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外壁についたコケを落とす方法とは? コケ予防の方法もご紹介!

お役立ちコラム

更新日:2025/04/24

コケと聞くと庭や池付近に生息しているもの、とイメージされる方が多いかと思いますが、実は自宅の外壁にも付着するということはご存じでしたでしょうか。外壁にコケがついてしまうと、見た目が悪くなるだけではなく、外壁の機能性にも悪影響を及ぼします。そのためコケを見つけたらすぐに対処することが大切です。今回はそんな外壁のコケについて、コケがついてしまう原因やついてしまったコケを落とす方法、またコケの予防方法もご紹介していきます。

庭や池付近に生息することが多いコケですが、外壁についてしまうことは珍しいことではありません。条件が揃えば、外壁であってもコケは生えてしまうことがあります。では、なぜ外壁にコケはついてしまうのでしょうか。ここでは、外壁にコケがついてしまう原因について詳しく解説していきます。

梅雨の時期や雨が多い地域、湿度が高くなりやすい地域では、外壁が常に湿気にさらされて水気を帯びている状態になります。この湿気や水気で外壁が濡れている状態が長く続くと、コケが外壁に生えやすくなります。コケはじめじめとした高湿度の環境を好むため、外壁が濡れていると自然とコケがはえやすい環境が揃ってしまうのです。

コケは日当たりが悪い場所を好むため、日当たりが悪い外壁部分には特にコケが生えやすくなります。住宅密集地で住宅同士が近かったり、高い建物の後ろなどで外壁が日陰になりやすい時間帯や場所がある場合は、注意が必要です。普段目にしない場所だとコケの存在に気付けず、気付いた時には日当たりが悪い外壁一面にコケが広がってしまっていた、なんてこともよくあるケースです。

外壁の材質に、コンクリートや木材など吸水性が高いものを使用していると、外壁に水気が多くなりコケが生えやすい環境になります。日当たりが良好であれば問題ない材質であっても、日当たりが悪くじめじめした場所が外壁にできてしまうと、外壁が水気を吸いさらにコケが生えやすくなってしまうため、住宅の立地環境に応じた外壁の材質選びに注意しなければいけません。

外壁にコケが生える原因の一つに、空気中の汚れや微生物の影響があります。特に、排気ガスやホコリが多い都市部では、外壁に汚れが付着し、それがコケの養分となることがあります。また、湿気の多い環境では、カビや藻類の胞子が空気中を漂い、それが外壁に付着することでコケの発生を促します。海沿いでは潮風の影響で塩分が外壁に残り、コケが生えやすくなることもあります。こうした環境では、汚れをこまめに落とすことが重要です。高圧洗浄機を使って定期的に清掃したり、防カビ・防藻効果のある塗料を使用したりすることで、コケの発生を防ぎ、外壁の美観を維持することができます。

外壁にコケが生えやすい原因として、水はねや雨だれの影響もあります。特に、屋根から流れる雨水や、詰まった雨どいからあふれた水が外壁を濡らすと、湿気が長時間残りやすくなり、コケが繁殖しやすくなります。また、ベランダや窓枠の周辺、外壁の下部などは水が溜まりやすい場所のため、注意が必要です。さらに、庭や駐車場の近くでは、散水ホースや洗車時の水が外壁にかかり、それがコケの原因になることもあります。これを防ぐためには、雨どいの清掃を定期的に行い、外壁の防水塗装を適切に維持することが大切です。特に撥水性のある塗料を使用することで、雨水や汚れの付着を防ぎ、コケの発生を抑える効果が期待できます。

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ここまでで、外壁のコケが生えてしまう原因について知っていただくことができたかと思います。新築当時には問題がなくても、後から建物が建った影響で日陰になる部分ができてしまったり、お住まいの地域の気候によってはコケが生えてしまう可能性も十分あります。外壁のコケはどんな家でも環境が揃うことで発生する可能性があると、知っておくことが大切です。では、そんな外壁のコケができてしまったまま放置をしてしまった場合は、どのようなことが起きるのでしょうか。外壁のコケがどのような悪影響を持つのかを知っておくことも大切ですので、ここでは外壁のコケを放置するとどうなるのかについても一緒に確認をしていきましょう。

コケは緑色の独特の色合いをしているため、外壁に付着してしまうと遠くからでもとても目立ちます。特に白系の外壁だとコケが目立ち、外壁の美観を損なう原因にもつながります。コケは放置することでどんどん広がっていくため、放置すればするほどコケが広がり外観に与える影響を大きくしてしまいます。外壁にコケが広がると、築年数よりも古びて見えてしまうこともあります。

コケが生えるような多湿の環境下は、実はカビが好む環境でもあります。そのため、コケが生えてしまっているような状態を長く放置することで、カビも発生しやすくなってしまいます。カビは頑丈な根をはって生息するため、一度根を深くはってしまったカビを完全に取り除くことは難しいとも言われています。またカビは人体に有害なアレルゲンのひとつであるため、カビの対策をせずに放置すると健康被害につながるリスクもあります。

外壁にコケが生えてしまうことで、コケの生えた部分の防水層が劣化し、外壁の防水性能が低下します。防水性能が低下するということは、雨水の侵入につながるため、コケが生えた部分から雨漏りしてしまう可能性も高まります。一度雨水が建物内に侵入してしまうと、建物の構造部や断熱材などが傷み建物の性能全体を低下させてしまいます。湿った木材や断熱材はシロアリの好物でもあるため、木造建築の場合はシロアリ被害にも注意しなければいけません。

外壁にコケが生えていると、建物全体が古びて見えたり、管理が行き届いていない印象を与えたりします。特に、売却や賃貸を考えている場合は、見た目の影響が大きく、資産価値の低下につながる可能性があります。不動産の査定では、外壁の状態も重要なポイントとなるため、コケや汚れが目立つ建物は評価が下がることがあります。購入希望者や借り手にとって、コケが生えている外壁は「湿気が多く劣化が進んでいるのでは」と不安に感じる要因にもなります。また、コケが繁殖しやすい環境は、外壁の塗装劣化やカビの発生といった問題を引き起こしやすく、結果的に建物の寿命を縮めることにもなります。こうした状況を防ぐためにも、定期的な清掃やメンテナンスを行い、外壁の美観と耐久性を維持することが大切です。

コケが繁殖すると、湿気が多い環境が維持されるため、害虫が発生しやすくなります。特に、ジメジメした場所を好むダニやカビを餌とする小さな虫が増える可能性があります。さらに、コケが生えた外壁の近くにはシロアリが寄りつきやすくなることもあります。シロアリは湿った木材を好むため、外壁が湿気を含むと建物の土台や柱に被害を及ぼすリスクが高まります。加えて、コケの繁殖によってカビが増えると、それをエサにするコバエなどの小さな虫も発生しやすくなります。害虫が増えると建物の衛生環境が悪化し、住む人にとっても不快な状況になります。このような被害を防ぐためには、外壁のコケを定期的に除去し、適切な通気と防水対策を行うことが重要です。特に、防水塗装を施すことで外壁の吸湿を防ぎ、害虫が寄りつきにくい環境を作ることができます

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外壁についたコケを放置すると、さまざまな二次被害が発生するということを、知っていただけたのではないかと思います。では、実際に自宅の外壁にコケが生えているのを見つけた場合は、どのように対処すればいいのでしょうか。ここでは外壁についたコケを落とす方法について解説していきます。

まだ外壁に付着して長い時間がたっていないコケであれば、スポンジやブラシでこすることでコケを簡単に落とすことができます。こすってもコケの緑色が少し残るような状態であれば、外壁用のクリーナーやコケ落とし用の洗剤を使うことで、根をはり始めたコケもきれいに落とすことができます。コケをこすり落とした後は、しっかりと水で流して洗浄をしましょう。

外壁用のクリーナーやコケ落とし用の洗剤でも落ちない場合は、自宅での掃除ではすでに対応できないほどコケが根を深くはってしまっている、もしくは外壁の防水性能が落ちてコケやその周辺の水分を吸い込んでしまっている状態です。この状態のコケは外から見てもはっきりと分かる緑色になっているため、はっきりとした緑色になっているコケの場合は、外壁の再塗装を検討するようにしましょう。掃除では落としきれないコケやその周辺は、放置することでさらにコケが広がり外壁トラブルにつながりやすくなります。そのため、外壁を再塗装することで外壁の性能を維持しつつ、コケの広がりを抑える方法が一番コケの対策としては確実です。

コケを長い期間放置すると、外壁の表面が緑色になるだけではなく、コケがはえた部分が盛り上がってきます。また周辺の外壁材は腐敗し、膨れや剥がれが目立ち始めます。この状態のコケは非常に外壁に大きな負担をかけている危険度の高いコケとなりますので、早急な対応が必要です。対応としては外壁の再塗装だけでは難しく、外壁材の交換が必要になることが多いです。そのため、外壁の状態を見てカバー工法もしくは外壁の張替え工事が必要になります。いずれにしてもすぐにプロの業者に依頼して、現状を確認してもらうことが大切です。

外壁のコケは一度できてしまうと、すぐに対処できなかった場合、元の状態に戻すのにお金も時間もかかってしまいます。できれば外壁はいつまでもきれいに保ちたいものですよね。そこでここでは、外壁のコケを予防して外壁をきれいに保つ方法について解説していきます。自宅の外壁が日当たりが悪い場合でも使える方法ですので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

外壁にコケが根付くのを防ぐためには、定期的な外壁掃除を行うのが一番予防法として実践しやすい方法です。外壁の掃除は、自分で行う場合は半年に一回程度が理想とされていますが、日当たりの悪い場所などにおいては2~3ヶ月に一度程度掃除をするようにしましょう。外壁の掃除は、家庭用高圧洗浄機や散水用のホースを使用して掃除するときれいになります。外壁が薄っすら汚れているような状態の場合は、汚れが強い場所に対して外壁用のクリーナーを用いるとさらにきれいな状態を維持しやすくなります。ただし外壁の掃除は無理に高所作業をしようとせず、手の届く範囲で安全に実施できるのが理想ですので、危険を感じたり難しいと感じた場合は無理せずプロの業者に掃除を依頼するようにしましょう。

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特に日当たりが悪い場所だと、外壁の近くに植物や物があることで、通気が悪くなり湿気が溜まりやすくなってしまいます。そのため、外壁付近には可能な限り植物や物を近づけない、置かないという対策が必要です。ただし室外機や給湯器など動かすことができないものに関しては、無理せず手の届く範囲で掃除を心がけることで、コケの発生を予防することは十分可能です。

外壁の塗装は一度塗ったら終わりではなく、10年~15年に一度の塗装が必要です。また外壁塗装は外壁の性能や防水性を高める効果があるため、定期的に塗装メンテナンスを行うことで、コケが生えにくい外壁を維持することができます。外壁のメンテナンスは使用している外壁の素材や塗料によっても異なるため、適切なメンテナンス時期については業者とよく相談するようにしましょう。10年~15年おきのメンテナンスだけではなく、年に一度程度の業者による定期点検も同時に行うと、より外壁の状態を確認しやすく適切なメンテナンス時期を見極めることができるようになります。

外壁に防水塗装を施すことで、水分が浸透しにくくなり、コケの発生を大幅に抑えることができます。コケは湿った環境を好むため、水を弾く塗料を使用することで、外壁が長期間乾燥した状態を保てます。また、防水塗装には汚れの付着を防ぐ効果もあり、雨水とともにホコリや排気ガスの汚れが流れ落ちやすくなるため、コケの養分となる有機物の蓄積も防げます。さらに、防藻・防カビ成分が含まれた塗料を使用すると、コケやカビが定着しにくくなり、長期間美観を維持できます。特に、湿気が溜まりやすい北側の外壁や、植栽の近くなどコケが生えやすい場所には効果的です。塗装の効果は数年単位で持続するため、メンテナンスの手間も軽減できます。ただし、塗膜が劣化すると防水性が落ちるため、定期的に塗装の状態を確認し、適切なタイミングで再塗装を行うことが重要です。

コケの発生を抑えるためには、外壁の湿気を減らし、できるだけ乾燥しやすい環境を作ることが大切です。日当たりが悪く風通しの悪い場所は、湿気がこもりやすく、コケが繁殖しやすくなります。特に、北側の外壁は直射日光が当たりにくく、湿気が長時間残るため、注意が必要です。庭木や植え込みが外壁を覆っていると、さらに湿気がこもりやすくなるため、定期的に剪定し、外壁に日光と風がしっかり当たるようにしましょう。また、建物の周囲に余裕がある場合は、風の通り道を確保するために、植栽やフェンスの配置を工夫するのも効果的です。加えて、換気扇や通気口の周囲にコケが生えやすい場合は、換気の効率を見直し、湿気が溜まりにくい状態を維持することも重要です。建物の構造や立地に合わせて、日当たりや風通しを意識した環境整備を行うことで、コケの発生を未然に防ぐことができます。

雨どいは、屋根に降った雨水を適切に排水する役割を担っていますが、詰まりが発生すると、雨水が外壁に流れ込み、コケの繁殖を助長する原因となります。落ち葉や砂ぼこり、鳥のフンなどが溜まると、雨水の流れが滞り、雨どいからあふれた水が外壁に直接当たることで、湿気が増え、コケが生えやすい環境ができてしまいます。特に、台風や強風が多い地域では、定期的な点検と清掃を行い、雨どいの詰まりを防ぐことが重要です。雨どいの点検は年に1〜2回程度行い、落ち葉やゴミが溜まっていないかを確認するとよいでしょう。また、雨どいの劣化や破損にも注意が必要です。ひび割れや継ぎ目のずれがあると、そこから水漏れが発生し、外壁の湿気が増える原因になります。詰まりや破損を放置せず、早めに修理や交換を行うことで、外壁を常に乾燥した状態に保ち、コケの発生を防ぐことができます。

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