんどの場合何らかの劣化症状や外壁・雨漏りトラブルが発生しています。そのため30年を目安にメンテナンスを行うのでは少し遅すぎるのです。建物を長持ちさせ美しいモルタル外壁を保つためには、トラブルが発生する前に防止する必要があります。ここでは住宅の築年数別に、モルタル外壁の適切なメンテナンス時期について解説をしていきます。

新築の住宅のメンテナンス時期

新築の場合はすべてが新しく綺麗な部材であるため、外壁の過度な心配はいりません。そのため新築時から10年ほどで、一度メンテナンスのタイミングを設けるようにしましょう。ただし外壁の劣化症状が認められる場合には、何らかのトラブルが発生している場合もあります。また日当たりが悪く一年中日が当たらない外壁面がある、幹線道路などに位置しており振動を適度に受ける、などの立地環境の要因がある場合は、新築の場合であっても7年程度で一度メンテナンスを行っておくと安心です。

築10年~20年の住宅のメンテナンス時期

基本的には前回のメンテナンスから10年過ぎたタイミングで、メンテナンスをすすめられることがありますので、業者の推奨メンテナンス時期に従うようにしましょう。築10年を過ぎて今までメンテナンスを行ったことがないという方は、適切な時期でもありますのでメンテナンスを検討しましょう。この時期の住宅は見えない部分で雨漏りトラブルを起こしていることも多く、問題なさそうに見えても実は危険な状態であることも多いです。既に雨漏りを経験している住宅などであれば、5~7年おきにメンテナンスを行うようにすると、雨漏りの再発などにもすぐに気付くことができ安心です。

築20年以上の住宅のメンテナンス時期

築20年を過ぎると、外壁だけではなく屋根などの他、室内設備など様々な面で故障が増えたり、雨漏りなどのトラブルが置きやすくなります。これは住宅に使われている物の寿命が20年付近であることが多いためです。もちろんしっかりとメンテナンスを行うことで、住宅は問題なく過ごせることがほとんどですが、何も手を付けていないまま20年を過ぎてしまっている場合、さまざまな場所でトラブルが発生している可能性があります。ですのでまメンテナンスを行ったことがないという方は、まずはメンテナンスをすることを検討しましょう。築20年以上の住宅のメンテナンスの推奨時期は5~7年程度ですが、使用している材料や外壁の劣化状況により変わってきますので、業者と相談をしメンテナンス計画を立てるようにしましょう。

まとめ

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